城戸 政彦 院長、山田 智子 さんの独自取材記事
きどデンタルクリニック
(福岡市中央区/桜坂駅)
最終更新日:2024/11/08
福岡市地下鉄七隈線の桜坂駅から徒歩2分、マンションの2階にある「きどデンタルクリニック」。院長を務める城戸政彦先生が「口元から全身の健康にアプローチし、笑顔で健やかな日々を送ってほしい」という思いから、2015年に開業した歯科医院だ。中でも、城戸院長はマイクロスコープを用いた精密治療を得意としており、歯の寿命を延ばすために、削り過ぎない治療を心がけている。また、歯のホワイトニングによる審美的ケアにも尽力。週に1度ホワイトニングのエキスパートである歯科衛生士の山田智子さんを迎え、機能性と見た目の両方を兼ね備えた美しい口元をめざす。「歯を長持ちさせ、長期にわたり健康でいられる時間を延ばしたいんです」と真摯に語る城戸院長と歯科衛生士の山田さんに、診療に対する思いを詳しく聞いた。
(取材日2022年10月18日/更新日2023年6月12日)
精密治療を用いて、将来的に患者の負担を減らしていく
お二人が歯科で働くことをめざしたきっかけや、ご経歴を教えてください。
【城戸院長】多くの人に貢献できる仕事をしたいと考え、歯科医師を志して奥羽大学歯学部へ進学しました。卒業後は国立病院機構都城医療センターなどの歯科医療機関に勤め、口腔外科やマイクロスコープといった幅広い診療分野の研鑽を積みました。子どもの頃から親しみのある桜坂で、より多くの患者さんに笑顔を届けるため、2015年に開業。現在に至ります。
【山田さん】九州医療専門学校を卒業して、九州の歯科医院に勤めていました。その後、オープニングスタッフとして東京の歯科医院に移り、先進の技術・知識を学んできました。結婚を機に九州に戻り、フリーの歯科衛生士として働くことに。現在は週に1度「きどデンタルクリニック」で働きながら、母校で非常勤講師として講義を行ったり、オンラインセミナーを開催したりしています。
こちらの歯科医院には、どのような患者さんがいらっしゃいますか?
【城戸院長】一般歯科は、仕事終わりの働き世代や、子どもの時に通った以来の若い世代が多い印象です。ホワイトニングは無料カウンセリングをしていることもあって、若い方から高齢者まで幅広い年齢層が相談にいらっしゃいますね。また、治療したのに痛みが取れないとお悩みの方が、セカンドオピニオンとしてマイクロスコープを用いた精密治療を目的に来院されることも。マイクロスコープは視野を約25倍にまで拡大できるので、肉眼では見えづらい炎症や汚れなどを発見しやすくなります。自由診療のため費用が保険診療より高くなりますが、何度も虫歯を繰り返して最終的に抜歯してインプラントを埋入するよりも、早い段階でマイクロスコープを用いた精密治療をするほうが、将来的に患者さんの負担が少ないと私は考えています。
精密治療以外にも、幅広いお口の悩みに対応しているそうですね。
【城戸先生】ええ。当院では患者さんが抱くあらゆる悩みの解決できるように、虫歯・歯周病治療などの保険診療はもちろん、マイクロスコープを用いた精密治療、矯正治療やインプラント治療など、さまざまな自由診療にも対応しています。訪問診療も行っているので、来院が難しい方は気軽にご連絡ください。私や歯科衛生士がご自宅までお伺いして、院内で行うのとほとんど同じ診療を提供させていただきます。他にも歯のホワイトニングは、週に1度、ホワイトニングのエキスパートである歯科衛生士の山田さんを招き、高い技術に基づいた施術を行ってもらっています。
ホワイトニングや噛み合わせ治療などに注力
山田さんが担当されているホワイトニングについても教えてください。
【山田さん】ホワイトニングとは、専用の薬剤を表面に塗布して白くすることをめざす審美歯科ケアです。「歯の色が気になって思いきり笑えない」という悩みの解決にアプローチできるでしょう。私は長くホワイトニングの分野で研鑽を積んできたので、残念ながら他院で施術が難しいと断られてしまったという場合でも、ご相談いただきたいです。また、当院では気軽に受けていただけるように、患者さんの負担が少ない費用設定にしていますし、ご要望をお聞きした上で計画を立てていくので、無理なく自分のペースで進められますよ。ホワイトニングを行う際は、城戸院長にも口腔内の状態をチェックをしてもらうので、虫歯や歯周病、噛み合わせの問題なども含めて話ができるのも当院の強みです。口腔内への健康意識を高め、少しでも人生が豊かになるきっかけになれたらうれしいですね。
噛み合わせ治療にも力を入れているそうですね。
【城戸院長】噛み合わせは全身の健康に影響するといわれ、バランスが悪いと顎関節症や、頭痛をはじめとする不定愁訴につながる可能性があります。そのため当院の問診表には、歯に関する内容だけでなく、噛み合わせに関わる日常生活についての質問を設置。例えば、頭痛の有無、利き足はどちらか、いびきの自覚の有無、といった内容です。治療ではまず口腔内を検査した上で、口だけでなくお顔、姿勢のお写真を何枚か撮影し、顎の位置を把握します。その後バランスの良い位置を探し、その位置に合わせてマウスピース型装置を作製。1~6ヵ月装着していただき、調整していきます。また、お口周りの筋肉をほぐすマッサージのアドバイスも行い、顎関節症予防にも努めています。
マウスピース型装置による矯正にも対応していると聞きました。
【城戸院長】そうですね。単に審美的な目的でマウスピース型装置を用いた矯正を求める患者さんが多いですが、当院では前提として噛み合わせの機能を重視し、その上で審美性の高い治療をめざします。「健康美」という言葉があるように、噛み合わせを含めたお口のバランスが整ってこそ、「美しい歯」であると考えるからです。マウスピース型装置は取り外し可能で、装着時も目立ちにくいので、治療を続けられるか不安な方も、一度相談にいらしてください。
将来まで見据えた、丁寧で精度の高い診療を志す
患者さんのお口の中の負担ができるだけ少ない診療の提供を大事にされているのですね。
【城戸院長】はい。患者さんの口腔内の状態を確認した上で、将来まで考慮した適切な治療をお勧めさせていただいています。治療の質を重視しているので、マイクロスコープを用いた精密治療など、自由診療を提案することが多いですね。ですが、費用が高いといくら良いと言われても選びにくいと思うので、当院ではなるべく費用を抑えられるように努めています。内容だけではなく費用にも納得していないと、患者さんが満足して笑顔になる治療にはならないと思いますから。また、なぜこの治療をお勧めするのか、他の選択肢にはどのようなものがあるのかを、治療を始める前にしっかりと説明させていただいています。
患者さんと接する時に心がけていることをお聞かせください。
【城戸院長】患者さんのお話をしっかりと聞き、親切で丁寧な診療を心がけています。歯科医院に来る人の多くが、落ち込んだ気持ちで来院されると思いますからね。うきうきと明るい気持ちで来る人はほとんどいないでしょう。緊張せず思っていることは何でも話してもらえるように、初診はいきなり治療を始めず、時間をかけてカウンセリングを行っています。ただし、痛みが強い場合は状態を確認した上で応急処置をさせていただくので、遠慮せずにお伝えください。
【山田さん】こちらから積極的に患者さんに声をかけるようにしています。そして、興味のある治療についていつでも話題にできるように、関連するパンフレットやポスターなど、いろいろな媒体を院内に置かせていただいています。ちょっと興味があるけど聞きにくい……、そんな雰囲気がなくなり、患者さんが気軽に何でも質問していただけるようになったらうれしいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
【城戸院長】歯の健康は、毎日の生活や将来のライフスタイルに大きく影響します。ですから、今後も適切な予防と治療のバランスがとれた、患者さんを一生にわたって支えられるような診療の提供をしていきたいです。そのためにも先進の機器をそろえていますし、多岐にわたる診療に対応しています。セルフケアに力を入れているけれど、なぜか虫歯になりかけて悩んでいる方も相談に来ていただければと思います。原因の追究、より適切な予防方法をご提案させていただきます。
【山田さん】私たちも日々研鑽を積み、磨いた技術を患者さんに還元できるように努め、城戸院長とともに「患者さんに負担の少ない、丁寧な治療の提供」をめざしていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはホワイトニング/2万5000円~、インプラント埋入(1本)/44万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/約100万円、マイクロスコープを用いたダイレクトボンディング/6万円~
※症例によって費用は前後いたします。詳細は歯科医院までお問い合わせくださいませ。