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江熊 昭人 院長の独自取材記事

アキデンタルクリニック

(狛江市/狛江駅)

最終更新日:2023/08/03

江熊昭人院長 アキデンタルクリニック  main

狛江駅の近くで保険・自費診療を幅広く提供する「アキデンタルクリニック」は、この地で20年以上、地域のかかりつけ歯科医院として多様な歯科ニーズに対応している。江熊昭人院長は、本人の考えや選択を最大限尊重した上で治療を行う。その理由を「私自身が、歯科医院に行くのが苦手だからです」と笑って話す、気さくな人柄が魅力の歯科医師だ。CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療に対応する他、痛みや審美性に配慮した治療にも注力。要望に沿った治療を一定以上のクオリティーで提供するのがモットーだ。多くの人の歯を守るため、狛江にとどまらず全国に向けた支援活動を行っている院長に、同院の診療の特徴や患者との向き合い方について聞いた。

(取材日2022年8月17日)

精密機器を使用しセラミック治療などの自費診療に注力

初めに、歯科医院や患者さんの特徴を伺います。

江熊昭人院長 アキデンタルクリニック 1

当院は狛江で開業して20年以上のクリニックで、最近はお子さんよりも、40~50代の方やご高齢の方に多くお越しいただいています。8年前にCAD/CAMシステムを導入し、時代とともに患者さんの審美的意識も高まっていく中で、気づけば当院の保険診療と自費診療の比率はほぼ同等になりました。特に女性の方は、年齢に関わらず「きれいな口元になりたい」という願望をお持ちですね。入れ歯をお作りする場合にも、金属のバネがついていないノンクラスプデンチャーなど、審美性に配慮したものをご提供するようにしています。最も注力しているのはセラミックの詰め物・かぶせ物による補綴治療で、自費診療の場合、作製はほとんどCAD/CAMシステムを用いて行っています。

CAD/CAMシステムを用いた補綴治療のメリットを教えてください。

スキャンによって口腔内のデータを取得できるので、従来の印象材を使った型採りは不要です。従って、虫歯を削ってからセラミックを削り出し、お口の中にセットするまでの時間が短く、1日で補綴治療を終えられる「ワンデートリートメント」を実施できるようになりました。実際は1時間程度で処置が完了しますので、急にかぶせ物が取れたなどのトラブルにも対応が可能です。また、歯科技工士が材料を加工して焼き上げるセラミックと違い、CAD/CAMシステムでは既製のセラミックのブロックを削り出します。そのため品質が均一に保たれており、ヒューマンエラーが起きにくい点もメリットですね。他にも金属アレルギーの方や、口の中をトータルできれいにするために、過去に入れた銀歯を白い補綴物に交換したいという方にも選ばれています。

その他、よく使用している機器はありますか?

江熊昭人院長 アキデンタルクリニック 2

「よく見える」に越したことはありませんので、当院ではすべての治療に高倍率の歯科用ルーペを使用しています。倍率は3種類あり、通常の検査は2.5倍、歯を削るといった細かな作業は4.5倍、最終的な仕上げは10倍に視野を拡大して行っています。この10倍という倍率は、一般的な歯科用マイクロスコープと同じ倍率です。あとは、照射部に熱を与えるタイプの「組織透過型Nd:YAG(ヤグ)レーザー」も幅広い用途に活用しています。レーザーのため、痛みや音は少なく、歯周ポケットの治療、抜歯後の止血、口内炎や知覚過敏による痛みの麻痺・緩和などに役立ちます。

自己満足の治療ではなく患者の気持ちを尊重した治療を

診療における心がけを教えてください。

江熊昭人院長 アキデンタルクリニック 3

治療がこちら側の自己満足で終わらないように心がけています。患者さんの「こうありたい」というイメージと、歯科医師の立場から考える正しい歯の形は必ずしも一致しません。患者さんが納得している補綴物をさらに良いものにしようと突き詰めすぎると、「なぜ作り直さないといけないのか」と逆に疑問を持たせてしまう可能性もあるんです。だからこそ、十分な質を保った治療をご提供する責任を持ち、その上で患者さんのご要望に素直に応えたいと思っています。自費診療に関しても、注力こそしておりますが無理に勧めることはありません。確かに品質や耐久性には差が出ることもありますが、保険診療も有用な治療です。保険と自費の違いは、お寿司や車のランクと似たようなもの。患者さんがその差にどれだけ価値を見出すかによって、適切な治療法は変わると考えています。

治療を早く終わらせることと、患者さんを怒らないことも先生のモットーだそうですね。

私自身もそうなのですが、患者さんにとって、歯科医院はなるべく行きたくない場所だと思います。ならば早く治療を終わらせ、ご帰宅いただくのが一番だと考え、受付後は待合室ではなく診療台に直接ご案内しています。これはアポイントに余裕を持たせているからこそできることで、治療後もすぐに会計に対応し、院内の滞在時間を短縮しています。患者さんを怒らないのは、その方の気持ちや選択をある意味尊重しているためです。歯科医院に行かなければ虫歯が悪化する事実は、他人にあれこれ言われなくともわかっているはず。なので怒る代わりに「口の中がぼろぼろになっても、途中で通院をやめてしまっても、また来ればいいですよ」とお伝えしていますね。そして受診していただいたら、お口の状況や治療の必要性を丁寧にご説明し、その時にやれることをやるというスタンスで対応するようにしています。

子どもの患者さんとはどのように接していますか?

江熊昭人院長 アキデンタルクリニック 4

子どもが泣いたり治療を受けられなかったりすることは当然だと考えていますので、お子さんに対しても怒りませんし、治療も無理強いしません。当院には他院で治療を受けられなかった子も多く受診しますので、まずはコミュニケーションを図るところから始めています。初診から数回は口にも触らず、歯に関するお話をしますね。会話の内容は大人の場合と同様です。変に子ども扱いせず、虫歯は風邪と違って歯科医院に来なければ治らないこと、虫歯は急にできないので日々の生活に原因があること、よく歯を磨く重要性などを説明します。そこでお子さんが自ら治療に取り組む姿勢になり、幼少期に歯科医院への抵抗がなくなれば、大人になった時にも躊躇なく通院できるようになると思っています。

歯ブラシを送る活動にも賛同し、全国の歯の健康を支援

地域のかかりつけ歯科医院としてのやりがいや、地域貢献への思いをお聞かせください。

江熊昭人院長 アキデンタルクリニック 5

同じ土地で長く診療していると、当時4~5歳だった子どもの患者さんが大人になり、10年ぶりに顔を見せてくれることがあるんです。中には引き続き通ってくださる方もいて、本当にうれしい気持ちになります。自費診療のニーズが増えてからは「自費専門のクリニックになったらどうか」という声も頂きましたが、保険診療ならではのやりがいもあるので考えていないですね。患者さんの選択肢を狭めてしまわないためにも、現在のスタイルは変えない方針です。私も還暦を過ぎましたが、尊敬する恩師たちは90歳を過ぎても現役で活躍していましたので、皆さんに迷惑をかけないよう、健康に気を配りながら診療を続けたいと思います。

被災地に歯ブラシを送る活動も行っているそうですね。

これは東日本大震災の時、避難所に歯ブラシがないという状況を受け、大阪の先生が発起人となって始めた活動です。すでに救援物資として歯ブラシが送られてはいましたが、その大半は使い捨てタイプのもので、先生はそれでは十分に歯を磨けないと危惧されていました。関西の歯科医師は過去に大震災を経験し、患者さんを誤嚥性肺炎で亡くしてしまっている方もおり、避難所の口腔衛生にとても敏感なんです。私はその先生と偶然SNSで知り合い活動に賛同し、現在も熊本の避難所に歯ブラシを送るなどしてお手伝いをしています。活動を機に全国の先生方に顔と名前を知っていただき、本来なら出会うことのなかった若い先生とも交流が生まれ、世界が広がりましたね。

読者へのメッセージをお願いします。

江熊昭人院長 アキデンタルクリニック 6

患者さんには、ご自身が納得できる歯科医院で治療を受けていただくのが好ましいと考えています。説明のわかりやすさや居心地の良さも1つの基準ですし、セカンドオピニオンを聞くために数件回ってみるのも良いかもしれません。ちなみに当院を受診する際は、「怒られるかもしれない」などの心配は一切無用です。たとえお口の中がぼろぼろでも、それを診るのが歯科医師の仕事ですので、恥ずかしがることはありません。診察時は保険・自費を含めて複数の選択肢をご提示し、患者さんのご要望に沿った治療をご提供しています。今までの歯科治療経験からくる疑問や不安があれば、ぜひ気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

CAD/CAMシステムを用いたセラミック治療/4万8400円~、ノンクラスプデンチャー/24万2000円~

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