虫歯だらけになる前に
歯科医院が怖い人でも受けられる治療
シープデンタルクリニック
(新宿区/若松河田駅)
最終更新日:2024/11/14


- 自由診療
過去に歯科医院を受診した際に怖い思いをした、歯を削るドリルの音が苦手、痛いのが嫌、嘔吐反射が強いなどの理由でなかなか歯科医院に行くことができず、虫歯を放置してしまっている人は少なくないだろう。歯科恐怖症という言葉も少しずつ社会で認知されてきている。「歯科恐怖症のような方こそ、治療が必要となるケースが多いんです。そんな方のための歯科医院でありたいです」と語るのは、「シープデンタルクリニック」の徳田幸祐理事長。大学病院や歯科医院でのさまざまな経験をもとに同院を開業し、歯科治療が苦手な人のために静脈内鎮静法などを用いた、患者の負担に配慮した治療を実践している。静脈内鎮静法は、痛みや怖さをやわらげる作用が期待できる麻酔のこと。その詳細や歯科恐怖症の人への思いなどについて、徳田理事長に詳しく聞いた。
(取材日2022年10月13日)
目次
歯科医院が怖くて虫歯をそのままにしている人でも、治療を受けられるよう静脈内鎮静法を活用
- Q歯科医院が苦手な方へさまざまな配慮をされているそうですね。
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A
▲歯科に恐怖心を抱く患者への配慮に努めていると話す理事長
「歯医者は痛くて怖い思いをする場所」というイメージをお持ちの方は少なくないですよね。力を抜いて治療を受けられる方はまれで、多くの方は治療に対して何かしらのストレスを抱えていらっしゃるはずです。私はそんなイメージを変えたくて、できる限り怖さや痛さを感じず、気楽な気持ちで治療を受けられる歯科医院をめざして努力を重ねています。その中で大切だと考えているのは、とにかく患者さん本人に怖さや痛さを感じるようなものを想起させないこと。そのため治療器具を極力お見せしないようにしているほか、眠ったようなリラックスした状態で治療を受けることが期待できる、静脈内鎮静法を積極的に取り入れています。
- Q歯科医院がどうしても苦手という人へも対応してもらえますか。
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A
▲患者への説明に力をいれている
当院では歯科恐怖症と呼ばれるような、強い恐怖心を抱えている患者さんへの対応に自信を持っています。歯科恐怖症になってしまうのは、多くの場合、子どもの頃の歯科治療が原因だとされています。昔は一人ひとりへの心のケアなどが重視されておらず、とにかく治療をするといったことも多かったようですね。その中でしばしば見られたのが、嫌がる子どもを無理やり押さえて治療するというケース。こうした経験がトラウマとなり、大人になっても歯科治療や、それをイメージさせる音やにおい、空間に対して恐怖を感じてしまうのです。いろいろな歯科医院に行ってみたけれど恐怖心を払拭できないという方にこそ、ぜひ当院を訪れていただきたいですね。
- Q静脈内鎮静法とはどのようなものなのでしょうか。
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A
▲不安や恐怖心を和らげ、鎮静状態へ導く
静脈内鎮静法は、点滴から麻酔薬を入れて体をリラックスした状態に導いた上で治療していく方法です。全身麻酔のように完全に意識がなくなる訳ではなく、うたた寝をしているような感覚になります。そのため患者さんは治療中のことをはっきりとは覚えていませんので、恐怖心は軽減され、いつの間にか治療が終わっていたと感じることでしょう。静脈内鎮静法は小児や妊娠中の方などには行えませんが、多くの人に受けていただける方法です。当院では機械で少しずつ麻酔薬を注入し、約90分の治療でもその間継続的に麻酔が効くよう管理をします。虫歯だらけであるなど治療箇所が多い場合でも、一度にできる限り治療を進められるように努めています。
- Q静脈内鎮静法を行う際に気をつけていることを教えてください。
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A
▲初診の患者の不安や緊張をほぐすカウンセリング制度を導入
静脈内鎮静法においても、全身麻酔と同様に治療中の全身管理がとても重要です。当院では歯科麻酔専門の歯科医師を大学病院から招へいして患者さんの全身管理を担っていただき、私は治療に集中するという形を取っています。麻酔担当の先生は、患者さんの状態を見極めて深く麻酔をかけ過ぎないようコントロールを行い、麻酔が切れた際に血圧が上がり過ぎて体に負担がかかることのないよう留意しています。多くの経験を積んでいるからこそ、できることだと言えるでしょう。また静脈内鎮静法を用いると自費診療になるケースが多いため、事前のカウンセリングできちんとお見積りをお出しして、患者さんがご納得した上で治療に臨めるようにしています。
- Qほかに読者に伝えたいことはありますか?
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A
▲静脈内鎮静法について語る徳田理事長
歯科恐怖症の患者さんにとって、静脈内鎮静法により長年放置してしまっていた虫歯などの治療ができるということは大きなメリットだと思います。一般的に通常の治療では、1度の治療で1本の虫歯を処置して、また後日来院となるケースが多いのですが、静脈内鎮静法を用いれば、1日で複数本の虫歯の処置を行うことも見込めます。そのため、何回も歯科医院に来る時間や手間、その際のお支払いのことを考えると、患者さんのご負担の軽減につながる場合もあるのではないでしょうか。また、麻酔注射の痛みを和らげる目的で、歯茎に麻酔薬を塗る表面麻酔も使用しています。治療を検討されている方は、まずはご相談にお越しいただけると幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とは静脈内鎮静法/8万8000円~