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小泉 和也 院長の独自取材記事

小泉胃腸肛門クリニック

(葛飾区/金町駅)

最終更新日:2021/10/12

小泉和也院長 小泉胃腸肛門クリニック main

JR常磐線・金町駅から徒歩4分。金町メディカルモールの1階に2015年に開業した「小泉胃腸肛門クリニック」。小泉和也院長は、15年にわたって病院の消化器外科で活躍後、「自分の得意分野である内視鏡検査や静脈瘤・痔の手術の分野でもっと人々の役に立ちたい」と開業。内視鏡検査によるがんの早期発見・早期治療に力を注いでいる。「自分に命を預けてくれたがんの患者さんたちに『もう通院しなくていいですよ』と言う時が何よりうれしい」という小泉院長に、内視鏡検査のメリットや、診療にかける意気込みを聞いた。

(更新日2020年4月1日)

手術を通じて人の役に立てる消化器外科に魅力を感じて

開業までの経緯を教えてください。

小泉和也院長 小泉胃腸肛門クリニック1

卒業後は、病院で15年ほど、消化器外科をはじめ外科全般に携わりました。さまざまな手術を通じて皆さんのお役に立てる毎日に喜びを感じていましたが、徐々に、自分の得意分野を中心に診療していきたいという気持ちが芽生え、開業したいと思うようになりました。そんな中で友人の税理士が「金町駅の近くにメディカルモールができるので、そこで開業しては」と勧めてくれたんです。当時、金町駅の隣の松戸駅近くにある新東京病院に勤めていましたので、このエリアにはなじみがあったということもあり、こちらでの開業を決めました。患者さんは地元葛飾区や三郷辺りから来てくださる方が多いですが、新東京病院からも近いため、当時診ていた患者さんも継続して通ってくださるのがうれしいですね。

医師になろうと思ったきっかけは?

一番のきっかけは外科医師が主人公の漫画なんです。私は小さい頃から手先が器用で図工も大好きでした。それもあって、指先から繰り出す見事な外科手術を通じて、たくさんの人を治していく主人公の姿に憧れました。加えて、風邪をひくと通っていた内科の先生の姿も子ども心にいいなあと思っていましたね。身内に医療関係者はいませんが、なぜか両親は私に医師になってほしいと思っていたようで、私が医師になることをとても応援してくれました。

なぜ外科を選ばれたのですか?

外科を選んだのも、その漫画の影響が大きいですね。大学に入った時は、整形外科の医師になりたいと思っていました。ところが、同じテニス部員の消化器外科の先輩方が私に「手術で人の役に立ててとてもやりがいがあるよ」と、消化器外科を熱心に勧めてくれたんです。本当はその先生は人手がほしくて勧めてくださったんですが(笑)。ただ、私は手先が器用なほうでしたから、手を使って人の役に立てるというのは魅力的でしたね。また、消化器外科では実に幅広い手術を手がけるので、より幅広く人の役に立てます。それで最終的に消化器外科を専門に選びました。その後は胃、食道、大腸がんの手術のほか、乳腺外科、血管外科なども含め外科全般を広く学びました。

どんな手術を行ってきたのですか?

小泉和也院長 小泉胃腸肛門クリニック2

現在当院でも行っている、下肢静脈瘤手術や痔の手術、がんの手術を多く担当してきました。特にがんは、胃・大腸・肝臓・膵臓のがんから乳がんまで、さまざま診てきました。がんの発見から、抗がん剤投与、手術、そして終末期の緩和ケアまで、がん治療全般に向き合ってきた経験をこのクリニックでも生かしたいですし、実際に「もしかしてがんかも……」と心配して当院に来られる方は多いです。過不足ない適切な検査と診断で患者さんの心配を減らし、迅速に治療の道筋をつけていきたいと考えています。

大腸・胃がんは早期発見できれば怖い病気ではない

院内の工夫や設備について教えてください。

小泉和也院長 小泉胃腸肛門クリニック3

清潔感があり、患者さんがリラックスできる落ち着いた雰囲気をめざし、受付や待合室は天然の木を使って、ナチュラルでぬくもりのある空間をつくりました。また、私は防衛医科大学校を卒業後、海上自衛隊でも勤務し、世界一周の遠洋航海も経験しました。それにちなんでネイビーブルーをクリニックのテーマカラーにしています。ホームページや診察時に着るウェアの色もネイビーブルーにこだわっているんですよ。医療設備としては、胃・大腸の内視鏡のほか、細径の経鼻内視鏡、下肢静脈瘤や乳腺を診るエコーを備え、痔や下肢静脈瘤の日帰り手術を行う手術室もあります。さらにはこのメディカルモール内の医院と連携し、CTやMRIによる診断も可能なので、患者さんの幅広いニーズにお応えできると思います。

内視鏡検査でがんの早期発見に力を入れているそうですね。

がんは、早期に発見すればすべてが死に至る病気ではありません。中でも胃がん・大腸がん・乳がんは早期発見によるメリットが大きく、胃がん・大腸がんは内視鏡による検査が極めて重要です。私が声を大にして言いたいのが「大腸の内視鏡検査を受けてほしい」ということ。胃の検査を受ける方は多いんですが、お尻から内視鏡を入れる大腸検査には抵抗感がある方が多く、なかなか受けてくださらない。でも症状が出てからでは遅いんです。早期発見できていたらと、これまでも何度も悔しい思いをしてきました。ですので、50歳になったら症状がなくても大腸の内視鏡検査を受けてほしい。そして、もし何もなければ5年に1度、家族に大腸がんになった方がいる人はもう少しまめに受けたほうがいいでしょう。当院では苦しくないように鎮静剤を使いますし、検査自体も15分程度。怖がらずに安心して受けに来てほしいと思います。

下肢静脈瘤の治療にも力を入れておられますね。

小泉和也院長 小泉胃腸肛門クリニック4

下肢静脈瘤とは、足の静脈に血がたまり血管が膨らむ病気で、当院ではレーザーを用いた焼灼術による静脈瘤の手術を日帰りで行っています。この病気は自分の症状が静脈瘤だとわからずクリニックを転々とされている方がとても多いんですよ。静脈瘤というと、血管が浮き出た症状が思い浮かぶと思いますが、それ以外にもいろいろな症状があります。例えば、足がしびれる、むくむ、だるい、重い、夜につる、こうした症状がある方は一度、静脈瘤を疑って受診してみてください。

患者が何を心配しているのか、丁寧に耳を傾ける

医師として心がけていること、やりがいについて教えてください。

小泉和也院長 小泉胃腸肛門クリニック5

何に悩んでいるのか、何を心配しているのか、まずは患者さんの話にじっくり耳を傾け、そして、リラックスしてもらうことです。中には、どこも悪くなくても、ストレスによって何かしらの症状が出て心配して来院される方もいます。そんな方は「何でもないですよ」と説明するだけで楽になったりすることもあるんですよ。私はこれまで多くのがんの患者さんと接してきましたが、残念ながら、亡くなる方もたくさんおられました。そんな中で、私に命を預けてくれた患者さんが手術後5年たち再発がなかった時に「もう通院しなくていいですよ」と言える時が本当にうれしいですね。さらに、患者さんから「先生のおかげ。ありがとう」と言われることは医者冥利に尽きます。元気になった患者さんの姿を見るのは医師として最大の喜びです。

多くの外科手術を経験されてきたからこその想いですね。

手術を目前に控えた患者さんの多くが「もしかしたらこの手術で自分は死んでしまうかもしれない」と、恐怖を感じておられます。それでも私に命を預けて手術を受けてくれる。本当は、この人に任せて大丈夫なのか、と疑心暗鬼でしょう。だからこそ、いつも通り手術がうまくいったあとも「今回はうまくいったけど、次もうまくいくようにまた一生懸命勉強して患者さんに還元していこう」と考えます。その繰り返しなんです。

お休みの日はどう過ごされていますか?

休日はもっぱらテニスですね。テニスを始めたのは中学生の時で、高校、大学とずっと続けています。大学を卒業してから10年ぐらいは忙しくて休んでいましたが、今はテニススクールに週1回通っています。テニスはリフレッシュできますし、社会人として体力をキープするためにも欠かせませんね。

読者へのメッセージをお願いします。

小泉和也院長 小泉胃腸肛門クリニック6

当院では、内視鏡検査と下肢静脈瘤のレーザー手術、乳がん検診、痔の日帰り手術に力を入れていますが、それ以外でも気になることがあれば相談してほしいです。私の専門外の場合は、私が個人的に信頼している専門の先生を紹介しています。いい先生を紹介するのも開業医の大事な役割ですから。ちなみに私にとっていい先生とは「手術がうまい先生」「預けた命をしっかり受け止めてくれる先生」。患者さんのさまざまなリクエストに応えられるようこれからも頑張っていきますので、ご来院いただけるとうれしいです。

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