林間こどもクリニック

林間こどもクリニック

赤堀 茉莉香院長

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「お医者さんっぽくないとはよく言われるんです」と朗らかな笑顔で話すのは、2014年に「林間こどもクリニック」の院長に就任した赤堀茉莉香先生。親しみやすい雰囲気で何でも気軽に相談できると保護者からの信頼を集める小児科の医師だ。勤務医時代とは違い、今はかかりつけ医として子どもの成長を長い目で見守れると、開業医としてのやりがいを語る表情は明るい。今回は、そんな赤堀先生に小児科の医師としての熱い思いから今後の展望までたっぷりと話をしてもらい、そのひたむきな素顔に迫ってみた。
(取材日2017年4月5日)

患者だけでなく家族にも寄り添うファミリークリニック

―「林間こどもクリニック」は長年、この地域の保護者の信頼を集めてきたクリニックだそうですね。

1990年に父が開業した小児科・アレルギー科のクリニックを2014年に2代目院長として引継ぎました。受診される患者さんは0~3歳児が一番多いですが、高校生や大人の風邪、胃腸炎、花粉症など一般内科も診察しています。ご家族で受診されるケースも多いですから、ファミリークリニックという感じですね。前院長である父はとても物知りで優秀な小児科医師でした。子どもや親御さんに愛想をふりまくタイプではなかったのですが、診断する能力や患者さんへの指導は的確で、継いでから3年経過した今でも父から学ぶことはまだたくさんあると実感しています。女性医師になったことで、子どもが怖がりにくいということもありますし、私がもともと子ども好きで来院した子どもたちと親しくなりたいと思って接しているので、患者さんもより気楽に受診できるようになったのではないかと思います。

―大学病院や市民病院などの勤務医から開業医になって一番変わったのはどのようなことですか?

これまで勤めていたのは同じ小児科でも二次・三次救急の病院だったので、重症な患者さんや入院治療を必要とする患者さんの対応をして、退院後は落ち着いたら近くのクリニックにお願いするという立場でした。いまのクリニックの仕事は、症状の重い患者さんを適切な二次病院に紹介すること、発熱・咳・下痢・湿疹など子どもの日常によくある症状をこまめに診療すること、それから予防接種・乳児健診を軸に地域の子育てのサポートをしていくことだと思っています。どんなささいな症状でもクリニックは受診していいんです。「こんなことで受診してもいいのかと迷った」と言われる親御さんもいらっしゃいますが、なんでもなかったとわかるだけでも良いことですからね。地域の子どもたちの健康をサポートするのがかかりつけ医の責任だと思って日々診療をしています。

―2016年に現在の建物に移転したそうですが、新しいクリニックでこだわった点を教えてください。

移転前の建物は耐震性の心配や感染病の隔離室が足りないといった問題があったので、思い切って建物を新しくすることにしました。おむつ交換台や授乳室、感染症の可能性のある患者さんの待機室など、赤ちゃんにも安心して来院していただけるよう配慮したつくりになっています。また普段は仕事や家事で忙しくお子さんと接する時間が少ない親御さんも、せめてクリニックにいる間はゆっくりお子さんと向き合っていただけたらいいなと考え、待合室に週刊誌やアニメのビデオは置かず、絵本をたくさん置きました。中には診療が終わっても、「この本読み終わるまで帰らない!」と絵本を手放さないお子さんもいて、私もうれしく思っています。また仕事帰りの保護者の方にも来ていただけるよう19時まで診療時間を延ばしたこともご好評いただいています。

記事更新日:2017/04/24


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