本来の正しく美しい姿勢を意識しながら
噛み合わせのずれの解消を
きどデンタルクリニック
(福岡市中央区/桜坂駅)
最終更新日:2024/11/11
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人間の頭の重さは約5〜6キロと、ボウリングの球ほどの重さがある。それを瞬間的にバランスを取りながらなめらかな動きにつなげていくのが筋肉だ。二足歩行をする人間ではその重みが首、肩にかかり、さらに現代ではスマホやパソコンなどの使用により負荷がかかり、結果顎関節症などを引き起こすことも。桜坂駅近くの「きどデンタルクリニック」では、筋肉へのアプローチと上下固定式のマウスピースの組み合わせにより、噛み合わせの位置を正していくための治療を提供。院内で受けられる専門的なマッサージに加え自宅でできるストレッチも提案し、一人ひとりに合わせた治療の提供に努めている。「人間が持つ本来の美しい姿勢に導いていくことを意識しながら治療にあたっています」と語る城戸政彦院長に、同院が行う噛み合わせ治療について詳しく聞いた。
(取材日2023年9月22日)
目次
体調不良にもつながり得る噛み合わせの悪さを筋肉へのアプローチとマウスピースを用いて正しく導いていく
- Q歯の噛み合わせと体の健康は密接に関わっているそうですね。
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A
歯の噛み合わせはその人の健康に常に影響を及ぼしています。まず口腔内に直接関係することであれば、歯並びが悪いと歯磨きがしづらくなり、虫歯や歯周病にもなりやすくなりますよね。そして皆さんも耳にされたことがあるであろう顎関節症です。口を開閉するときに顎でカクカク音がする、顎が痛いなどといった症状が代表的です。またそれに伴い頭痛、肩凝り、首凝りなどを感じる方も少なくはありません。他にも一部の歯に負荷がかかることでその歯が他の歯より摩耗する、もしくは割れてしまう、咀嚼しづらいため胃腸に負担がかかるなども考えられますし、これらの影響によってお顔の左右のバランスが崩れることもあり得ます。
- Q貴院の噛み合わせの治療ではどんなことを行っているのですか?
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A
歯並びに加え、顎の痛みなどの自覚症状や、患者さんご自身が今の状態をどう感じているかなどを含む問診と、実際にお顔や肩、鎖骨などの筋肉に触れながら、噛み合わせの位置のずれや筋肉の緊張などを見極めていきます。そうする中で体のバランスが取れることが見込める噛み合わせの位置を見極め、それに合わせた上下固定式のマウスピースを作製します。マウスピースは1日45分を目安に装着していただきます。患者さんによって期間は異なりますが、痛みなどの症状の改善が見込めるまで3ヵ月から半年ほど使用し、ずれが大きい場合は矯正治療を行い、定期的なメンテナンスで経過をしっかりと診ていきます。
- Q噛み合わせのずれに対して筋肉にもアプローチしていくのですね。
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A
治療時には患者さんご自身では行いにくい筋肉をほぐすマッサージなどを行っていますが、ご自宅などでは壁に手をついて体をひねったりなどの、ごく一般的で軽いストレッチ運動をしていただくようお伝えしています。マウスピースを装着するときもウォーキングやストレッチなどをしていると効果が望みやすい傾向にありますから、ぜひ日常生活に取り入れていただきたいですね。人間は「食べる」ことで栄養を摂取していますため、どうしても口の周りには負荷がかかります。加えて現代ではパソコンやスマホで首や肩に負担がかかることが増え、そこに頬づえなどの癖が加わるとより姿勢や噛み合わせ、筋肉にも影響が出てしまうと理解することも大切です。
- Q治療で心がけている点は何でしょうか?
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A
「噛み合わせ」と聞くと歯並びをイメージしやすいと思いますが、当院が見ているのは歯だけではなく、それを支え、時には影響を与えている筋肉も含みます。私自身は人間が本来持っている美しい筋肉の状態に戻すことを意識しており、それが結果的に歯並びや顔貌といった患者さんお一人お一人の自然な美しさにもつながっていくと考えています。そしてそれを患者さんにも自覚していただきたいと思っています。顎関節症は厳密に痛みを数値化できないものですが、その分患者さんお一人お一人に合ったアプローチを、診察中にお話ししながら丁寧に、時間を惜しまずに行っていくことを大切にしています。
- Q患者さん自身の注意点はありますか?
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A
体に調子の良い位置に導くためにマウスピースを使用し、それまで感じていた不調の軽減をめざします。症状が重い場合は就寝時の装着も可能ですが、調子がいいからとつい一日中装着してしまう方もおられるでしょう。しかし、そうするとマウスピースがないと満足できない、言うなれば依存のような状態にもなりますし、それが続くと逆に顎の位置がさらにずれてしまうケースもあります。またマウスピースが壊れたまま使用していると、けがをする恐れも否定できません。マウスピースの装着時間、治療のための受診、その後の定期的なメンテナンスによる経過観察。この3つは決して軽視せず、そして素人判断は絶対にせず、必ず当院へご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療を行う場合(マウスピース型装置を用いた矯正)/約100万円