上原 輝映 院長の独自取材記事
品川御殿山クレイン歯科
(品川区/品川駅)
最終更新日:2024/07/31

御殿山のオフィスビル1階に入居する「品川御殿山クレイン歯科」。大崎駅、五反田駅、品川駅、北品川駅など複数の駅から徒歩圏にあり、品川駅高輪口と五反田駅東口からは無料の専用シャトルバスも利用できる便利な立地だ。歯内療法を軸に、削りすぎない治療や歯周病治療などで、できるだけ天然歯を残す歯科保存治療に取り組む上原輝映院長をはじめ、理事長以外のスタッフはすべて女性。磨き抜いた技術と新鋭の設備に裏打ちされた対応で、幅広いニーズに応えている。「繊細さと丁寧さで患者さんに寄り添う診療を大切にしています」と話す上原院長に、クリニックの特徴やめざす歯科医療などを詳しく聞いた。
(取材日2024年7月12日)
抜歯や削りすぎを避けできるだけ歯を残すことをめざす
まずはご経歴とクリニックとの関わりから簡単に伺えますか?

日本大学歯学部を卒業後、日本大学歯学部付属歯科病院の歯内療法科に入局して5年ほど勤務しました。大学病院での診療と並行して、複数のクリニックで非常勤での臨床を経験する中で、一人ひとりの患者さんに向き合い、最後まで責任を持って診ることのできる常勤での診療を模索するようになりました。医局の同期の先輩にあたる当法人の理事長を紹介してもらい、2018年に当院に入職しました。当初は週4日程度の非常勤勤務でしたが、2〜3年後に院長職を拝命し、現在に至ります。
どのような患者さんが多くいらしていますか。
以前は入居しているビルにオフィスを構えている企業のビジネスパーソンが中心でしたが、最近は周辺にお住まいの方のご来院も増えています。表通りを一見するとビジネス街のようですが、意外に裏手には静かな住宅街が広がっているエリアなのです。40代、50代といった世代が中心で、女性の受診も多いです。近年、歯ぎしり、食いしばりといったブラキシズムの状態にある方が多いのが気になっています。歯の破折や歯周病悪化にもつながりますので、早めに適切な治療を受けていただきたいですね。
クリニックの特徴を教えてください。

主に診療にあたる歯科医師はいずれも歯内療法科の出身で、根管治療を中心に、天然歯をできるだけ長く持たせるための歯科保存治療に力を入れています。また、理事長以外の歯科医師や歯科衛生士は、すべて女性であることも特徴で、「男性歯科医師に口の中を見せるのに抵抗がある」「男性には悩みを話しづらい」といった女性のニーズにも寄り添う対応が可能です。声のトーンややわらかい印象を与える話し方など、ソフトで圧迫感を与えない対応はスタッフ一同心がけているところです。
歯科保存治療とは、どのようなものなのでしょうか。
抜歯や削りすぎを避け、できるだけ歯を残すことをめざす治療です。他院で抜歯が必要と言われた歯でも、可能な限り長く使えるように、より良い修復方法を提案しています。具体的には、マイクロスコープやラバーダム防湿を利用しての精密な根管治療や、歯周組織再生療法など、経験に基づいた技術と設備に裏打ちされたさまざまな療法から、お一人お一人の状態に合わせて適切な手法を選択します。もちろん、口腔環境を長く良い状態に保つために、抜歯が必要なケースもあります。そうした際には、患者さんにその必要性をしっかりとご理解いただけるまで丁寧に説明した上で対応しています。当院の理事長は口腔外科が専門で、埋伏歯などの抜歯にも対応可能です。少し難しい親知らずの抜歯も、大学病院などに紹介することなく当院で実施できるのも強みといえます。
専任コーディネーターが、歯科医師と患者の架け橋に
短期集中治療にも対応されているそうですね。

状況にもよりますが、ご要望があればできる限り対応しています。当院に通われる患者さんには、長期の海外出張や海外赴任などで通院の継続が困難になる方も多くいらっしゃいます。そうした方には、一度の治療時間を長く取り、全体の治療期間を短縮するといった短期集中治療もご提供可能です。また、お忙しい中でも通院していただきやすいよう、院内での待ち時間を可能な限り短縮するため、予約制を採用しています。お電話に加え、ウェブからは24時間いつでも予約をお取りいただけるシステムです。
設備面でのこだわりを教えてください。
歯科用CTを導入していますので、複雑な根管の形態や病巣の大きさ、神経の位置、顎の構造などを立体的に細かく把握できる体制です。加えて、マイクロスコープを用いることで、肉眼では見えないところまで見ることにつながり、より良い治療が見込めます。すべての治療に必要ではありませんが、複雑な根管に対して細かい処置を行う際には、あるとないとで治療の精度が段違いだと感じています。
どんなスタッフさんがいらっしゃいますか。

私を含めた2人の女性歯科医師が常勤していて、必要に応じて理事長が加わります。ここに、歯科衛生士と歯科助手、受付事務職、トリートメントコーディネーターらを加えたチームで診療にあたっています。トリートメントコーディネーターは、いわば歯科医師と患者さんの架け橋となる存在で、患者さんのお話を伺い、治療の方針や内容を説明、調整する役割です。歯科では、治療の方針から詰め物やかぶせ物の種類まで、さまざまな選択が求められる場面が多いものですが、患者さんとしては情報がなければ選ぶことは難しいでしょう。そうした際に、しっかりと時間を取って患者さんに向き合い、情報提供をしながら疑問や質問に応えてくれます。必要に応じて治療の途中にもカウンセリングを行い、歯科医師には言いづらいことなどもヒアリングして治療に反映します。積極的に専門書を読み、わからない部分は歯科医師に質問するなど非常に勉強熱心で、頼れる存在です。
患者メリットにつなげるため、知識や技術の研鑽を継続
診療の際に心がけていることは何ですか。

患者さんに「施す」といったひと昔前の歯科医師とはまったく違う、患者さんと対等に向き合う姿勢を大切にしています。診療前後のごあいさつは当然ですし、治療を通して私も学ばせていただくため「よろしくお願いします」という気持ちで対応させていただいています。また、知識や技術のアップデートも大切に考えています。歯科医師を続ける中で、歯科治療の知識や技術には上限がなく、知らないとできないと気づかされることもあります。手技や知識をアップデートすることで、患者さんに対してできることも広がるのです。抜かなければならなかった歯を、残せるようになることもあるかもしれません。こうした患者さんのメリットにつなげるため、日夜研鑽に努めています。
歯科医師を志されたきっかけはありますか。
実は、幼稚園時代から医療職志望で、成長して勉強を続ける中で周囲も驚くほどその思いに揺るぎがなかったのです。医局選択時は周囲に流されて、歯内療法を選んだように思います。根管治療は難しく苦手にすら思っていましたが、ひたすら治療に向き合い3年ほどが経過する頃に、突然「もっと上手になりたい」とのめり込み、治療が楽しくなりました。もともと手先は器用なほうで、細かい処置が求められる歯内療法は向いていたのかもしれません。指導担当の歯科医師から言われた「補綴治療は物を見るが、保存治療は人を見る」という言葉が今も印象に残っています。
休日の気分転換に楽しんでいらっしゃることは何ですか。

散歩です。オンとオフの切り替えが苦手なほうなのですが、ひたすら歩くことで頭の中がデトックスされるというか、リフレッシュする感覚を味わえます。最初は行きつけの美容院に通うために、都心を横断して歩いてみたのがきっかけでした。1日に3万歩ほど歩くのも通常で、多い日には5万歩に至ることも。今は人混みを避けて、隅田川沿いなどをのんびりと歩くことが多いですね。詳しい友人に教えてもらったグルメスポットを実際に探して訪れてみたりと、歩くことに付随するいろいろな発見も楽しんでいます。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
自由診療を含めた精密根管治療を確立し、必要な方々にご提供することで、残せる可能性がある歯をしっかりと残す診療をしていきたいと考えています。歯科恐怖症の方もいらっしゃるように、歯科治療を受けるのが得意な方はいないはず。特に治療に抵抗感を持つ患者さんに対しては、麻酔を用いた鎮静下治療も可能です。お口に関しての困り事があれば、まずはご相談だけでもお気軽にご来院いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/19万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、ホワイトニング/1万6500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。