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竹村 栄毅 院長の独自取材記事

レイクタウン たけのこ耳鼻咽喉科

(越谷市/越谷レイクタウン駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR武蔵野線の沿線に誕生した越谷レイクタウン。一から開発されたこの街に、竹村栄毅院長が「レイクタウン たけのこ耳鼻咽喉科」を開業したのは2015年のこと。街で数少ない耳鼻咽喉科ということもあり、開業当初から1日に100人を超える患者が訪れる中、一人ひとりの痛みや悩みに真摯に向き合う診療と、季節ごとの楽しいイベントなどを通して住民とのつながりを強めてきた。開業2年目を迎えた現在は、クチコミによる患者も増え、スタッフの増員を図って診療体制を一段と強化。地域医療に貢献するべく奮闘する竹村院長に、この地での開業理由からユニークなクリニック名の由来、趣味を含めたプライベートに至るまで幅広く話を聞いた。
(取材日2017年8月21日)

新しい街で一からスタート。患者と真摯に向き合う日々

レイクタウンで開業した理由を教えてください。

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きっかけは偶然です。後輩の病院でお手伝いした帰り道、「すごい街ができているよ」と言われ、初めて訪れました。来てみたら、まだ開発している最中でしたが、川と湖に囲まれて、とてもきれいなところだと思ったんです。私は横浜の出身ですが、街自体が新しくできるなんていうことはめったにありません。再開発はあっても、何もないところに街をつくり、駅も新設するというのを見るのは初めての経験でした。本当は地元周辺で開業するつもりで探していたのですが、ぴんと来るところがなく、それならば新しい街で一から始めるのもいいかなと思いこちらで開業しました。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

最近は、クチコミを頼りにいらっしゃる方が増えてきました。レイクタウンだけでなく、近隣にある市や町からも車を利用して来院されています。症状としては、幼児の場合だと、鼻水が止まらないといった訴えがほとんどです。長引いて中耳炎になってしまうと根気強く通っていただくことになるので、親御さんにもご協力いただいて治療にあたっています。大人の場合は、忙しくてなかなか受診ができず、へんとう炎を悪化させてしまうケースがしばしば見られます。抵抗力が弱っている妊婦さんは、炎症を起こして副鼻腔炎(蓄膿症)になりやすい方が多いと感じます。こうした疾患には、溜まった膿を抜く外科的治療でも対応しています。

診療の際に心がけていることはありますか?

以前は総合病院での経験が長く、手術を多く行ってきたので、開業したら物足りなく思うだろうと周囲に言われていました。でもそんなことはないですね。患者さんの期待に応えたいという気持ちは、どこにいても変わりありません。今まではがんの治療が中心だったので、助かるためには機能が失われても仕方がないなど、患者さんの側に許容していただくこともありました。しかしここではお子さんが多いので、我慢してもらうことはできませんし、何よりお母さんが頑張って来てくださるので、こちらもちゃんとした態度で向き合わなければという思いになりますね。もちろん大きな病院だから、クリニックだからと、規模で変わるわけではないですが、お母さんたちの努力を見て、早く良くしてあげたいと強く感じます。

患者や地域住民との距離を縮める季節のイベントを開催

クリニックの特徴を教えていただけますか?

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耳鼻咽喉科専用のCTを使って画像診断に力を入れています。鼻炎と思われる方もCT画像で詳しく診てみると、膿が溜まって副鼻腔炎(蓄膿症)になっているケースがありますからね。ほかにも大学病院と同規模の聴力検査室やアレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎(ひこうせんびえん)の治療で使う炭酸ガスレーザー手術装置などを備えています。当院は耳鼻咽喉科ですが、子どもの感染症を診る機会も多く、インフルエンザやマイコプラズマ肺炎を感染初期の段階で見つけられる高感度の検査機器を4台導入しました。お子さん方には診療後、ご褒美シールを配ることで、通院が楽しくなる工夫もしているんですよ。人気のキッズスペースは、待合室から離れた位置にあるので、ほかの患者さんに気兼ねせず遊ばせておけると、お母さん方にも好評なんです。ハロウィーンやクリスマスに開催するイベントもお子さん方に喜ばれていますよ。

医院名にある「たけのこ」の由来についてお聞かせください。

私の名前である「竹村」でもよかったのですが、目立つ名前のほうが覚えてもらえるなと考えていたところ、子だくさんだから「たけのこ」がいいとひらめきました。私には、上は中学2年生から下は3歳まで、5人子どもがいるんです。それで、子どもたちに見立てた、たけのこのオリジナルキャラクターも作りました。最初は地元の横浜で開業するつもりだったので、知り合いのお父さんたちが「なんだよ“たけのこ”って」と笑ってくれればいいなという思惑もあって……。結局、この地での開業になりましたが、地域の皆さんとはイベントを通じて交流を図り、ずいぶんつながりが強まったと実感しています。院名にちなんでたけのこが旬の4月に開いた「たけのこ祭り」では、近隣からたくさんの方が来てくださり大盛況でした。

医師をめざしたきっかけは?

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父は、高度経済成長期の猛烈サラリーマンでした。終電帰りと接待ゴルフのハードな毎日は、とても自分にはまねできない。そう思っていた高校時代、部活のテニス部の先輩が、「医者になる」と言い出したんです。実は、私の祖母は勤務医で、相当な年齢まで働いていました。祖母の姿と先輩の言葉に感化され「そうか、医者もいいかもしれない」と思い、勉強を始めました。耳鼻咽喉科を選んだ理由はいろいろありますが、子どもの頃、外で遊んでいて、耳や鼻に思いっきり石を詰め込んでしまい、呼吸困難で危うく死にかけたことが影響しているかもしれません。そのときいたずらした印象があまりにも強くて……。だから私は、鼻にビーズを入れてしまった子どもの患者さんにとても理解がありますよ。「楽しいよね」って言いながら、念のため耳も確認します(笑)。自身の体験が、お子さんとの距離を縮めることにもなっていてうれしいばかりです。

スタッフと一丸となり、地域に不可欠な存在をめざす

印象的だった患者さんとのエピソードはありますか?

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横浜労災病院でがん治療に携わっていた頃のことです。1回は治ったのに、2年後に別のがんができてしまい、手術をしましたが、残念ながら亡くなってしまった患者さんがいらっしゃいました。命を救うことができず申し訳ないと思っていたのですが、ご家族から感謝されたんです。最初のがんから亡くなるまでの間に、ご長男が結婚されて、お孫さんが生まれたそうです。だから、とても貴重な2年間だったし、その間は元気でしたからと。治療がうまくいかなくて罵倒されるのでは、とまで思っていたので、とても印象に残っています。人間にとっての2年間は大きく、人生それで違うこともあるんだなと学びました。

休日はどのようにお過ごしですか?

子どもたちの幼稚園や学校のイベントに顔を出すことが多いですね。何も予定がない日曜日は、早朝からテニスの試合に出て、その後はスポーツクラブにあるジェットバスでリフレッシュというパターンです。今も横浜労災病院でがん患者さんのフォローをしているため、平日に休みはないのですが、中学2年の子どもと週に1回テニスクラブで打ち合いをして、親子の時間をつくっています。ギターも少しやっていて、以前、お父さん仲間と卒園ライブをしました。今年の6月9日には、海外から取り寄せたロックスターのポスターを院内に貼って雰囲気を出し、そのときも演奏をしました。先ほどお話しした「たけのこ祭り」では、音楽仲間の演奏で歌も披露しています。

最後に、今後の展望をお願いします。

街の人口増加に伴って患者さんも増え、現在は1日に130人を超える方がお越しになります。花粉症の季節には300人近い日もあるんです。どんなに患者さんが増えても、1人当たりの診察時間をできるだけしっかりとりたいと思い、スタッフを大幅に増やしました。特定の時間帯を除いて医師2人で診察し、看護師も2人体制で動いています。以前から在籍している職員が、率先して新しいスタッフに教えているのでチームワークも良好です。診療では、風邪や腹痛などのご相談を受けることがあり、専門外のことも勉強して、できる限り対応したいと考えています。今後は鼻の小さなできものを取るような外来手術の日を設けることが理想ですね。そして、「ここへ来れば、困ったこともその日のうちに解決する」と感じてもらえる地域になくてはならないクリニックにしていきたいです。

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