歯科医院デビューはいつ?
小児歯科で受ける乳歯の虫歯ケアと治療
おのこども歯科医院
(名古屋市千種区/茶屋ヶ坂駅)
最終更新日:2025/03/25


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日本小児歯科学会小児歯科専門医とは、小児歯科に関する専門的な知識と高度で専門的な治療技術を有する歯科医師のこと。この小児歯科専門医資格を持つ小野俊朗先生が院長を務める「おのこども歯科医院」では、0歳から10代後半までの小児患者に対し、虫歯の治療やその予防、歯並びや噛み合わせに関する幅広い歯科治療を提供している。小野院長は長年にわたり大学病院で勤務した経験を持つ、子どもの歯に関するスペシャリスト。「子どもの歯医者嫌いをなくしたい」という信念のもと、親子に寄り添った歯科治療を追求している。そんな小野院長に小児歯科で受けられる治療や、自宅で気をつけるべきことなど、話を聞いた。
(取材日2025年2月25日)
目次
乳歯が生え始めたら、歯科医院受診の検討を。かかりつけ医と二人三脚でわが子の歯の健康をめざしていこう
- Q小児専門の歯科医院に行くメリットは?
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A
▲さまざまなケースに合わせて診療を行う
歯科医院に対して、どれくらい苦手意識を持っているか、というのはお子さん一人ひとり違いますが、中には大泣きして暴れる子に対して、治療途中の虫歯でも、ひとまず詰め物をして終わりという歯科医院もあるようです。その結果、虫歯が進行し、痛みや歯肉の腫れが出てきてしまうことも。その点、小児を専門とする歯科医師はお子さんの対応に慣れていて、暴れる子や大泣きする子であっても緊急性が高ければ最後まで治療を行います。また、緊急性の低い場合は無理強いをせず、段階を経て少しずつ歯科医院に慣れてもらうような働きかけを得意とされている先生が多いです。当院では小児歯科専門医における専門的プログラムによる治療を行っています。
- Q初めて歯科医院へ行く時期や目安を教えてください。
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A
▲歯科医院に慣れていくことが大切
歯が生え始める前でも、気になることがあれば来院してほしいですが、歯が生え始める6~9ヵ月頃が通い始める一つの目安です。仕上げ磨きの方法やおやつなど生活習慣に関するアドバイスが受けられますし、不安やお困り事を歯科医師に相談できます。当院に来られる低年齢の患者さんのお話で最も多いのは、「子どもが歯磨きを嫌がる」というもの。仕上げ磨きがしやすい体勢を教えて、「音楽を流したり、動画を見せたりしながらだとスムーズに磨きやすいですよ」とお伝えしています。小さい頃から歯科医院に通うことは虫歯の予防につながるだけでなく、お子さんが「歯科医院」という場所に早めに慣れることができるのもメリットだと思います。
- Q乳歯であってもケアをする必要はありますか?
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A
▲成長段階の確認も大切なので定期的に確認していくと良い
親の中には、「乳歯はいずれ抜けるからケアは必要ない」という考えの方もいますが、乳歯の虫歯でも進行すれば、顎の成長や噛み合わせが悪くなり全身に影響を及ぼします。生えかけの歯は未熟で虫歯になりやすいし、乳歯は永久歯と比較して痛みに気づきにくいという特徴があります。自覚症状がなく虫歯が進行してしまうことを防ぐためにも、当院では5歳頃になったら、エックス線撮影をして乳歯や永久歯の状態や虫歯の有無の確認などを行い、お口の状態を診ます。定期検診では、虫歯や歯肉炎のチェック、歯石の除去、虫歯予防のためのフッ化物塗布やシーラントを行います。永久歯が生えてからではなく、乳歯の段階から歯科医院を受診してください。
- Q歯列矯正の方法や期間がどれくらいかかるかも知りたいです。
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A
▲矯正に関する相談も気軽にできる
小児矯正ではまず上顎と下顎の前後的、左右的なバランスを整えるよう図り、正しい位置に誘導し、前歯の噛み合わせの改善をめざしていきます。永久歯が生えそろう前に開始し、期間は半年から数年間。そこで完結する人もいれば、永久歯が生えそろってから主にブラケットを用いた本格的な矯正に移行する人もいます。本格矯正は症状にもよりますが2、3年を要し、保定期間も必要です。指しゃぶりを長期間すると上顎が狭くなり下の顎が左右にずれることがありますが、早めの矯正で予後が良くなることが望めるケースも。顎のずれは放置すると、外科的手術が必要となる場合があるため注意が必要です。
- Q歯科医院でのメンテナンスと自宅でのケア、併用のポイントは?
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A
▲自宅でのケアを丁寧に説明する院長
健康な状態をめざす上で、歯科医院でのメンテナンス以上に重要なのは日常のケアです。歯の磨き方にもその人特有の癖があり、磨き残しもあります。ですので、永久歯が生えそろってからも、お子さんが嫌がらなければ週に1度くらいは磨き残しのチェックと仕上げ磨きをしてあげると良いですね。最近は歯並びのお悩みが増えていますが、顎の発達上、噛むことはとても大切。調理する際に食材を細かく切りすぎず、適度に顎を使うような食事を心がけてください。おやつは何を食べてもいいですが、時間を決めてあげてほしいですね。ダラダラ食べをしていると、口の中が虫歯になりやすい状態になり、歯を溶かしてしまうリスクがあるので気をつけましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/基本料金 77万円 ※前歯のみ 33万円~44万円 ※部分治療 11万円~ ※金額は税込み