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徳倉 圭 院長の独自取材記事

徳倉歯科口腔外科・矯正歯科

(名古屋市北区/味美駅)

最終更新日:2021/10/12

徳倉圭院長 徳倉歯科口腔外科・矯正歯科 main

名古屋市北区、楠や味鋺にも程近い住宅街に位置する「徳倉歯科口腔外科・矯正歯科」は、「健康を支え、食事を楽しむための歯科診療」をコンセプトに、家庭医として歯科のあらゆる悩みに応えることのできるクリニックをめざし、2016年11月に開院。院長の徳倉圭先生は、患者との会話を通して納得いく治療を提供することを第一とする。そんな徳倉先生が大切としているのは、「歯科治療における患者の自立支援」だ。歯科治療における自立とは何か、なぜ必要なのか? 徳倉先生の歯科治療に対する姿勢やクリニックの在り方を通して、その考えを詳しく聞いた。

(取材日2016年12月12日)

健康を支え食生活を楽しむために不可欠な歯の健康

歯科医師を志すようになったのはいつ頃のことですか?

徳倉圭院長 徳倉歯科口腔外科・矯正歯科1

実はここまでたどり着くまでには紆余曲折がありまして。父が歯科医師であり、その影響もあって10代の頃はいずれ私も歯科医師になるのだろう、とは思っていました。しかし裏を返せばそれしかなく、歯科医師になる揺るぎない理由を、自分の中に見つけることができずにいました。そのため高校卒業後はアメリカへ留学したり、日本の大学で法律を学んだりしながら将来を模索することに。最終的に歯科医師になることを決めたのは、純粋に「人の健康を、人生を良くするためのお手伝いができる」と思えたからでした。時間をかけたことで、自分にとって正義と信じて打ち込めるものだ、という答えに行き着いたのです。その後は、はじめに口腔外科で研鑽を積み、幅広く歯科の知識を身に着けていきました。

口腔外科で研鑽を積むと方針を定めたのはなぜですか?

年齢を重ねるごとに日々の楽しみのウェイトを占めてくるものは何だと思いますか? それは、食事です。どんな世代でも“楽しみ”の中に確実に食事は入ってきます。そして栄養は健康にとって不可欠なもの。食事は心身の健康を作るのです。そんな食事を楽しむためには、当たり前のことですが、歯が健康でしっかり噛め、飲み込むことができないといけません。食べた物が体を、健康を作る。歯や嚥下の機能をきちんと診られるようになるためには、口腔外科の知識は欠かせず、最初に取り組むのはごく自然な流れでした。

嚥下指導に取り組んでいるのも、食生活を支えたいという思いからでしょうか?

食事は噛むだけではなくきちんと飲み込めることも重要です。特にご高齢の方の場合、嚥下指導によって誤嚥による肺炎を予防することができるため、命そのものを守るためにも不可欠です。しかし嚥下に関する指導や相談に取り組むクリニックは少なく、どこに相談すればいいのか悩んでしまう患者さんはたくさんいらっしゃいます。私はクリニック開院に際し、管理栄養士や言語聴覚士を在籍させ診療の中でも気軽に相談できるよう環境を整えることは必須と考えました。少しでも患者さんやそのご家族にとって「生きやすい助け」となりたいという想いがあります。

現在は審美歯科も含め多方面から歯の治療に携わっていますね。

徳倉圭院長 徳倉歯科口腔外科・矯正歯科2

歯の美しさを求めることも大切なことです。口元が美しいと、それだけで生活にハリも出てきますので。しかし、単に見た目を良くすれば“美しい”ということではありません。機能を無視して見た目だけを追い求めてしまうと、いびつさが出てしまいます。食べたり、しゃべったり、見せたりといった機能を満足いく形で提供できれば、自然と見た目も良くなりますし、それが総じて“真の美”となる、というわけです。審美歯科にしろ、その他の診療にしろ、大切としているのは患者さんが何を求めているのかに耳を傾け、どう応えるかどうか。当院では基本的にどんな症状でもお断りすることはありません。「あそこに行けば、何でも相談できる」と思ってもらえる、家庭医として頼りになる存在となることも、当院のめざす目標の一つですね。

患者に寄り添い、歯科治療に対する自立を支援

貴院で力を入れている“自立支援型歯科治療”とは、具体的にどのようなものですか?

徳倉圭院長 徳倉歯科口腔外科・矯正歯科3

例えば、同じ年齢であっても虫歯の多い人と少ない人がいますよね。皆さん、「虫歯がないのは定期的にメンテナンスをしているから」と考えでしょう。しかし一番の違いは、生活習慣や口腔内の構造を理解し、自らが歯を守るのだという意識を持っているか、つまり自分の歯に対して、自立して行動できているか、ということなのです。誰かから「やりなさい」と言われているうちは自立しているとは言えません。反面、多くの方が正しい歯の磨き方を教わる機会もなく過ごしているのも事実です。私たちがやるべきことは、正しい知識や技術を提供することで、患者さん自身によって歯を守れるよう支援すること。もちろん定期的なメンテナンスが不要になるわけではありませんが、メンテナンスに対する患者さんの理解度は大きく変わります。

確かに「やるべきこと」と自覚していれば、行動にも移しやすいですよね。

すべての患者さんが自立できてしまうと、クリニックの仕事は減ってしまうのですけれど(笑)。でも健康を維持するためにクリニックを利用する、という考えも大切ですよね。それに、患者さんだけでなくその周りの方にも影響すると思います。マタニティ歯科に取り組んでいるのも、母親として歯を守ることに対して自立することで、生まれてくるお子さんもおのずと自立しやすくなる、と考えてのこと。お母さんやお父さんができていることは、お子さんも自然と取り組めるようになります。患者さんを通して、そのご家族も支援していきたい。そんな思いで取り組んでいます。

患者さんとのコミュニケーションで気を付けていることは何でしょうか?

徳倉圭院長 徳倉歯科口腔外科・矯正歯科4

何か1つでも取り組めることを見つけてあげることですね。患者さんが置かれている状況も踏まえてアドバイスをしないと、何の意味もありません。例えば受験期を迎える患者さんが「勉強中どうしてもお菓子やジュースを口にしてしまう」と相談してきたとします。そこで「そんなことやめなさい」と言ったところですぐやめられるわけではありませんし、かえって大きなストレスになることだって考えられます。それなら「ジュースを水に替えてみる」など、できることから取り組み、患者さん自身に「こうしたい」という目標ができたら、それをサポートしていくことの方がより大切だと思うのです。ですので、どんな患者さんでもこちらから目標を指し示すことはありません。時間はかかりますが、“指導”ではなく“支援”することで、少しずつ意識を変えていけたら、と考えています。

健康を支えるために患者自身がクリニックを選ぶ

さまざまな立場のスタッフがともに働く中で、心がけていることは何でしょうか?

徳倉圭院長 徳倉歯科口腔外科・矯正歯科5

スタッフ構成からしても他にないスタイルのクリニックなので、手探りの部分もまだまだありますが、そんな中でもそれぞれが、担うセクションに責任を持ち患者さんと接することを大切にしていきたいですね。ともすれば歯科医師がトップと思われがちですが、歯科医師がいれば治療ができるなんてことはあり得ません。それぞれがプロとして役割を理解し、自分は患者さんへ何ができるかを考え、意見を交わし合えることが、より良い歯科診療へとつながります。そんな関係性を作り上げることにも、力を入れていきたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

まずは今掲げていることに対する精度を上げ、めざす医療を確固たるものにしていきたいですね。そのためにも常に自問し続けること、スタッフと共有し理解し合うことが欠かせないです。そしていつか、当院のスタイルが同じ歯科医師にも理解され、見本としたいと思ってもらえたら、歯科医師として、クリニックをつくる者として、成功したと言えるのではないかと思います。まだ始まったばかりで、やることもまだまだたくさんありますが、少しずつ、でも着実に成長していきたいです。

読者へのメッセージをお願いいたします。

徳倉圭院長 徳倉歯科口腔外科・矯正歯科6

自分の納得のいく治療を求め続けていただきたいです。時代の潮流とは離れてしまうかもしれませんが、私は「ドクターショッピング」は悪いことだとは思えないのです。洋服を試着することと同じように、治療やケアにしても納得できるものを追い求めるべき。「ドクターショッピング」をすることは、ライフスタイルに必要不可欠なクリニックを探すためにも、考え方によっては大切だと思います。もちろんお金はかかってしまいますが、自分のためのクリニックを選ぶことは、決して悪いことではありません。その選択の中で、当院にも足を運んでいただけたらうれしいですね。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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