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奥 典宏 院長の独自取材記事

十日市場こどもクリニック

(横浜市緑区/十日市場駅)

最終更新日:2025/04/15

奥典宏院長 十日市場こどもクリニック main

JR横浜線・十日市場駅より徒歩3分ほどの、駅出てすぐ目の前の複合施設2階に位置する「十日市場こどもクリニック」。2016年5月に開業以来、小児科とアレルギーの専門クリニックとして地域に貢献している。奥典宏院長は日本小児科学会小児科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医として、神奈川県内のさまざまな病院で研鑽。開業後も食物アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症などの診断・治療に力を注ぐ。患者の保護者や学校関係者などへの教育も熱心に取り組み、さまざまな講義も行う。「いつでも気軽に相談できるホームドクターでありたい」という奥院長に、クリニックのこだわりや大切にしている心がけについてなど、話を聞いた。

(取材日2025年3月7日)

診療も教育も、時代や状況に合わせ寄り添う対応を

開業のご経緯を教えてください。

奥典宏院長 十日市場こどもクリニック1

神奈川県立こども医療センターで初期研修を受けた後、藤沢市民病院や横浜栄共済病院、横浜南共済病院、小田原市立病院、横浜労災病院、神奈川県立足柄上病院などで小児科臨床に携わりました。足柄上病院の小児科では、患者さんを診るだけでなく、予防接種や乳児健診など病気になる前の予防である小児保健や障害のあるお子さんのサポートをする小児療育にも従事。保健所や学校関係者の方と話し合うなど、各方面と連携を取りながら関わってきました。しかし、勤務先の小児科の規模が縮小となり、どうしようかと思っていた頃、十日市場の辺りでは小児科が足りないことを知りました。自分が開業することで、長く地域に根差した貢献ができるのではないかと思い、当院を開業し、今に至ります。

開業されて10年近くたちますが、この間どのような変化がありましたか?

根底にある治療方針は変わっていませんが、治療の方法などはこの10年近くの間に変化しています。例えば、以前は食物アレルギー治療で食物経口負荷試験を行っていましたが、ここ数年で実施数は少なくなりました。赤ちゃんの皮膚治療でアレルギー予防が期待できることがわかったことなどもあり、食物経口負荷試験は必要な方にのみ行っています。システム面でいうとウェブ問診は、新型感染症の流行以前から取り入れています。患者さんにとっては対面不要で好きなタイミングで問診が書けるという利点がありますし、私たちとしても来院前に患者さんの情報を知ることができるので、双方の負担の軽減や時短につながっていると思います。

クリニックのオリジナリティーやこだわりにしている点はありますか?

奥典宏院長 十日市場こどもクリニック2

開業当初から、患者さんの親御さんや地域の学校関係者向けに、講義やセミナーを行っています。食物アレルギーや喘息などの症状が出た際の対処法についてビデオを見ながらディスカッションをしたり、普段どういうことに気をつけたらいいかについて学んでいただいたりしていました。新型感染症の流行以降は、対面での保護者教育はやめてオンラインで行うなど、その時に合わせて手法も変えながら実施しています。内容も手法も常にブラッシュアップしていきますが、食物アレルギーの方への治療方針の話が以前はメインだったのが、今は赤ちゃんのアレルギー予防に役立つスキンケアの方法や、救急についてのご説明などをしています。

その時に最適解と思われる方針を常に一緒に考えたい

ご専門であるアレルギーの診療について教えてください。

奥典宏院長 十日市場こどもクリニック3

食物アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎、花粉症の診断・治療を行っています。小児科ですので15歳までの小児の診療が中心ですが、喘息は高校生くらいまで、食物アレルギーに関しては大人の方も対応しています。アレルギー治療は専門的な知識や検査、診断が必要になりますので、幅広い年齢層の患者さんを診させていただいております。スギ花粉やダニなどに対する舌下免疫療法も数多くの患者さんに提供してきました。このほか、アトピー性皮膚炎の治療では塗り薬やスキンケアだけではどうしてもうまくいかない方には注射療法も行っています。

アレルギー診療の部分でめざしたいことや展望はありますか?

小児救急やアレルギー知識はご自身で学びご理解いただいた上で、実際どうするかを話しながら治療方針を決めるほうが、患者さん、親御さんにとってもより安心でき、またスムーズで良いと思っているんです。特に食物アレルギーは細かく個人差がありますし、事前知識があるほうが話を聞き入れやすいと思います。アトピー性皮膚炎、舌下免疫治療など、内容ごとに学べるよう、あらゆるパターンの資料を用意できるようにしたいです。まだ進めている最中のものも多いですが、例えば、レクチャーする際にクイズや形式を採用したり、アトピー性皮膚炎の患者さんのための治療理解度確認をアンケートのソフトで行ったり、スムーズな理解につながるようさまざまな工夫をしています。今後はその手法をさらにブラッシュアップして、患者さんや保護者の方たちに、引き続き役立つ情報を提供していきたいです。

診察の際に気を配っていることはありますか?

奥典宏院長 十日市場こどもクリニック4

まずは清潔さでしょうか。院内もスタッフも清潔感を保つように、気をつけています。診察については、常に現時点での最適解と思われる治療法をお勧めできるよう努めています。そのために患者さんや親御さんのご状況やご要望も当然聞きますし、お話を伺って、また検査や診察の結果、当院でないほうが良いと判断すれば、ほかの医療機関をご案内するということもあります。それも含め、患者さんが無理なく通える方法を考え、常に最適解をお伝えするように心がけています。あとは、医師会や院外の勉強会などの活動にも参加しており、ほかの先生方を通じて勉強になることも多々ありますので、そこも惜しみなく患者さんへ還元していきたいです。

患者と保護者のための事前知識提供に貢献したい

どのような患者さんが多いですか? また来院をお勧めしたい患者さんは?

奥典宏院長 十日市場こどもクリニック5

近所に住まわれていて、風邪やアレルギー症状が出ているという患者さんがほとんどです。来院を検討してみていただきたい方としては、「小児科やアレルギー科にかかっていいのか」と迷われる場合、専門外ではあってもアドバイスをすることはできますから、悩んだら気軽にお話しいただけたらと思います。あとは、お子さんの肌荒れなどで、他のクリニックで診てもらったけれどなかなか改善しないと相談に来られる患者さんもいらっしゃいます。そのようにセカンドオピニオン的にもご利用いただけたらと思います。予防接種を受けていない方もぜひいらしてください。ウェブ予約・ウェブ問診も採用しているので、取りあえず迷ったらまずは気軽に予約してご相談ください。

この先の展望について伺います。

先ほどもお話ししましたが、やはり親御さんへは、保護者教室など、正しい知識を周知する取り組みを強化したいです。保護者教室を開催する際は当院のホームページで告知していますので、ご希望の方はお申し込みください。受講の費用はかかりません。クリニックでの診療以外にも近所の学校医や園医をしたり、学校の先生を対象とした講習会を開いたりもしていて、今後も小児科医としての生涯教育の貢献として続けたいです。「アレルギーは10年くらいで常識が変わってくる」といわれる分野ですので、これからも研鑽を積み続け、多くの方により良い情報を提供し、地域医師として貢献していきたいです。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

奥典宏院長 十日市場こどもクリニック6

症状の度合いは人それぞれですし、治療を受けることに悩んでいる方は、情報が充実していますので、まずは当院のホームページを見ていただけたらうれしいです。またウェブ問診と取り入れたことで来院前に適切な医療機関をご案内することも可能です。迷ったら取りあえずウェブ問診を記入して予約していただけたらと思います。2016年に開業して以来、お子さんが小さなうちから診させていただき大人になって卒業していく様子を見届けていますが、症状によっては高校生になってからも診させていただいています。アレルギーは特に長いお付き合いになることも多いですが、皆さまが安心して通っていただけるクリニックにしたいと思っています。

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