大阪市営地下鉄御堂筋線・昭和町駅から歩いて5分。開業から今年で10年という「木下歯科医院」は、地域に密着した歯科診療を続ける町のホームドクター。院内の天井には天窓があり、そこから入るやわらかな光が診療室を包み込む。「うなぎの寝床みたいな長屋ですから、こうでもしないと自然光が入らなくて」と笑うのは、院長を務める木下円我（きのした・まどか）先生。木下院長は大阪歯科大学の高齢者歯科学講座で研鑽を積み、虫歯や歯周病などの一般的な歯科治療から、入れ歯治療、予防歯科まで、さまざまなニーズに合わせた丁寧な診療を行ってきた実績がある。そんな木下院長に、高齢の患者との接し方や診療へのこだわり、自身の足跡などをじっくり聞いてみた。

（取材日2017年8月17日）