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石森 久嗣 院長の独自取材記事

都立大石森脳神経外科

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2025/08/06

石森久嗣院長 都立大石森脳神経外科 main

東急東横線・都立大学駅から徒歩2分の「都立大石森脳神経外科」は、2016年の開業以来、脳神経疾患をはじめ、頭痛、めまい、認知症、一般内科、生活習慣病などの幅広い診療を行っている。院長を務めるのは、石森久嗣(いしもり・ひさつぐ)先生。総合病院で20年以上にわたり脳神経外科の現場で経験を積み、日本脳神経外科学会脳神経外科専門医、日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医などの資格を持つ脳神経領域のエキスパートだ。穏やかな雰囲気がありながら、その言葉には説得力がある。そんな石森院長に、クリニックの強みや診療において大切にしていること、今後の展望などについて尋ねてみた。

(取材日2025年7月4日)

「命の現場にいたい」と脳神経外科の道に

法学部を卒業後、医学部に入られたと聞きました。

石森久嗣院長 都立大石森脳神経外科1

父が脳神経外科医だったため、医師という職業は身近にありましたが、私自身は少年野球から始まり、高校時代にはアメリカンフットボールに打ち込んでおり、医師になるとは考えてもいませんでした。しかし「父が医師だから詳しいだろう」と、チームメイトから体調管理やトレーニングについて質問されることが多く、そこから医学に興味を持ち始め「医師になりたい」と考えるようになりました。父は最初「なれるわけがないだろう」と大反対でしたが、説得して、慶應義塾大学法学部を卒業後は北里大学医学部に入り直しました。子どもの頃、父が夜中に緊急手術のために呼ばれる姿を見て、その大変さは身近に感じていましたが「自分も父のように命の現場にいたい」と、最終的には父と同じ脳神経外科の道を選びました。

これまでのご経歴をお聞かせください。

医学部を卒業後、慶應義塾大学病院で技術を習得し、脳神経外科専門医の資格取得後は、済生会神奈川県病院や済生会宇都宮病院など、より患者診療に近い現場で経験を積んできました。脳というわずか1.5kg弱と極めて小さな臓器には人間の活動の中枢が集まっており、脳神経外科は、脳卒中や交通外傷、小児の先天性疾患、認知症など、幅広い分野に関わる診療領域です。私自身、若い頃は救急医療などの現場で対応することに、そして、経験を重ねた後は外科手術の技術を究めることにやりがいを見い出してきました。時代の変化に伴い、カテーテルや血管内治療などの「切らない治療」も増えてきたため、脳血管内治療専門医などの資格を取得し、技術の精度向上をさらにめざしました。

どういった経緯で開業しようと考えたのですか?

石森久嗣院長 都立大石森脳神経外科2

臨床医として20年以上にわたり、開頭手術や血管内治療、カテーテル治療に従事してきました。長年、救急医療の現場に携わり、ファーストエイドや初期治療を行うことにやりがいを感じていましたが、一方で「こうなる前に予防できなかったのか」と考えることも増えてきました。予防医学の重要性を実感し、さらにそれを広めていく必要性を感じるようになりました。開業医として、高血圧症などの生活習慣病の治療や脳ドックなど、もっと診療の幅を広げていけたらと考えるようになったのです。地域選びに関しては、高校・大学時代と東急東横線を利用していて親しみがあったこと、またスポーツドクターとして大学のラグビー部を診ているため、アクセスが良いことなどが決め手になりました。

不安や恐れに寄り添う診療を

こちらで取り組んでいる予防医学について教えてください。

石森久嗣院長 都立大石森脳神経外科3

がん・急性心筋梗塞・脳卒中が3大疾病とされていますが、医療が発展した現在、がんは不治の病ではなくなりましたし、あとの2つも、ある程度予防できる疾患といわれています。当院では患者さん一人ひとりに向き合い、血液検査や画像検査に基づいた治療や生活指導をしています。現代人は、運動量の少ない方が圧倒的に多いですね。「仕事が忙しい」など、運動できない理由はたくさんありますが、今後、元気で仕事を続けるためにも、運動の優先順位を上げましょうとお話ししています。血圧や血液検査の数値につながるので、意識を変えてやっていただきたいですね。また、MRI検査で脳の血流の様子がはっきりとわかる場合もあるので、現状を患者さんと共有できるよう、当院ではCTやMRIの画像を40インチのモニターで映し出して説明しているんです。

クリニックの強みをお聞かせください。

CTやMRIなど大規模病院でも使われるような先進的な医療機器を導入し、脳神経外科専門医である私が専門的な診療を行うクリニックでありながら、生活習慣病などの一般診療も行っており、幅広いご相談に対応できるというところです。さらに、私の専門外の領域や当院では対応できない処置が必要な場合は他の医療機関をご紹介していますが、ここで大切にしているのは、患者さんそれぞれに適切な紹介先を選ぶことです。心不全はA病院、肺がんはB病院というだけでなく、例えば同じ動脈瘤でも場所や状態によって、異なる専門家へご紹介します。これまでの経験から「この疾患であればこの先生」というのを把握していますし、それぞれの先生とのネットワークも構築されていますので、私が責任を持って、適切な治療が受けられる医師のもとへおつなぎします。

患者さんと接する際、最も大事にされていることは何ですか?

石森久嗣院長 都立大石森脳神経外科4

患者さんに寄り添う気持ちを大切にしています。クリニックにいらっしゃる患者さんは、身体的な問題だけでなく、精神的にもつらい思いをされていることがほとんどです。頭痛一つとっても、痛みだけでなく「何かあったらどうしよう」という不安や恐れを感じています。脳は目に見えない部分でありながら、何かあった場合に手が動かなくなったり言葉が出なくなったり、予想外の症状を引き起こすリスクがあります。私はその不安を取り除けるよう努めていますし、看護師や臨床検査技師、受付スタッフなどにもその思いを共有し、皆で患者さんに寄り添うよう心がけています。心を込めて診療し、病気の事実だけを伝えるのではなく、不安を解消し、安心して帰っていただけることを最優先にしています。

ここに来れば何とかなるというクリニックでありたい

お忙しい中、どのようにリフレッシュしていますか?

石森久嗣院長 都立大石森脳神経外科5

子どもの頃から体を動かすことが好きで、常に何かしらのスポーツをしていましたから、リフレッシュ方法はやはり運動ですね。今でも週に3回はジムに行っています。クリニックの勤務日でも、診療後ギリギリに滑り込んでランやウエイトトレーニングをして、最後にサウナに入るというのが習慣になっています。運動が私の息抜きであり健康法で、運動しないと逆に疲れがたまりますね。医師という仕事は体力が必要だと感じていますし、自分自身が運動せずに「運動習慣をつけましょう」と患者さんにアドバイスしても説得力がありません。体を動かすことは動脈硬化などの予防にも役立つので、運動は自己メンテナンスという点でも非常に重要だと思っています。

今後の展望をお聞かせください。

これからも「都立大石森脳神経外科に行けば何とかしてくれる」と思っていただけるクリニックでありたいですね。一方で「健康は、医者任せではなく自分が守る」という予防医学の概念も大切にしていきたいです。生活習慣病や脳血管疾患などの患者さんは「つい先日までは何ともなかったのです」「本当に突然でした」とよくおっしゃいますが、ご本人にとっては突然でも、体の中ではそのようなことはありません。ほとんどの場合、必ず血圧や血液検査などでサインは出ていたはずです。そういった意識を高めていただくために「自分の体は自分で守る」「防げる疾患は自分で防ぐ」を啓発していきたいですね。動画投稿などもやっていますが、自分で動画を編集しているので、30分の動画を作るのに2ヵ月かかってしまって……(笑)。それでも、皆さんの健康寿命を伸ばすための情報を今後も発信していきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージお願いします。

石森久嗣院長 都立大石森脳神経外科6

当院は「脳神経外科」とうたっていますが、一般内科などを含めた幅広い診療をしています。些細な症状や困り事も丁寧に伺い、エビデンスに基づいた適切な治療提供に努めています。私ができることは自分が責任を持って、知識と経験を生かして治療にあたり、私以上の専門家がいる領域や、ここではできない手術などが必要な場合は他の医療機関などを紹介し、専門的な治療を受けていただけるようサポートします。混雑してしまう時間帯も多いかもしれませんが、健康面で気になることがある方は、どのような症状でもまずは気軽に相談にいらしていただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万5000円~

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