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糖尿病は早期治療が鍵
健康寿命を意識した専門的な治療と検査

岡部クリニック

(相模原市緑区/橋本駅)

最終更新日:2025/02/14

岡部クリニック 糖尿病は早期治療が鍵 健康寿命を意識した専門的な治療と検査 岡部クリニック 糖尿病は早期治療が鍵 健康寿命を意識した専門的な治療と検査
  • 保険診療

糖尿病は、よく聞く病気であるにもかかわらず、実際はよくわからないという人も少なくない。自覚症状がなく、目に見えない血管内で進行していくため、健診で指摘を受けても危機感が持てないというのが実情だろう。しかし、高血糖状態を繰り返せば、5~10年のうちに重篤な合併症を引き起こす恐れがあるのが糖尿病だ。その合併症は心筋梗塞や脳卒中、失明、足の切断につながる足壊疽(あしえそ)など恐ろしいものばかり。これらを食い止めるには早期の改善しかないという。この早期治療の介入を目的に日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を取得したのは「岡部クリニック」の林瑠理子先生。総合病院などで難しい症例を経験した後、同院に入職。夫で同じく糖尿病専門医の林寛仁先生と瑠理子先生に、糖尿病治療の現在や、気をつけるべきことについて聞いた。

(取材日2025年1月23日)

糖尿病は自覚症状なく静かに進行する怖い病気。だからこそ専門的な検査と治療で患者に伴走することが必要

Q糖尿病について教えてください。
A
岡部クリニック 糖尿病治療を専門に研鑽を積んできた林瑠理子先生

▲糖尿病治療を専門に研鑽を積んできた林瑠理子先生

【瑠理子先生】糖尿病は血糖を下げるホルモンであるインスリンが十分に働かないために、血液中に糖が増えてしまう病気です。1型糖尿病の方はインスリン分泌が低下することで発症しますが、2型糖尿病の方は、体質や、間食・運動不足などの生活習慣が加わり発症します。自覚症状はほとんどなく、健診で発見されることが多い病気です。
【寛仁先生】長年健診を受けていなかった方では、他科を受診したことがきっかけで糖尿病がわかることもあります。例えば、目の不調で眼科を受診したら、糖尿病の合併症による網膜症だったなどです。それだけ気がつきにくい病気といえます。

Q糖尿病の疑いがあるときは糖尿病専門医を受診すべきですか?
A
岡部クリニック 2004年の開業より地域の健康を守ってきた

▲2004年の開業より地域の健康を守ってきた

【瑠理子先生】そうですね。糖尿病専門医は新しい知識も臨床の経験も豊富に持っているので、かかるメリットはあると思います。少し前までの糖尿病治療は、血糖値を下げることに主眼が置かれていました。しかし、最近は薬の開発も進み、血糖値を下げてさらに合併症を抑えるための薬も出てきています。薬を使うか否かを含めて、患者さんの状態に合った指導を行うのが糖尿病専門医の役割だと思います。
【寛仁先生】また糖尿病専門医は、治療において何を目標とするのかも考えます。例えば90歳の方と40歳の方では、目標とすることは異なります。治療のための人生にならないよう、年齢や状態、患者さんの希望を踏まえた治療が大切です。

Qどういった治療を行うのでしょうか。
A
岡部クリニック 超音波検査を用いて治療を進めることもある

▲超音波検査を用いて治療を進めることもある

【瑠理子先生】生活習慣が原因となっている場合は、基本的に食事管理や運動の指導を行います。とはいえ、無理なことを押しつけても継続できないので、患者さんのライフスタイルに合った提案が必要です。それでも難しい場合は、薬を使いながら血糖のコントロールを図ります。
【寛仁先生】近年は血糖を測る機器もかなり進化しています。体に装着したまま自動的に血糖を測定できるデバイスもあり、血糖の変動データがより詳細に取得できるようになりました。こうした機器によって、インスリン投与が必要な患者さんも、投与量を細かく調整できるようになっています。コスト面の調整は必要ですが、治療の選択肢は広がっていますね。

Qこちらのクリニックの糖尿病治療の特徴について教えてください。
A
岡部クリニック 患者とのコミュニケーションを大切にした治療を心がける

▲患者とのコミュニケーションを大切にした治療を心がける

【瑠理子先生】糖尿病の病棟で研鑽を積んだ看護師による、療養指導を行っています。診察時から看護師に入ってもらい、患者さんの生活や悩みを把握し、診察が終わった後もコミュニケーションを取ってフォローを行います。実はこの時、診察で言えなかったことを看護師に話してくださる方も少なくありません。また、各種検査にも力を入れています。HbA1c、脂質は即日結果がわかり、骨密度の測定も可能です。先進のエコー機器による動脈硬化や脂肪肝・肝繊維化の評価も実施しています。これらの検査を、経験豊富な臨床検査技師が対応するのも当院の特徴です。また、インスリンを持続的に注入するインスリンポンプの治療にも対応しています。

Q日常で注意すべきことなどありますか?
A
岡部クリニック 糖尿病をより理解するための患者向けの勉強会も実施予定

▲糖尿病をより理解するための患者向けの勉強会も実施予定

【瑠理子先生】世間の情報に振り回されず、わからないことは医師に聞くことだと思います。最近多いのは、間違えた糖質制限を行っている例です。患者さんは糖質を気にして白米の量を少なくしたと言いますが、その分おかずを多くしていたり、間食をしていたりします。そうしたことで、血糖が悪くなることもあるのです。ですから、ぜひ正しい知識を医師から得てほしいと思います。
【寛仁先生】健康法などを試すときは、医師に相談してください。私の場合は、命に関わることでなければ、患者さんがやりたいようにしてもらっています。それ自体がいいというよりも、その意欲が大事だからです。ただ、危険なこともあるので、まずはご相談を。

ドクターからのメッセージ

林 瑠理子先生

症状がなくても高血糖が持続することで、5年後、10年後に重篤な合併症を引き起こす可能性があります。糖尿病の合併症が進行する前に、早期の治療を行うことが大切です。また、糖尿病の治療と並行して、他の疾患のチェックを行うことも重要です。なお、当院では甲状腺疾患などの内分泌疾患も診療も行っています。ご不安に思っていることがございましたら、些細なことでもご相談ください。

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