名古屋市営地下鉄川名駅から3分ほど幹線道路沿いに歩くと「オレンジクリニック」に着く。院内に入ると、壁一面に覆われた木目調のパネルが目を引く。白色を基調とした清潔感のある佇まいの中、所々に散りばめられたオレンジ色が明るい雰囲気を醸し出している。認知症診療のスペシャリストである阿部祐士院長が、今までの診療の集大成ともいえる思いで2014年に開業した。認知症の患者と家族のことを中心に考えて作った院内施設のこだわり、なぜ「オレンジ」なのか、笑顔の重要さ、講演会など啓発活動の必要性、そして、苦しんでいるのは患者だけではない、ということなど、熱い気持ちで語ってもらった。

（取材日2016年7月1日）