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菅原 孝 院長の独自取材記事

ファミリア歯科

(横浜市青葉区/市が尾駅)

最終更新日:2024/03/12

菅原孝院長 ファミリア歯科 main

東急田園都市線の市が尾駅から徒歩約2分。今年で開業9年目を迎えた「ファミリア歯科」は、その名のとおり、幅広い年齢層の患者が、かかりつけ医として利用する地域密着型の歯科医院だ。開業時は、明るくて入りやすい雰囲気づくりを心がけたと話す菅原孝院長。北欧風の色調でまとめられた院内には居心地の良い空気感が広がり、足を踏み入れた瞬間、受付スタッフの明るい笑顔が緊張をほぐしてくれる。スタッフ間の合言葉は、「めざせ、笑顔の好循環」。患者やスタッフの笑顔に接する時が、何よりもうれしい瞬間だと話す菅原院長。「市ケ尾から虫歯や歯周病をなくす」をモットーに掲げる同院は、なんでも相談しやすく老若男女を問わず多くの患者が足を運ぶ。今回は菅原院長に、同院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2020年2月12日/再取材日2023年9月4日)

虫歯の治療だけではなく、予防を支える歯科医院へ

開業から9年目を迎え、現在の状況を教えてください。

菅原孝院長 ファミリア歯科1

開業にあたっては、歯科医院が苦手な方もいらっしゃるので、とにかく明るく入りやすい雰囲気づくりを心がけました。北欧風の色調にまとめ居心地の良い院内は、私のイメージどおりでとても満足しています。「ファミリア歯科」の名からもわかるように、地域密着型の歯科医院をめざしているので、お年寄りやお体の不自由な方、ベビーカー利用者などでも入りやすいバリアフリーを採用し、さらに小さなお子さんも楽しく通院できるような工夫も随所に施しました。おかげさまで、幅広い年齢層の患者さんに来院いただいています。新型コロナウイルス感染症の流行の際には当院は「クリーン診療」への取り組みを一層強化し、空気洗浄機や口腔内バキュームを設置しました。今後も、患者さんおよびスタッフが安心できる院内づくりに努めてまいります。

診療を行う際にこだわっていることはありますか?

当院では、「虫歯にならない」「虫歯から歯を守る」「歯を残す」を心がけており、できるだけ神経を抜かず、歯周病のリスクを上昇させないような治療を徹底しています。しっかりと治療した後は、予防中心のケアを継続して行う。これこそが、当院の診療の一番の特徴です。今残っている歯を長持ちさせるために、精密なかぶせ物や入れ歯の治療にも力を入れていますが、やはりご自身の歯に勝るものはありません。患者さんにはいつまでも、ご自分の歯で好きな物を食べ、元気で生き生きとした生活を送っていただきたいですからね。そのためには、普段からプラークを上手にコントロールしていくことがとても大切です。

治療はどのような流れで進めていらっしゃいますか?

菅原孝院長 ファミリア歯科2

当院ではいきなり治療を始めません。初診では、個室のカウンセリングルームでお口の悩みや患者さんが抱える不安、疑問を伺いますので、周りを気にせずになんでもお話ししてもらえたらうれしいですね。カウンセリングの後に、その原因を探るための検査を行います。基本的にエックス線検査、口腔内写真、歯周病検査の結果から、症状に合わせた治療計画を立て、どのような方法・材料を選んで治療をしていくのか、治療後の予防の重要性も含めて詳しく説明します。初診と2回目は約1時間かけてしっかり説明し、ご納得いただいた上で治療を開始しています。使用する機器に関しては、ヨーロッパ基準のクラスBをクリアしたオートクレーブ、被ばく量に配慮したデジタルエックス線、新型のレーザー、痛みの少ない電動注射器を導入するなど、患者さんの安心感や安全性にこだわった診療を提供することをモットーにしています。

予防の考え方とメリットを伝えることも歯科医師の使命

先生が予防歯科に注力するきっかけは何だったのでしょうか。

菅原孝院長 ファミリア歯科3

私は長年、歯科医師として「患者さんのお口の健康を維持し、1本でも多くの歯を残すこと」を実現するために勉強を続けてきました。昭和大学大学院修了後は、同大学の高齢者歯科に入局。その後も、複数の病院勤務を経験したのですが、「痛くなった時だけ歯科医院に行く」という従来の日本のスタイルでは、歯を残すことができない現実を多く見てきました。そんな私のターニングポイントになったのが、徹底したプラークコントロールに重点を置く北欧式の考え方、「スカンジナビアン・アプローチ」との出合いでした。これは「徹底的な歯磨きの仕方」を取得した上で、虫歯や歯周病の治療を行っていくという考え方です。お口の健康を長く維持するためには、「痛くなってから治療する」よりも「痛くならないように予防する」という予防重視の考え方が、これからの歯科医療にはとても重要だと気づきました。

高齢者に向けた取り組みがあれば教えてください。

当院は、厚生労働省の定める施設基準を満たした「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」です。か強診では、患者さんの状況に応じて、1ヵ月に1回の予防処置の受診でも保険適用となります。ご高齢の方こそ「しっかり自分の歯で噛んで、おいしく食べたい」というニーズが高いので、予防のための検査や、歯石除去・歯面清掃などの歯のクリーニング、フッ素塗布など、虫歯や歯周病予防のケアを積極的に受けていただきたいと思います。また、日頃から地域の皆さんに予防重視の考え方とそのメリットをきちんとお伝えすることも当院の使命だと考えます。

患者さんの傾向に変化などありましたか?

菅原孝院長 ファミリア歯科4

開業してから数年後に、歯を大切にしたいという方が増加してきたという感覚はありました。そして、この数年は「神経を大切にしたい」「再治療を避けたい」と希望する方が増えており、実際に再治療リスクを下げるための説明頻度が多くなっています。例えば、セラミック治療に興味を持たれている方が増えている印象ですね。近年、歯の健康と健康寿命の延伸には相関関係があることが明らかになってきました。ご自身の健康寿命への関心に端を発して、歯の健康への意識が強くなったのかもしれません。歯科医師として、患者さん自らが率先して歯の健康に向けた行動を起こしている現在の状況をとてもうれしく思います。

目標は「市ケ尾から虫歯や歯周病をなくすこと」

歯科医師になろうと思われた理由は何でしょうか。

菅原孝院長 ファミリア歯科5

物心ついた頃から、人の体に関心があり、人の健康に関与したいと思っていました。父が獣医師で母は薬剤師でしたから、自然に医療の仕事に興味が湧いたのかもしれません。手先が器用だったというのもありますかね。大学では医・歯・薬合同のラグビー部に所属。部活を通して、歯科だけでなく医科や薬科とも人間関係を築けたのは良かったです。先輩や後輩とは、今でも密に連絡を取り合って情報交換していて、本当に助けられています。また大学院では、超高齢社会の中で必要な入れ歯やインプラント治療を中心に、しっかりとした知識やスキルを身につけられたと思っています。振り返ってみると、これまで自分が歩んできた人生経験なども、少しは患者さんとのコミュニケーションに役立っているのかなあと思います。

市ケ尾に開業した経緯と、この地域の印象についてお聞きします。

大学時代に田園都市線の沿線で過ごしていたので、このエリアに土地勘はありました。そしてこのなじみのある道を歩いていた時に、偶然にもこの物件と出会い、その瞬間に「ここしかない」と直感しました。市ケ尾地域はフレンドリーな方が多く、外食先や街中で地元の方と会うと、皆さん必ずあいさつしてくださいますし、日々応援してもらっています。患者と歯科医師という関係ではなく、地域の仲間として接してくれることにただただ感謝するばかりです。開業当時に小学生だった患者さんの中には、大学生や社会人になってもなお通院してくれる方がいます。部活、勉強や仕事で忙しくなり、歯科医院から足が離れがちの世代にもかかわらず、このような患者さんとご縁が続くことは大きな喜びであり、私のやりがいにもなっています。

最後に今後の展望をお願いします。

菅原孝院長 ファミリア歯科6

私のめざすところは、一貫して「市ケ尾から虫歯や歯周病をなくすこと」。患者さんが、ご自分のご家族に当院への来院を促し、ご家族全員がメンテナンスで通院してくださるというのが理想で、実際にそういうケースも多く見られるようになりました。一歩ずつではありますが、当初抱いていたイメージに向かい、前進していると思います。今後は、革新的な何かにチャレンジするということではなく、このサイクルが途切れることなく継続できるよう、スタッフが一丸となり地道に精進していこうと考えています。地域の口腔内のかかりつけ医として、誠意を持って対応させていただきますので、小さな不安やお悩みがあれば気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正(混合歯列矯正)/33万円~、オフィスホワイトニング/4万5000円(1万5000円×3回)、ホームホワイトニング/3万円~、PMTC/1万5000円~

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