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六人部 慶彦 院長の独自取材記事

むとべデンタルクリニック

(大阪市北区/北新地駅)

最終更新日:2025/07/11

六人部慶彦院長 むとべデンタルクリニック main

JR東西線・北新地駅、大阪メトロ四つ橋線・西梅田駅から徒歩5分のビジネス街にある「むとべデンタルクリニック」。院内はコンクリート打ちっぱなしの壁がおしゃれな落ち着いた雰囲気。診療を行うのは、大学病院で長年補綴や審美歯科の研究や普及に力を尽くしてきた六人部慶彦(むとべ・よしひこ)院長。同院でも一般歯科治療はもちろん、補綴や審美歯科に力を入れ、自然で美しく、機能維持性が高くなるような処置を心がけている。治療終了後も、できるだけ長期的な審美性を安定させるために、定期的なメンテナンスを実施している。患者のメリットを第一に考え、安心して治療に専念できるよう配慮しながら診療にあたる、人情家の六人部院長に、これまでの経歴や同院の診療ポリシーなどについて話を聞いた。

(取材日2025年6月3日)

審美歯科や補綴治療において、専門性の高い診療を提供

開業から20年近くたつそうですね。どのような患者さんがお越しですか?

六人部慶彦院長 むとべデンタルクリニック1

当院は一般歯科診療をメインにしていますが、私が審美歯科や補綴を得意としていることもあり、そういった診療を求めて数多くの患者さまがお越しです。セラミックを使ったかぶせ物や詰め物はもちろん、ラミネートベニアなどの専門性の高い処置を求めて、東京や名古屋、静岡、広島などの遠方からも通院されています。皆さまがどうして当院を知ったのかは聞いたことがありません。ですが、開業してから20年近く、妥協なく患者さまに向き合ってきた結果だろうとうれしく思っています。患者さまの中には、私が大学病院で勤務医をしていた頃からお付き合いのある人も多く、これからも長期的なサポートを提供していきたいですね。

長く、大学病院にお勤めだったそうですね。

大阪大学医学部附属病院で21年半もの間、勤めました。それだけの年月を経て開業する歯科医師は珍しいのですが、長く勤めていると診療ではない部分の仕事が増えてきて、疑問を感じるようになったことが開業のきっかけです。本来の歯科医師の仕事は、患者さまのために研鑽を重ねていくことです。臨床において他の誰にもできないことにチャレンジしたいというこだわりもあり、思い切って開業することに決めたんです。この場所にしたのは、患者さまの利便性を重視したからです。大阪の中心部である梅田から歩いて数分というアクセスの良さを私も気に入っています。

大学病院で、どのような研鑽を積まれてきたのですか?

六人部慶彦院長 むとべデンタルクリニック2

大学病院での仕事は、主に研究、患者さまの診療、教育です。私が取り組んできたのはオールセラミックなど、メタルフリー修復材料の研究です。90年代に入って、海外から金属を用いない修復物であるオールセラミックが導入されることとなり、その臨床応用に関する研究など幅広い範囲を、私が窓口となって、さまざまな観点から対応してきました。中でも力を入れてきたのが、光透過性を重視した土台作りの素材選定などの研究です。審美歯科といえば、「白い修復物を入れることが美しい」と思われがちですが、患者さまの口腔内でいかに自然に、永続的に機能させるかといったことが大切です。今でも診療の際には、全体的な調和を考えて天然歯のように回復・機能させることや、それぞれの年齢層に合った自然感を再現させることにこだわって治療しています。

患者のため、妥協なくこだわる

難症例の患者さんを診療されることもあったとか。

六人部慶彦院長 むとべデンタルクリニック3

大学病院も一般のクリニックと大きくは違いませんが、歯周外科処置が必要な難しいケースや時間がかかる補綴治療などを扱うこともありました。痛みや原因の定かでない不定愁訴を抱える方もいて、お口全体のやり直し治療が必要な患者さまを診療することもあり、1回の治療が4~5時間に及ぶことも多かったです。私自身は臨床が好きでしたので、じっくりと患者さまと向き合うこと、治療に没頭できることは苦ではありません。また本来はそういった形でなければ、十分な治療は難しいと感じています。ですので当院では、開業してからずっと予約数も限って診療しています。お一人に1~2時間かけることも少なくなく、お時間を十分に確保して技術的にも時間的にも納得できるところまで治療することを大切にしています。

診療内容においても、こだわりがあるそうですね。

当院では、基本的に保険診療でも自由診療でも、大きな差別化をせずに治療を行っています。ご存じのとおり、保険診療と自由診療では治療の進め方などに違いがあります。ですが、当院では大きく区別することなく、同じように時間をかけて、注意深く精密に治療することをモットーとしています。自分自身が良いと思った治療を提供することのほうが、私にとっては重要なのです。

どうして、そこまでしてこだわるのでしょうか?

六人部慶彦院長 むとべデンタルクリニック4

少しでも予後が良く、再治療の少ない治療をと考えているからです。患者さま自身には特に伝えていませんし、違いにも気づかないかもしれません。正直コストオーバーになることもありますが、とにかくトラブルが起こらないように細心の注意を払うことが重要だと思っています。治療したと思っていたのに、やり直しが必要だったり、再発したりしたら、患者さまは疑心暗鬼になったり、疑問を抱えたままになってしまいます。そうなったら、歯科治療そのものに疑問を持ってしまい、治療をやめてしまったり、諦めてしまったりする人が出るでしょう。そういった状況を生まないことが、歯科医療全体が患者さまとの信頼関係を保つために大切だと思っていますし、患者さまのお口の健康維持にも重要だと思っているんです。

後進の育成にも取り組み、歯科治療の底上げをめざす

講演活動や後輩たちの教育にも取り組んでおられます。

六人部慶彦院長 むとべデンタルクリニック5

これまでも全国各地で講演活動を行ってきましたが、2024年1月からは新たにスタディーグループを立ち上げ、後輩たちの指導にあたっています。ダイレクトボンディングといった歯科補綴技術のほか、天然歯の形態構造について座学ではなく実技形式で学んでもらうことを大切にしています。どこまで削れば良いかといった歯周組織に調和した形態の知識や、トラブルを防ぐための判断力も身につけられるよう指導しているんです。長年、大阪大学で教育に携わってきたこともあり、自分の知識や経験を惜しみなく伝えることも義務だと感じています。トラブルを起こしにくく長期的な審美性も望める治療について考え、再治療をできるだけ少なくすることができるような、患者さまのためになる歯科医療を育てることで、多くの方が安心して過ごせる未来をつくっていきたいですね。

日々の診療では、どんなことを心がけていますか?

「絶対に待たせないこと」ですね。当院はお一人お一人の診療時間を十分確保していることもあって、待合室に椅子はご用意しているものの、ほとんど座って待つことなく、すぐに診療室にご案内をさせていただいています。また患者さまの不安を解消するため、治療説明を丁寧に行い、術前・術後の患部の状態を必ず鏡で見ていただきます。当院はセラミックを用いた補綴治療などの審美歯科を得意としていますが、無理に勧めるようなことは決してありません。ですが、長期的に歯を守っていきたいと思えば、良い治療だという説明をしています。治療の選択は患者さま本人に決めていただき、納得いただいた上で治療にあたるようにしています。

今後の展望と、読者の方へメッセージをお願いします。

六人部慶彦院長 むとべデンタルクリニック6

とにかく内容重視といったスタンスは、今後も変わらないと思います。歯科医師としては一切手を抜かず、たとえ小さな仕事であったとしても、「ナイスジョブ」だと思えた日はとても寝つきが良いんですよ。また全国の歯科医師の技術の底上げについては、今後も力を尽くしていきたいですね。いろいろなクリニックでトラブルに遭われた患者さまがセカンドオピニオンを求めて来られますが、すべての歯科医師がきちんとした仕事をしていくことが患者さまの幸せにつながると思います。これからも一人ひとりの患者さまを大切に、スタッフとともに親身に診療していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックインレー/8万8000円~、セラミッククラウン/13万2000円~、ラミネートベニア/15万4000円~

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