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吉田 豊治 院長の独自取材記事

とよじメディカルクリニック

(高座郡寒川町/寒川駅)

最終更新日:2020/04/01

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寒川駅から徒歩1分。太陽をイメージし、オレンジ色を用いた温かみのある雰囲気が漂う「とよじメディカルクリニック」。2016年10月に開院したばかりの新しいクリニックで、腎疾患、透析を専門としながら、一般内科の診療も行う。院長を務めるのは吉田豊治先生。朗らかな人柄と明るい笑顔が印象的な医師だ。学生時代に無医村を訪れ、住民とのふれあいから、コミュニケーションの大切さを認識。病気のことだけでなく何気ない会話を重視し、信頼関係を築くように心がけながら診療にあたる吉田院長。今回は、開院への思い、腎臓病治療を専門としたきっかけ、クリニックの特色などについて、じっくりと聞いた。
(取材日2016年10月28日)

透析医療を必要としている地域に開院

開院したばかりのクリニックだそうですね。院内でこだわったところはありますか?

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オレンジ色をイメージカラーに、明るい雰囲気の院内にしようとこだわりました。というのも当院では透析治療をメインにしているのですが、透析のイメージは「痛い、つらい、苦しい」といったネガティブなイメージで語られることが多く、その誤解も解いていきたいので、院内は温かみのある、明るい院内にしました。開院するにあたっては「太陽のように包みこむ、人と地域への愛」を理念として掲げて、カーテン、椅子、看板、クリニックのロゴマークなどにオレンジ色を用いています。透析治療を始めたことで、元気に生活できるようになり、積極的にいろいろな活動に取り組むようになったポジティブな方もいますので、暗い気持ちではなく、少しでも前向きな気持ちで治療に取り組んでいただければと思っています。

なぜ寒川町に開院しようと考えたのですか?

実は、寒川町には透析を受けられる施設が無いんですよ。したがって、寒川町で暮らしていて透析が必要な方は、結構遠い距離を、時間をかけて通院するという状態だったんです。そこで寒川駅前に透析を受けられる施設があれば便利だろうと思って、この場所に決めました。開院から日は浅く、全く開院のお知らせをしていないにも関わらず、クリニックの看板を見て足を運んでくれた患者さんも結構いて、「近くに透析を受けられる施設ができて、ありがたい」という言葉もいただいています。必要とされていた地域に開院でき、本当に良かったと思っています。

医師を志したきっかけについてお聞かせください。

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親戚に医師がおり、実家のそばで開業していました。小さい頃からよく遊びに行っていましたし、何となくではありますが、医師という仕事の雰囲気を感じ、将来の職業として意識していたんだろうと思いますね。一つのきっかけとしては、小学校6年生のときに読んだ漫画が面白くて、「医者ってかっこいいな」と感じたことかなと思います。

患者と信頼関係を築くことの大切さを知った学生時代

学生時代はどのように過ごされていたのですか?

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私は徳島大学医学部で学生時代を過ごしました。医学の勉強も頑張りましたが、所属していた社会医学研究会の活動にも力を入れていましたね。その活動の一つとして、無医村に行き、先輩医師の指導のもとで健康診断を行うというものがありました。医療を必要としているのに、十分に受けられない人たちがいるんだと気づかされました。また、学生であってもすごく歓迎してくれて、さまざまな話を聞かせてくれたり、人とのふれあいの中から学ぶものは多かったですね。一番大きな気づきは、やはりコミュニケーションの積み重ねによって信頼関係ができるということ。患者さんは医師に対して、ちょっとしたことでも質問しにくいという心理的なハードルがあります。患者さんが何でも話しやすい関係を築くことが大切だと学ぶことができましたね。

腎臓疾患がご専門とのことですが、なぜこの分野を選んだのですか?

卒業後は、まず医学部付属病院の呼吸器内科に入局し、呼吸器に関する疾患の診療にあたっていました。大学病院ということもあり、特に肺がんの患者さんで重症の方を多く担当しました。内科ですから、お薬を使って時間をかけて経過を見ながら治療していくので、外科のようにすぐに結果が出るというわけではありません。一生懸命治療をしても、どうしても良くならないケースもあります。医師として悔しさ、もどかしさを感じることもありました。その後、徳島県立中央病院に勤めるようになって、透析治療にも携わるようになったときに感じたのが、内科でも劇的に効果が表れるような治療ができるんだということ。水がたまって、尿毒症の症状がでて、呼吸も苦しそうで、ごはんも食べられないほどの状態から、すっと症状が和らぐ様子を見て、腎臓病や透析療法についてしっかり学ぼうと決めました。大学病院で経験を重ね、市中病院での診療を経て、現在に至っています。

クリニックで受けられる透析治療について、詳しくお聞かせください。

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いくつかの特長がありますが、1つ目は、当院の透析液を作る機械は全自動溶解装置を導入しており、清浄化にはかなり気を配っています。2つ目に、オンラインHDF(血液濾過透析)に対応できますので、通常の血液透析よりも症状の改善につながり予後も良いということ。3つ目、透析ルームには16床のベッドを用意していますが、感染の予防、プライバシーの確保、居心地を考えてベッドとベッドの間隔には余裕を持たせています。4つ目は基本的に自宅から当院への通院は送り迎えをしています。乗り合いでの送迎とすることもありますが、自分の透析が終わった後、他の人の透析を待つのは不便ですから、患者さんには好評です。5つ目は、最近、長時間透析を希望する患者さんもいますが、当院でも対応可能だということです。6つ目は、透析後の時間を有意義に過ごしてもらいたいので、朝7時45分から開始しています。

腎臓病治療の経験を一般の内科診療に生かす

診療の際に心がけていることはありますか?

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まずは、患者さんがわかりやすいように、難しい専門用語は使わずに、かみ砕いた言葉で丁寧に伝えるようにしています。医学用語は患者さんにとっては聞き慣れない言葉ですから、誤解の無いようにきちんと話すようにしているのです。また、診察の際は、病気や症状のことだけを聞くのではなく、患者さんの趣味などについての話を聞いて、カルテにメモしておくように心がけています。次の診療時にその話をすることで、患者さんとの心の距離が縮まり、信頼関係を築くきっかけになります。話が膨らむことで、会話の中から病気の症状を察知できることもありますから。学生時代に学んだことを今に生かしています。

休日はどのように過ごしていますか?

開院したばかりで、落ち着いて休めないときもありますが、時間があればサイクリングに行きますね。体を動かすことが好きなのと平日は太陽の陽射しを浴びる時間が少ないので、積極的に外出しています。雨が降ってしまったらカフェでコーヒーを飲みながら読書をしています。こういう時間は大切にしたいですね。

今後の展望についてお聞かせください。

透析治療を受けている人は、合併症を持っている場合が多いので、早めに合併症を見つけられるように、クリニックでできる範囲できちんと検査を行っていきます。専門的な検査については近隣の総合病院と連携し、対応していきます。また、合併症の影響からリハビリを必要としている患者さんもいますので、リハビリができるような設備を整えることができればいいですね。また、いろいろと状況が整えば、介護と透析治療を組み合わせたようなサービスを提供できれば、高齢化が進む地域にとって、役に立てるのではないでしょうか。加えて予防の観点から、遺伝子検査を取り入れることも考えています。高血圧や高脂血症、心臓病などのリスクが事前にわかれば、大きな病気になる前に対応できますから。

読者の皆さんにメッセージをお願いします。

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私の専門は腎臓に関する疾患、透析治療が専門ですが、当院では一般の内科の診療も行います。というのも腎臓は全身に関係しているので腎臓への理解が深まれば、体全体、内科全般の診療に役立つことがとても多いからです。具合が悪いときには、一般の内科として受診していただき、地域のかかりつけ医として、お役に立ちたいと思っていますので、気軽に相談してほしいです。

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