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瀧澤雅一 院長の独自取材記事

たきざわ歯科医院

(千葉市中央区/西千葉駅)

最終更新日:2021/10/12

瀧澤雅一院長 たきざわ歯科医院 main

JR総武本線の西千葉駅から徒歩3分の「たきざわ歯科医院」。2008年オープンの外観・院内ともに明るく清潔に保たれ、瀧澤雅一院長とスタッフが爽やかな笑顔で出迎えてくれる。「当たり前のことをしているだけ。特別なことは何もない」と語る院長は東京歯科大学に学び、そのまま大学院を経て入局。現在も同大で非常勤として教鞭を執る。院長の専門は保存学だという。取材は冗談も交じり終始和やかなインタビューとなった。優しい語り口調や親しみやすい人柄が魅力の院長だ。「診療中の真剣さは別人のよう」とスタッフ。真摯に治療に向き合う姿勢と、人間に対する懐深い温かさで患者やスタッフに広く慕われる院長に、診療についてや医院の取り組みなど広く伺った。

(取材日2015年6月23日)

口腔内カメラも駆使し、わかりやすい説明を徹底

貴院の診療の特徴を教えてください。

瀧澤雅一院長 たきざわ歯科医院1

当院では、特別変わった診療を行っているというものはないんです。言うなれば、当たり前のこと、基本的なことをきちんと行っているということが特徴でしょうか。診療にあたって重視しているのはインフォームドコンセントですね。お口の現在の状態やその原因、治療の方法や意味、効果や危険性、治療後の予測などを、患者さんにわかりやすく説明し、納得・同意していただいた上で治療することを徹底しています。また、口腔内カメラを導入し、患者さんが理解しやすいように努めています。

口腔内の写真を見られると、患者さんはわかりやすいですね。

口腔内カメラで術前・術中・術後を撮影して、その場で患者さんにお見せしています。歯石除去の場合も同様です。手鏡では見える範囲が限られますし、写真を保存して前後を比較することもできませんからね。写真を見せながら説明することで、ご自身の治療についてより理解していただけると思います。例えば、「痛くもないのに削られてしまった」と感じる患者さんもいるかも知れません。われわれ歯科医師にとっては、虫歯は「痛くなってからでは遅い」のですが、患者さんにそれを理解していただく必要があります。痛みがないうちに症状を発見し、治療できたのは、まさに歯科医療の理想である早期発見。痛くないのに削られたのは、むしろ良いことなんです。しっかり写真をお見せすることで、こうしたことへの理解を深めていただくようにしています。また、治療後のメンテナンスにも力を入れており、歯科衛生士と治療後の口腔内の状態を維持できるよう努めています。

安全面にも気を配っているんですね。

瀧澤雅一院長 たきざわ歯科医院2

当然かもしれませんが、診療に使用する器具はすべて滅菌を行い、衛生管理にも配慮を行っています。さらに、小さなお子さまや、妊婦の方にも利用可能な低被ばくのデジタルレントゲンを導入しました。治療と同時に「安心」や「安全」もお届けできるように努めています。他には、治療に伴う「痛み」をできるだけ緩和するため、麻酔の方法や歯を削る器具にも工夫していますよ。また、より適切な診療ができるよう、マイクロスコープと拡大鏡を導入しています。マイクロスコープは実物の20倍まで拡大して見ることができるんですよ。患者さんはもちろんなんですが、自分も納得できるレベルの治療を目指しています。

専門は保存学、できるだけ抜かない治療が特徴

先生の専門である保存学について教えてください。

瀧澤雅一院長 たきざわ歯科医院3

私の専門は保存学なので、できるだけ歯を抜かず、残す治療を心掛けています。歯を残すことをめざす観点から、インプラントは最終手段と捉え、当院では行っていません。もちろんインプラントという技術自体を否定はしませんし、メリットもたくさんあるとは思いますが、最初の選択肢がインプラントということはないですね。入れ歯を入れてみて合わなかった場合などにはインプラントをご提案し、信頼できる病院・医院を紹介します。インプラントに限らず、治療についての説明をするときにはよく「私の説明だけじゃなくて、いろいろな考え方があるから調べてみてください」と言っているんです。「その上で、質問があれば何でも聞いてください」というスタンスをとっています。

明るく元気なスタッフの皆さんが印象的です。

スタッフは歯科衛生士が4名、助手が1名です。問いかけをしっかり行うことや、インフォームドコンセントの重要性など、みんな私の理念をわかってくれているので、頼もしいですよ。診察時に患者さんにどんな話をしたとか、どんな様子だったかなどを共有し、次回来院時はそれを踏まえてお話を進めるなど、患者さん一人ひとりにその方ごとの向き合い方をしています。腰が悪い患者さんには、腰の後ろにタオルを挟んでいただくなど、気遣いは大事にしていますね。自分が他の病院にかかるときも、自分のことを覚えていてくれたらうれしいですし、逆にどの患者さんにも判で押したような同じ対応をしているんだなと感じてしまうと、残念に思いますから。

患者さんの層はいかがですか?

瀧澤雅一院長 たきざわ歯科医院4

周辺地域の方が大半ですが、遠方からの患者さんもいらっしゃいます。2008年に開業するとき、前職での患者さんに案内を出したところ、かなり大勢の方が来てくれたのはうれしかったですね。それから、インターネット上の情報を目にして来たという患者さんもいます。クチコミや紹介をメインに、少しずつ患者さんに知ってもらえたらいいなと考えていたので、それは意外でしたね。実際に来ていただいた患者さんには、お話して方針などをしっかりとお伝えしたいと思っています。

学生にそのまま見せられる治療を

親しみやすい笑顔や優しい話し口調が魅力的な先生ですが、ご趣味は何ですか?

瀧澤雅一院長 たきざわ歯科医院5

海が好きで、シーカヤックで西伊豆や館山などによく行っていたのですが、最近は忙しくてなかなか時間が取れないんです。二人の息子がいるので、子育てに追われていますね。と言いつつ、今でも月に一度ぐらいは、船で海へ出て釣りを楽しんでいるんですよ。海には携帯電話はもちろん、一切の文明がありません。浮世から離れることで、心がすっきりして気持ち良いんです。私が海好きなので、子どもたちも海を好きになってくれたらうれしいですね。

歯科医師になられ、開院に至るまでの経歴を簡単にご紹介ください。

私の父親も歯科医師でした。といっても、私は最初から歯科医師を目指していたわけではありませんでした。早くから家を出たんですが、それでもこうして歯科医師になったわけですから、父からの影響も多少はあるのかも知れませんね。歯科医師の勉強をさせてくれた亡くなった父に今では感謝しています。1992年に東京歯科大学を卒業後そのまま大学院に進学し、1996年に東京歯科大学保存学第三講座の助手として就職しました。保存科の医局長や保存第三講座の講師を歴任した後に退職し、2004年から市川市や八街市の歯科医院に勤務しました。2008年に当院の開院に至りますが、この間も教えることは続けていて、千葉病院総合診療科での非常勤講師も経験しました。現在も東京歯科大学で口腔健康臨床科学講座の非常勤講師をしています。

患者さんへのわかりやすい説明には、教壇での経験が生きているのでしょうか?

瀧澤雅一院長 たきざわ歯科医院6

診療にあたって心がけているのは、そのまま学生たちに見せられる治療をするということです。これは、カメラで写真をたくさん撮って患者さんにお見せしていることも同様です。写真をお見せする以上は、下手な治療はできませんからね。ありのままをお見せします、という姿勢で診療に臨んでいます。

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