柳 時悦 院長の独自取材記事
日本橋りゅうデンタルクリニック
(中央区/東京駅)
最終更新日:2026/01/09
日本橋の街に根を下ろし、長く患者と向き合ってきた「日本橋りゅうデンタルクリニック」。日本橋に移転してからおよそ16年が経ち、今もなお紹介によって来院する患者が後を絶たない。インプラント治療に40年近く携わってきた柳時悦(りゅう・じえつ)院長は、高い専門性を持ちながらも、診療の中心に据えているのは保険診療を軸とした一般歯科だという。一人ひとりの症状や背景を丁寧に見極め、必要に応じて自由診療を提案する姿勢で、患者との信頼関係を築いてきた。診療はすべて個室で行われ、周囲を気にせず相談できる環境も特徴の一つ。東京大学医学部附属病院との医療連携を含め、患者をしっかりとサポートする体制を整える柳院長に、診療への思いを聞いた。
(取材日2025年12月15日)
全身の状態も視野に入れ、人そのものを診る歯科診療を
こちらのクリニックは、患者さん同士のご紹介で訪れる方が多いと聞きました。

はい。患者さん同士のクチコミや人づてによる紹介が多いですね。2009年に駒込からここ日本橋へ移転して以降は、東京近郊に限らず、他県から足を運ばれる方もいらっしゃいます。長く診療を続けてきた中で、「過去に受けた治療で痛みが取れなかった」「インプラント治療は専門性の高いところで受けたい」といったお悩みを抱えた方をご紹介いただくことが多く、そうしたご縁をありがたく感じています。一方、新型コロナウイルスの流行を機に生活環境が変わり、通院が難しくなった方も少なくありません。しばらく間が空いてしまっても、何か困ったことがあれば、いつでも気軽に戻ってきていただきたいと思っています。
東京大学医学部附属病院と医療連携をされていますね。
2021年から、東京大学医学部附属病院の医療連携機関になっています。それよりも以前から、私は東京大学医学部附属病院に病院診療医として関わり、顎の手術やがん、交通事故など、全身麻酔下で行われる手術を長年見学してきました。こうした経験を通じて、口腔だけでなく全身の状態を踏まえた医療の重要性を学ぶことができたと感じています。
非歯原性歯痛でお悩みの患者さんも来院されると伺いました。

歯や歯茎に異常が見当たらないのに、「歯が痛い」と強い不調を感じる方がいらっしゃいます。こうした非歯原性歯痛の患者さんは、複数の医療機関を受診しても原因がわからず、不安を抱えたまま来院されることも少なくありません。この症状は、口腔内だけでなく、心身の緊張や生活リズム、心理的な状態などが影響している場合があります。そこで当院では、痛みの部位だけを見るのではなく、患者さんのお話を丁寧に伺い、全身の状態を踏まえて考えていきます。改善には、患者さん自身が状況を理解し、日常の中でセルフケアを行うことが大切です。そのため時間をかけて説明し、患者さんと一緒に痛みに向き合う姿勢が欠かせません。頻繁に強い痛みを感じるという場合も、当院でセルフケアの方法をお伝えし、実践していただくことで、症状の改善につなげられたらと思っています。「原因がわからなかった痛み」でお悩みの方にも、ご相談いただければと思います。
長年の技術を集結したインプラント治療を提供
インプラント治療に力を入れられていますね。診療の中でどのような位置づけなのでしょうか。

インプラント治療は当院の診療の中で重要な選択肢の一つですが、特定の治療に偏ることなく、一般歯科を含め幅広く対応しています。私自身、インプラント治療が日本に導入され始めた頃から携わっており、今まで40年近く治療に取り入れてきました。当時は大学病院でもまだ一般的ではなく、個人的に学び、海外でも技術を磨いてきました。診療では、抜歯後の選択肢としてまずインプラント、次にブリッジ、入れ歯という順で、それぞれの特徴を丁寧に説明し、患者さんご自身の判断を尊重しています。噛めることは食生活だけでなく全身の健康や健康寿命にも深く関わり、生きる上でとても重要です。私自身も歯科医院に行き、奥歯にインプラントを入れましたが、だからといって決して無理にお勧めすることはありません。保険診療を基本にしながら、必要に応じて自由診療を提案する。それが当院におけるインプラント治療の位置づけです。
インプラントは治療後のメンテナンスが重要だと伺いました。
そうなんです。当院では施術後の定期的なメンテナンスを重視しています。具体的には、治療後も継続して来院いただき、クリーニングや状態の確認を行うことが大切です。インプラント治療は非常に有用な治療法ですが、インプラント周囲炎などのリスクも伴います。ただ、定期的にチェックを行っていれば、異変を早期に発見し、適切に対応することが可能です。治療そのものだけでなく、その後のケアまで含めて一つの治療と考え、十分に説明した上で取り組んでいます。
インプラント治療や矯正については無料相談も受けていらっしゃいますね。

インプラント治療や矯正は、治療内容が専門的で、費用面でも大きな決断が必要になる治療です。そのため「本当に自分に合っているのか」「治療を受けるべきかどうか」で悩まれている方も多いと思います。そうした不安を解消する場として、当院では無料相談を行っています。実際、すでに通院されている患者さんからのご紹介で、「まずは話だけでも聞いてみたい」と来院される方も少なくありません。相談は一度きりに限らず、納得できるまで何度でもお話しいただいて構いません。治療を無理に勧めることはありませんので、不安や疑問を整理する場として、気軽に利用していただければと思います。
麻酔が苦手な患者さんも多いと思いますが、先生は麻酔が得意であると伺いました。
歯科治療に対して「痛い」「怖い」という不安を抱く方は少なくありません。私自身も患者として歯科医院にかかる時には気になる部分ですので、患者さんの気持ちをくんでこだわってきました。長年の診療経験から、不必要な痛みや恐怖を与えないために、治療内容や部位ごとに適した麻酔方法を細かく見極めて麻酔を行うことを心がけています。炎症の程度やその日の状態によっては、無理に処置を進めず、どこまで行うかを判断することもあります。また、麻酔の際には事前に説明を行い、感覚を確認しながら進めることで、安心して治療を受けられるよう配慮しています。処置の後に「もう終わったんですか」と驚いていただけるような治療が理想ですね。
常にアップデートを試み、患者の悩みに寄り添っていく
改めて、クリニックの特徴や診療で大切にしていることを教えてください。

当院が大切にしているのは、患者さんに十分ご理解・ご納得いただいた上で治療を進めることです。そのため治療前の説明と、適切な診査・診断を重視しています。CTを用いて口腔内を立体的に把握し、現在の状態や治療の選択肢、リスクも含めて丁寧にお伝えします。診療は保険診療を中心とした一般歯科が基本で、必要に応じてインプラント治療などの自由診療を行う「総合診療」の考え方です。また、すべて個室診療とし、周囲を気にせず相談できる環境を整えています。専門性を持ちながらも、幅広い視点で診ることが、良い治療につながると考えています。
ご趣味と、休日の過ごし方を教えてください。
趣味は読書です。医療に関する本が中心ですが、人間のさまざまな能力や生物についても興味があります。休日は、勉強会に参加して過ごすことがほとんどですね。歯科医療は日進月歩の分野ですから、今でも月に2〜3回は日曜日を使って勉強しています。勉強会で学んだ新しい知識や技術を、日々の診療で実践し、また検証していく。その繰り返しを何十年も続けてきました。インプラント治療や矯正に限らず、診療全体に関わる新しい考え方や治療法が次々と出てきますので、常に学び続けないといけません。休日の研鑽は欠かせない習慣になっています。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

歯で困っている方を助けたい、ただそれだけです。特別なことをめざしているわけではなく、今後も私がこれまで培ってきた経験や知識を、その方に必要な形で提供できるよう努めてまいります。治療は流行やイメージだけで選ぶものではありません。きちんと説明を受け、ご自身が納得した上で選択してほしいと思います。また、事情があって通えなくなった方も、無理をする必要はありません。何か困ったことがあれば、またいつでも頼っていただければうれしいですね。歯のことで不安や悩みを抱えている方の力になれる場所であり続けたいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1本あたり)/37万円~、小児矯正/30万円~、裏側矯正/130万円~、マウスピース矯正/40万円~、部分矯正(複雑さによる)/40万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

