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堀川 憲子 院長の独自取材記事

デンタルクリニックさわやか

(鹿児島市/鹿児島中央駅)

最終更新日:2020/10/26

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鹿児島市武の、住宅街の一角にある「デンタルクリニックさわやか」。訪問歯科診療を中心に、クリニックでの外来診療も行う、地域の人たちの歯と口の健康を守っている歯科医院だ。訪問歯科では個人宅への訪問をはじめ、介護施設などとも連携し高齢者の口腔ケアを行っている。「医療・介護・介護予防の包括的な支援で、地域包括ケアシステムの実現をめざしています」と話すのは、院長の堀川憲子先生。2015年の開院当初から、この思いをモットーにスタッフ全員で日々診療にあたっている。「高齢の方が日常的な生活を送れるようサポートするのが、私たちの役割です」と話す堀川先生に、同院の歯科診療について話してもらった。
(取材日2020年9月15日)

地域と連携し、訪問診療で包括的にケアする歯科医院

このクリニックの成り立ちについて教えてください。

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高齢化が加速する中、日本における65歳以上の人の割合は今後さらに拡大すると見込まれています。現状の「団塊の世代」といわれる人たちが75歳以上となる2025年を見据え、通院が困難な高齢者が可能な限り住み慣れた地域で生活できるように、という思いから2015年2月、この地に訪問歯科診療をメインにしたクリニックを立ち上げました。開院して5年がたちますが、これまでたくさんの人に支えられてきました。今のスタッフもよくついてきてくれていますし、時には院長の私にも助言してくれて、本当に感謝しています。開院当初からの思いを守りながら、これからもスタッフ全員で同じ方向を向いて、地域の人たちの力になれるクリニックでありたいです。

クリニックの基本理念を教えてください。

院名の「さわやか」をそれぞれ頭文字にして、「さ」は“さわやかな笑顔と技術とサービスで”、「わ」は“笑いあふれる社会づくりをめざし”、「や」は“安らぎと安心感を提供することをモットーに”、「か」は“介護・医療の連携を図り地域医療に貢献します”、という基本理念を掲げています。これは、常日頃スタッフ全員でこの理念を確認し合いながら、診療にあたっています。患者さんと接する際は、特に笑顔は大切にしていますね。例えば患者さん宅を訪れた時、私たちが気難しい顔をしていたら「何かあったのかな」と患者さんは警戒するものですしね。診療する私たちと患者さんとの良好な関係を築くためにも、この基本理念はこれからもしっかりと守っていきたいです。

訪問診療において大切なことは何ですか?

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訪問診療において、患者さんとのコミュニケーションはとても大切だと思っています。歯科医師に伝えたいことがあっても、話しづらくて言わずじまい、ということは避けたいですからね。患者さんにとっては、大事な治療を私たちに委ねてくれているわけですから。そのためにも、言いたいことが言える関係性を築くことは重要です。診療が終わった後は、必ず「今日はこれで終わりですけど、何か気になることはありませんか?」と聞くようにしています。関係性が悪いと、訪問日が苦痛に思われるでしょうし、治療に前向きになってもらえません。また、本人だけでなく、ご家族とのコミュニケーションも大切です。高齢の方の場合、普段のケアはご家族の協力も必要な場合が多々あります。良好な信頼関係を築いてこその、訪問歯科診療なんです。

高齢者特有の症状を訪問歯科診療でケア

訪問診療では、どんなことができますか?

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訪問歯科診療の一般的な認知度はまだ低いと感じていますが、歯を削ったり歯石を取ったりなど、一般的な歯科医院で行っているようなことを訪問で行うことが可能なんです。訪問診療の際は、必要な機材をコンパクトにまとめたポータブルユニットを持参します。これ一つで、インプラント以外の歯科診療をほとんどまかなえます。歯の痛い部分の治療や、入れ歯がうまく合っていなくて噛めない場合は義歯の調整も可能ですし、義歯を製作することも可能です。当院は、介護施設などと連携して施設を訪問するほか、個人からの依頼にも対応してご自宅へ訪問しています。まだ、ご自宅にいながら歯科医師に診察をしてもらえることを知らない人は多いようですね。高齢の方など、体がうまく動かせない人もいらっしゃると思いますので、ぜひ訪問歯科診療を知ってもらい、活用していただきたいですね。

高齢者特有の口の症状はありますか?

介護保険の認定を受けている方の場合、唾液の出が悪く、口の中が乾燥していることが多いです。特に、薬を定期的に服用している人は口の中が乾燥しやすい傾向があります。唾液は、口や体の健康を維持する上でとても大切な役割を持っています。一つは、潤滑油のような役割があります。唾液の量が少ないと、物が食べづらくなったり、スムーズに話がしづらくなったりします。他にも、外から口に入ってくる細菌などをブロックしてくれる、虫歯や歯周病の予防に役立ってくれる、口の中に残った食べ物などを流してくれる、などの役目も果たしてくれます。正常な状態だと、人が一日に出す唾液の量は1〜1.5リットルといわれています。高齢の方ほど唾液の量が不十分であることが多く、結果、口の中をはじめ全身の疾患にもつながるリスクが高まっていくと考えられています。

口の中が乾燥している患者さんに対して、どのようなことをするのですか?

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クリーニングと同時に、口腔内のマッサージを行っています。舌や頬に刺激を与えて唾液の分泌を促すためです。寝たきりの高齢の方などは体を動かすことが少なく、話す機会も少なくなるため、口腔内への刺激が少ない状況になりがちです。唾液の量を増やすためには口腔内マッサージを継続して行うことがお勧めなのですが、私たちの診療は週に1回など、訪問が限られています。そこで大切になってくるのが、家族や施設の人など、患者さんのそばにいらっしゃる方たちです。「お口に、できるだけ毎日刺激を与えるようにしてくださいね」と協力をお願いすることもあります。この他、保湿剤を塗って対応することもあります。保湿剤は粘度の高いものやサラサラしたものなど、口腔内の環境に合わせて使い分けます。でも、本来は自身の唾液が一番です。周りの人の協力を得ながら、口腔環境改善をめざします。

スタッフ同士で歯科の知識を深めつつ地域医療に貢献

こちらでは訪問診療以外に、クリニックでの外来診療も行っているのですよね。

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訪問歯科診療をメインとしていますが、当院の中でも診療を行っています。診療台は1台のみですので、他の患者さんを気にせずに1対1で個室感覚で受診していただけると思いますよ。お子さんから大人まで、主に地域の方にご利用いただいています。歯科医院は、虫歯や歯周病などの早期発見・早期治療はもちろんですが、今は「未病の時代」とも言われています。虫歯や歯周病にならないように、また治療が終わった後のお口の中の環境を維持していくために、かかりつけとして利用していただきたいですね。「虫歯がないか見てもらえますか?」「歯石を取ってほしい」という感覚で、気楽に来院していただきたいです。

クリニックのスタッフの雰囲気を教えてください。

当院の歯科医師や歯科衛生士は、皆明るく話しやすい性格の者ばかりです。患者さん一人ひとりに対し、笑顔で丁寧に診療してくれています。皆で患者さんの状況を共有し合い、スタッフ同士で連携しながら治療を進めています。また、スタッフ一人ひとりが向上心を持っていることも、感心する部分です。各人が、歯科について勉強したいと申し出てくれます。当院としても、セミナーや勉強会の機会があれば、極力参加してもらえるように勤務を調整しています。もちろん、患者さんの治療が第一なので、分野が重ならないように勉強会等に出席し、その内容については後日スタッフ同士で共有することで、常に新しいものを取り入れるようにしています。皆、明るく前向きな姿勢で取り組んでくれているので、感謝しきりです。

趣味など、先生のことについて教えてください。

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以前からスポーツは好きで、学生時代は中学からずっと軟式テニスをやっていました。大学時代には歯学部生の体育大会で団体優勝をしたこともあり、結構本格的に取り組んでいたんですよ。体を動かすことが好きなのは今も変わらずで、現在はマラソンが趣味ですね。時間があれば走っています。仕事ではあちこち行きますので、今は公私ともに走り回っているような生活です。訪問歯科って体力勝負の部分も大いにあると思いますが、これまでスポーツで培ってきた体力が生かされている気がしますね。これからも、地域の皆さんのために頑張りたいです。

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