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岡 道太 院長の独自取材記事

道太歯科医院

(京都市上京区/今出川駅)

最終更新日:2025/06/11

岡道太院長 道太歯科医院 main

「道太歯科医院」へは、京都市バス・大宮中立売停留所から徒歩約1分、京都市営地下鉄烏丸線今出川駅からは、徒歩約19分でアクセスできる。1階にスーパーが入居するビルの2階にあるクリニックの扉を開けると、看板犬となっている豆柴の“グラシア”が出迎えてくれる。院長を務めるのは大学病院などの口腔外科で研鑽を積んできた岡道太(おか・どうた)先生。20年以上、地域に根差した診療を続けている岡院長に、強みであるマイクロスコープを使った精密な治療や患者との対話を大切にする理由などについて語ってもらった。

(取材日2025年5月9日)

看板犬とともに、精密な診療で患者の笑顔を守る

開業までの経緯について教えてください。

岡道太院長 道太歯科医院1

大学卒業後、京都大学医学部附属病院や関連病院の口腔外科に勤務しました。病院では研究や論文執筆が求められることも多いのですが、僕はそれよりも診療をしたいと思い、開業を決意しました。めざしているのは、患者さんが笑顔で帰れる歯科医院です。というのも、以前勤務していた病院には、通っていた歯科医院での治療がうまくいかず、困って来院される患者さんが多くいらしたからです。ただ、僕自身、開業してからうまくいかず悩んだ時もあります。だからこそ、勉強と技術の研鑽を重ね、治療器具も先端の物を積極的に導入するなど、今も理想の歯科医院に近づくために日々努力しています。

主な患者層を教えてください。

当院はビルの2階にあり、看板も一見すると歯科医院に見えないようなデザインです。そのため、飛び込みで来院される方はほとんどおらず、ご紹介で来られる方ばかりですね。年代としては、大学生と40代~50代の中高年が中心です。若い方で多いのは親知らずの抜歯。僕は口腔外科出身で、これまでも数多くの抜歯を経験してきたので、短時間で安全性に配慮しながら処置することには自信があります。中高年の患者さんに多いのは、根管治療です。他院で抜歯が必要と診断されたものの、「なんとか残せないか」と来院される方も少なくありません。そうした声にお応えしたいと、可能な限り自分の歯を残すための治療に取り組んでいます。

待合室で看板犬がお出迎えしてくれるんですね。

岡道太院長 道太歯科医院2

はい。豆柴の女の子で、名前はグラシアといいます。スペイン語で「ありがとう」を意味する言葉から名づけました。とても人懐っこい性格で、患者さんの足のにおいをかぐのが好きなんですよ(笑)。グラシアがいることで、治療前の緊張が和らぐ患者さんもいらっしゃいます。ただ、犬が苦手な方やアレルギーをお持ちの方もいらっしゃるため、予約の際に同席しても問題がないかを必ず確認しています。同席が難しい場合は、スタッフルームでお留守番してもらっています。また、当院では時間にゆとりを持って予約をお取りしており、診療チェアも2台のみですので、待合室で長時間お待ちいただくことはほとんどありません。

マイクロスコープを用いた精密で安心な治療を提供

提供している診療について教えてください。

岡道太院長 道太歯科医院3

矯正以外の診療にはすべて対応しており、インプラント治療も行っています。中でも得意としているのが、根管治療です。神経を取る治療は非常に難しく、若い頃に処置した歯が、中高年になってからトラブルを起こすケースは少なくありません。そのトラブルの中には、思わぬ場所に穴が開いてしまうケースもあり、この穴をマイクロスコープを使い、きれいに埋めるための治療には自信があります。また、「抜かなければいけない」と言われた歯を、なんとか残せるように工夫することにやりがいを感じています。やはり長年使ってきたご自身の歯を、できるだけ長く保ってほしいですから。もちろんインプラントという選択肢もあります。インプラントは便利ですが、天然歯に比べてお手入れが難しく、将来的に困ることもあるかもしれません。だからこそ、少しでも歯を残せる可能性があるなら、まずはそちらに全力を尽くしたいですね。

マイクロスコープを早い時期から導入されていますね。

そうですね。当院では、マイクロスコープはすべての治療で活用しています。使うほどに技術も磨かれると考え、保険診療でも積極的に使っています。口腔内が明るく見えることに加え、光源と視線が一致するため影ができず、非常にクリアに見えます。拡大できるので、特に根管治療では大きな力を発揮します。また、親知らずの抜歯時にも、骨・歯・骨膜といったいずれも白い部位の判別がしやすくなり、治療をスムーズに進められます。さらに、すべての処置を動画で録画し、患者さんへの説明の際にその映像を役立てています。治療の意図をしっかりお伝えできるので、患者さんにも安心してもらえますし、僕自身も必要だと考える治療の説明がきちんと伝わりやすくなるのではと思っています。

診療時に大切にしていることは何ですか?

岡道太院長 道太歯科医院4

患者さんの話をたくさん聞くことですね。聞き逃しがないと思えるほど話をすると、患者さんの希望される治療やその理由がわかります。最近は治療法を調べてから来院される方も多いので、患者さんが望む治療をお聞きした上で、治療を行うよう努めています。驚くようなご要望があったとしても、できる限り応えていきたいと思っています。やはり、患者さんご自身の歯のことですから。開業当初からその姿勢を大切にしてきましたが、今は昔以上に、患者さんのご要望に柔軟に対応できるようになったと感じています。僕は、一般的な歯科医師よりも患者さんとの距離が近いほうだと思うので、患者さんが気軽にご要望を伝えてくれたらうれしいですね。

患者さんとの対話を大切にするようになったきっかけは何でしたか?

最初に勤務した大学病院の口腔外科での経験が大きいですね。大学病院では、歯科でも入院患者さんが多く、複雑な手術を終えた後は経過観察などで1日に何度も顔を合わせることもあります。当時、僕は歯科医師1年目で、技術的に何かできる立場ではなかったのですが、話を聞くことはできました。実は僕自身、高校の時にカウンセリングに通っていたことがあって、それが自分にとってすごく助けになったと感じていたんです。だからこそ、患者さんともたくさん話すようにしていました。そうした経験が、今の診療スタイルにも生きているのだと思います。

全国の歯科医師を訪ねて、技術を学ぶ

歯科医師の道を志した理由を教えてください。

岡道太院長 道太歯科医院5

まずは6歳の頃に母を病気で亡くしたことですね。その時に一度医師になろうと決心したんですが、中学生になると勉強もせずに友達と遊ぶようになりました。高校に進んでも変わらず遊んでいたところ、学校の先生に大学病院のカウンセリングを勧められたんです。試しに行ってみて、医師を相手に1時間話すことを半年ほど続けるうちに、徐々に自分の中で変化があったんです。父や祖父が医師として研究にまい進する姿を見てきたこともあって、自分もやはり医療の道に進むべきだと考えるようになりました。結局、高校は1年で中退しましたが、その後、大学入学資格検定を取得して、大阪歯科大学に進学しました。中学時代から勉強していなかったので、受験勉強は本当に大変でしたね。

技術を磨くために、多くの歯科医師から指導を受けていると伺いました。

マイクロスコープ導入時には、根管治療の勉強のために、アメリカに2度足を運びました。日本にも上手な歯科医師がたくさんいらっしゃるので、その後も全国の先生方を訪ねて技術を学び、それを患者さんに還元できるよう努めてきました。最近、先進的なシステムを搭載した先端のマイクロスコープを導入したので、今はそのシステムを開発された先生のもとへ、定期的に通って学んでいます。また、6月にはボストンに行く予定です。そこでは、他国の歯科医師が集まり、先端の研究や症例について学ぶことができます。治療に役立つ新鋭の器具類も展示されるので、いろいろ購入したいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岡道太院長 道太歯科医院6

僕の家族はグラシアだけで、誰かに財産を残す必要もありません。その分、各地で開催される勉強会に積極的に参加したり、先端の機器を導入したりすることで、当院の診療のクオリティーをもっと高めて、患者さんに幸せになってもらいたいと思っています。幅広い治療に対応できるよう日々勉強を重ね、しっかりと準備を整え、患者さんが嫌がることや間違った治療をしないよう常に意識しながら診療にあたっています。グラシアはとてもかわいいので、会いに来ていただきたい気持ちもあります。歯のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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