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染川 智 院長の独自取材記事

そめかわクリニック

(奈良市/学園前駅)

最終更新日:2023/07/27

染川智院長 そめかわクリニック main

あやめ池北通り沿い、奈良交通バス・中山町西4丁目停留所の目の前にあるクリニックビル2階に「そめかわクリニック」は2015年に開院した。院長の染川智先生は、隣接する染川薬局を営む両親の背中を見て医師を志したという。同院は内科、循環器内科、糖尿病内科、腎臓内科を標榜し、心臓や血管の病気や生活習慣病、脳梗塞、腎臓病、風邪、胃腸炎まで幅広く対応する。染川院長は長年、大学病院で研究に携わった経歴を持ち、今も先進の医療の情報収集に励む学究肌だが、すべては患者にとって適切な医療を提供するためだと話す。日頃から、難しい専門知識もかみ砕いて患者に説明することを心がけていると話す染川院長に、クリニックの特徴や患者への想いについて話を聞いた。

(取材日2023年6月27日)

薬剤師として頼られる両親の影響で医学の道を志す

医師としての歩みをお聞かせください。

染川智院長 そめかわクリニック1

薬局を営む両親が優しく患者さまの言葉に耳を傾け、夜遅くでも困っている方がいれば薬を用意している姿を見て育ち、自然と医学の道を志すようになりました。親は子どもに医師になってほしいと内心は思っていたと思いますが、「勉強しなさい」と言われたこともなく、自由にのびのび育ちました。自分自身で進路を決め、地元の奈良県立医科大学に進学しました。卒業後は16年間、奈良県立医科大学附属病院、奈良県救命救急センター、国立循環器病研究センター、奈良県総合医療センターの基幹病院で循環器病、糖尿病、腎臓病を中心に臨床経験を積みました。その間、分子生物学的手法を用いた医学研究を続け、母校で助教や講師も務めました。しかし、医師を志した原点が、町の薬局で地域の人のために働く両親にあったので、かかりつけ医として地元に貢献したいという思いから、2015年にこの地で開業するに至りました。

診療内容を教えてください。

狭心症・心筋梗塞、心不全、不整脈などの心臓の病気や、動脈瘤、動脈硬化などの血管の病気、それらの原因となる高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、不整脈や動脈硬化と密接なつながりがある脳梗塞、生活習慣病と強く関連する腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、さらには風邪や胃腸炎などの一般的な内科まで幅広い診療に対応します。スタッフの心強い支えもあり新型コロナウイルス感染症も流行早期から発熱専門の外来に力を入れて診療することができました。また、予防医学を重要と考え特定健診・健康診断も実施しています。当院では、尿検査や各種血液・生化学検査、エックス線検査、超音波エコー検査に加え、心疾患の危険を見つけるために各種心電図検査に対応するほか、呼吸機能や動脈硬化、骨粗しょう症、睡眠時無呼吸症候群の検査にも対応しています。また、当院をかかりつけにしている患者さまの訪問診療や往診も行っています。

地域性を感じることはありますか?

染川智院長 そめかわクリニック2

高齢化が進んでいますが、健康意識が高く、健康に興味や関心を抱いている方が多い印象です。医療を行う側にもやりやすいです。寝たきりにならずに健康寿命を延ばすには、生活習慣病予防が大切ですが、無症状のまま長い年月をかけて進行するため「サイレントキラー」ともいわれ、自覚症状がないうちは治療へのモチベーションが保ちづらいのです。でも、当院の患者さまは健康志向が強いため、話をすればきちんと理解していただけて、治療に対するモチベーションも高いのでありがたいですね。

効率化とホスピタリティーを両立し、適切な医療を

医師として心がけていることは?

染川智院長 そめかわクリニック3

常に論文などを通じて先進の医療や薬剤の情報を収集し、患者さまを診るときには、深く考えて診療にあたるようにしています。長年研究を続けていた癖でしょうね。最新の心臓病や高血圧の治療はどのような考えから生まれているのか、新しい糖尿病の薬はどのような分子的なメカニズムを持つのかなど気になるんです。そして、患者さまも先進の知識に基づいた治療を受けたいというニーズが高まっていますので、それに応えていきたいと考えています。もちろんクリニックにできることには限界はありますが、選択肢は示したいですし、患者さまご自身が選べない場合に「この治療法がいいのでは」と提案するにも、豊富な知識は欠かせません。そうした知識や、診察で気づいたこと、治療法などを患者さまにお伝えするときには、わかりやすい言葉に置き換えて丁寧に説明するようにしています。

クリニックの強みを教えてください。

基本当院では1回の診察あたり、看護師5人と受付事務員5人に私を加えた合計11人で診療する体制を取ります。5人の受付がフロントで患者さまの対応にあたり、事前に看護師が患者さまからお悩みや体の状態などの情報をヒアリングさせていただいた上で、改めて私が診察室でお話を伺うことで、診療の効率化を図り患者さまの待ち時間短縮に努めております。また、専門的な生活指導を行える看護師や管理栄養士もおります。また、スタッフは診療を効率よくするためのアイデアを持ち寄ってくれています。こちらが指示しなくても、新たなシステムの構築や健康診断やワクチンなどのはがき案内、院内掲示板の作成など自主的に動いてくれています。手前みそですが、優秀なスタッフに恵まれて本当に助かっていますね。医師が私だけでもクリニックを回せているのは、スタッフのおかげです。

デジタル化も積極的に行っていますね。

染川智院長 そめかわクリニック4

じっくり診察してもらいたいけれど、待ち時間は少なく、なるべく早く帰りたいという相反する患者さまのご要望に応えるためにDX化で効率化を図っています。ウェブ予約やチャット形式でのウェブ問診で、診察前に情報を得てそれをスタッフ全員で共有します。簡単な問い合わせはSNSやメールで受けつけしております。また、新型コロナウイルス感染症の流行を機に、オンライン診療を始めました。オンライン診療は、スマートフォンアプリなどによるビデオ通話の診療で、当院の受診歴の有無にかかわらず感染を気にされて医療機関への受診にためらいがある風邪症状の方や生活習慣病の相談や診療でもご利用可能となっております。

患者の不安を安心に変えるために診療に励む

ご自身の健康法を教えてください。

染川智院長 そめかわクリニック5

生活習慣病予防に運動を患者さまに勧めておきながら、私が太っていては説得力がないので、ウェイトオーバーにならないように気をつけています。特に、睡眠時無呼吸症候群などは肥満が大きな原因なので、減量をアドバイスするわけですが、ただでさえ人に体形のことを言われるのは気になるのに、私が太っていたら余計にカチンときますよね。とはいっても、大学時代はバレーボール部で汗を流したものですが、今は定期的にスポーツはできておりません。飼っているチワワの散歩で週に数回30分程度歩くのがよい運動になっています。それから、どんなに忙しくても睡眠時間を確保するように心がけています。しっかり休んで疲れを残さずにすっきりした頭で診療にあたり、限られた診療時間で患者さまの不調のサインを見逃さず、適切な診断ができるよう、コンディションを整えています。

今後の展望をお聞かせください。

現在は医師1人の体制ですので、団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題を控え、特に高齢化が進むこのエリアでは、来院困難な方への訪問診療や往診への対応が重要な課題と考えております。息子と近くに住む甥が医学部に、娘が薬学部に進んだので、将来的にこの問題も一緒にサポートしてくれたらうれしいですが、こればかりは本人たちの意思に任せます。今は院内にフリーの看護師を置くようにしており往診の依頼があれば、まずは看護師が患者さま宅へ駆けつける体制を取れるようにしております。自分自身はマネジメントよりも臨床が合っているので、患者さまの診察を続けることと、ものすごいスピードで進化し続ける医療を学び続け、診療に生かすことを継続していきたいです。

読者にメッセージをお願いします。

染川智院長 そめかわクリニック6

医療機関を受診する方は、必ず何らかの不安やお悩みを抱えておられます。当院を受診していただくことでその不安を安心に変えていただくことができれば何よりうれしいです。患者さまの「健康の伴走者」となれるよう、最新かつ適切な医療を提供したいと考えています。さらに、高度医療が必要な場合は、奈良県総合医療センターなどの近隣の医療機関とスムーズな連携を図っております。生まれ育ったこの土地で、地域の皆さまの健康をサポートできるよう、スタッフ一同、おもてなしの気持ちでお迎えしたいと思っておりますので、何か気になることがありましたら、お気軽にご相談にいらしてください。

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