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小森 真樹 院長の独自取材記事

こもり歯科クリニック

(世田谷区/桜新町駅)

最終更新日:2025/05/22

小森真樹院長 こもり歯科クリニック main

東急田園都市線「桜新町」駅から徒歩5分、「サザエさん通り」の愛称で親しまれる桜新町商店街を進んだ先にある「こもり歯科クリニック」。院内は開業から10年とは思えないほど清潔感にあふれている。「生涯に渡って歯の健康を支える歯科クリニック」をコンセプトに、先進的な設備や技術で質を重視した歯科医療を提供してきた同院の院長を務めるのは、小森真樹先生。診療を行いながら、研究発表や論文執筆、さらにはSNSやブログでの情報発信まで精力的に行う歯科医師だ。常に研鑽を続け、学んだことを患者へ還元する小森院長に、10年間における進化と今後の展望について聞いた。

(取材日2025年4月24日)

患者の負担を軽減する設計と先進の設備機器

こちらにはどういった患者さんが多く来院されますか?

小森真樹院長 こもり歯科クリニック1

お子さんから高齢の方まで年齢層は幅広いです。近くに大使館があるので外国人の患者さんもおみえになります。あらゆる患者さんをお迎えできるよう、入り口から診療室まで段差を作らず、車いすやベビーカーでも出入りしやすいよう通路を広く作りました。トイレにはおむつ交換台、スロープとトイレには手すりをつけています。待合室にはキッズスペースを設けています。受付から見守れる位置なので親御さんがお一人で受診することもできますし、一緒に診療室に入って、お子さんにはアニメを見ながらお待ちいただくこともできます。

近年導入された設備について教えてください。

治療に用いるセラミック製の補綴物を院内で加工できるCAD/CAM冠作製システムを導入しています。従来であれば専門の技工所に依頼していた設計・製作の工程を自分でできるので、早ければ来院したその日に補綴物を入れることが可能になります。セラミック単体でも十分な強度がありますが、接着修復という技術で歯のエナメル質とセラミックを精密に接着させることで、治療後の状態をさらに長期間維持することが期待できます。この方法は歯1本単位の修復に向いているもので、複数の歯の修復が必要な場合は従来のように技工所に依頼する、適材適所の方針を採っています。お仕事や子育てでお忙しい方や、高齢でご家族の付き添いが必要な方などには特にお勧めです。

矯正用の器具も院内で製作されているそうですね。

小森真樹院長 こもり歯科クリニック2

今年の3月から、専用の作製システムを使ってマウスピース型装置を製作しています。設計したデータを3Dプリンターの要領で直接プリントし、硬化、洗浄する工程を院内で行っています。従来では歯型を採ってから3週間ほどかかっていましたが、こちらを使えば数時間で完成します。使っている素材も特殊です。一般的なマウスピース型装置は歯並びに合わせて少しずつ変形してしまうため、定期的に交換しなければなりませんが、こちらは100℃のお湯に1分間つけると元の形状に戻ります。作り方も素材も従来のものとは異なるので、最近作り替えた患者さんにはフィット感の違いを感じていただけるのではないかと思っています。

ビジュアルで伝える納得度の高いコンサルテーション

診療室を個室にされているのはなぜでしょうか。

小森真樹院長 こもり歯科クリニック3

まずは私の診療スタイルに合わせたということがあります。歯科診療は症状の原因を探って治療計画を作成し、患者さんにコンサルテーションを行い、治療やメンテナンスを施すまで、包括的に対応する必要があります。そのため患者さん一人ひとりとじっくりお話しし、治療に集中できるように空間を仕切っています。かといって圧迫感があってはいけませんし、ご家族も付き添える広さが必要です。担当の歯科衛生士がクリーニングやメンテナンスを行う際もリラックスして受けられるよう、ゆったりとしたプライベート空間としました。患者さんからも「安心できる」「知人に紹介しやすい」と好評です。

診療の際に意識されていることはありますか?

診査・診断や治療計画に、性能にこだわった設備・機器やデジタルテクノロジーを活用しています。例えば診療室のマイクロスコープは角度を自在に調節できるようカスタマイズしています。これにより、奥や裏の見えにくい箇所が減って片手で鏡を持つ必要がなくなり、両手で処置が行えるようになりました。こうした技術を駆使することによって、一般的には治療が難しいとされる症例や高齢の方の治療も可能になります。マイクロスコープの映像はすべて録画してモニターに投映し、患者さんやご家族が見られるようにしています。治療のコンサルテーションをする際は、口腔内スキャナーとCTで撮影した骨のデータを重ね合わせてシミュレーションを行います。理想と現実のギャップを患者さんと一緒に見て、理想から逆算して治療計画を立てるんです。

ビジュアルで伝えることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

小森真樹院長 こもり歯科クリニック4

一般的に人間が受け取る情報は8割以上が視覚からだといわれています。実際の口の中の状態や具体的なプランを明示することで、治療に対する不安の軽減につなげています。また、ご自身の口に関心を持ってもらうということも大切です。というのも、歯に関する知識があれば治療をせずにコントロールできるケースもあるからです。虫歯の治療はすればよいというものではなく、リスクにもなり得ます。そのため当院では、初期虫歯は治療せず経過観察とすることも多いです。そうした際、写真や映像で口の中の様子をご覧いただくことでより明確にイメージができるはずです。

学び続けることで地域医療や患者に貢献したい

個人的に挑戦されていることはありますか?

小森真樹院長 こもり歯科クリニック5

新型コロナウイルス感染症の流行で時間ができた頃から英語の勉強を始めました。オーディオブックやシャドーイングなど、日常生活にできるだけ英語を取り入れて勉強しています。2023年は4ヵ国へ渡航し、国際的な歯科展示会や世界的に知られる先生のプライベートオフィスを訪問することができました。海外の患者さんも増えてきていて、英語でコンサルテーションすることもあります。治療内容や保険など専門的なことを英語で伝える必要があるので役立っています。外国語を学ぶことで逆に日本語への理解が深まり、論理的に考えられるようになりました。あとは筋トレを続けています。クリニックや自宅近くのジムに通って、週3日ほどはトレーニングするようにしています。

診療の他に研究発表や論文執筆なども積極的にされています。学び続けるための原動力は何でしょうか。

一言でいえば仕事のやりがいです。勉強すればするほど患者さんに還元できる仕事なので、自分自身も楽しみながらやっています。勉強をしてきたことに応えてくださる患者さんがいてくださるから成立することなので、環境にも恵まれていると思います。もともと自信があるほうではありませんでしたが、10年続けてやっと形になってきたかなという感触です。論文発表させていただける機会も増えてきてうれしいですね。

今後の展望をお聞かせください。

小森真樹院長 こもり歯科クリニック6

勉強や技術の研鑽は継続していくとして、今後は自身の研究した症例の経過についても報告し、シェアしていきたいと考えています。研究の分野としては矯正歯科が多く、特にマウスピース型装置とワイヤーを組み合わせた歯列矯正に取り組んでいます。矯正終了後、3年、5年たってからどのような状態になっているかということや、同じ矯正法をより短期間でできる方法はないかということを模索しています。後輩の育成や研究発表を通してそうした研究の成果を伝え、歯科医療全体に貢献していければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた補綴治療/オールセラミッククラウン:17万6000円程度、マウスピース型装置を用いた矯正/104万5000円程度

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