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伊組 公郎 院長の独自取材記事

いぐみ歯科・矯正歯科

(中野区/中野駅)

最終更新日:2023/01/23

伊組公郎院長 いぐみ歯科・矯正歯科 main

中野のランドマークともいえる文化複合施設の向かいに立つ医療ビル6階にある「いぐみ歯科・矯正歯科」。以前は中野駅南側で診療してきたが、2022年1月に現在地に移転・開業した。伊組公郎院長は「自分の家族が喜ぶ歯科治療」「自分がしてもらいたい歯科医療」をモットーに、子どもから高齢者までさまざまな年代の患者と真摯に向き合っている。虫歯や歯周病、根管治療などさまざまな治療を行なっているが、近年特に力を入れているのがマウスピース型装置を用いた矯正だ。「マウスピース型装置を用いた矯正は、経過をシミュレーションでき、めざすゴールを患者さんと共有できる点がいいですね」と穏やかに話す。歯科医療への思いや矯正の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2022年12月20日)

自身の経験をもとに患者の気持ちに寄り添う歯科医療を

南口側から移転なさったと聞きました。移転にあたって内装などこだわったことはありますか。

伊組公郎院長 いぐみ歯科・矯正歯科1

以前は中野駅南側で7年ほど診療していたのですが、おかげさまで多くの患者さんに来ていただき手狭になっていました。それでもう少し広い所を中野駅近くで探していたのですが、ここに新しい医療ビルができるとのことでご縁をいただき移転開業しました。診療室は前と同じようにプライバシーに配慮して半個室にしています。当院では患者さんとのお話を重視していますので、どんなことでも気兼ねなく話せるようにしました。医療機器も充実を図っています。精密根管治療に欠かせないマイクロスコープや口腔内3Dスキャナーなどに加えて骨や歯の内部まで確認できる歯科用CTも導入しています。口腔内環境を調べるため必要に応じて唾液検査も行っています。

今、どのような患者さんが多く来られていますか。歯科意識については何かお感じですか。

患者さんは赤ちゃんから80歳代の方まで幅広い年代の方が来られています。生まれて8ヵ月くらいの赤ちゃんを、歯が生えてきたから診てほしい、と連れて来られる親御さんもおられます。当院では虫歯、歯周病、矯正、審美歯科、入れ歯治療など幅広く対応していますので、患者さんの訴えもさまざまです。中でも、当院で力を入れているマウスピース型装置を用いた矯正を希望なさる方が多いですね。患者さんたちの歯科意識は比較的高いと感じます。自身の歯を守るためにより品質の高い治療を、と話される方が多く、こちらの説明もよく理解してくださいます。

こちらの診療方針について教えてください。

伊組公郎院長 いぐみ歯科・矯正歯科2

私自身、歯が悪くて中学から大学までの間に7軒くらい歯医者を回った経験があります。治療でさんざん苦労したこともあって、当院の患者さんにはそのような経験はしてほしくありません。ですので「自分がしてほしいと思う歯科医療」「自分の家族にしたい歯科治療」を第一に考えています。もし自分であればどうしてほしいか、自分の家族だったらどんな治療をするか、その視点を常に持ち続けています。患者さんとのコミュニケーションも大切にしています。自分が患者だった時、診療時間が短くて話したかったことを言えなくてすごく不安になったこともありました。患者さんのお話にしっかり耳を傾け、こちらからも丁寧にご説明して信頼関係が築けるよう努めています。

マウスピース型装置を用いた矯正に注力

力を入れているマウスピース型装置を用いた矯正について教えてください。

伊組公郎院長 いぐみ歯科・矯正歯科3

これも自分が受けたかった歯科医療の一つです。というのも、私も大学時代ワイヤーによる矯正を受けていたんです。部活で柔道部に所属していたのですが、ワイヤーをつけたまま稽古していたので、口の中がこすれて切れることが多かったのです。そんな経験からアメリカ発祥のマウスピース型装置を用いた矯正は患者さんの負担が少なく良い方法だと思い、この矯正治療に造詣の深い先生の下で研鑽を積んできました。この矯正では最初にコンピューターで歯の動きをシミュレーションしてゴールを設定します。患者さんご自身がどのような歯列になるか、ゴールを確認でき歯科医師と共有できる点が良いと思います。透明で目立たない、食事や歯磨きの時に取り外しできるといったメリットもありますが、患者さんとゴールを共有できる点が一番大きな利点だと考えています。

こちらでは、矯正中に何かトラブルが起きてもすぐに対応できる体制を整えているのですね。

そうですね。当院では総合的な診察をしていますので、矯正中に何かトラブルが起きた時にすぐに対応できる体制を整えています。ワンストップでいろいろな治療を受けられる点も当院の強みだと思います。矯正は見た目の改善というイメージが強く特に若い方はその側面だけを考えがちですが、噛み合わせを整える機能面でも重要です。50代60代で矯正を希望する方もおられ、中には70代で矯正を始めたいという方もおられます。そのような方は主に噛み合わせの改善を目的に矯正を希望なさるケースが多いですね。

根管治療にも特徴があると伺いました。

伊組公郎院長 いぐみ歯科・矯正歯科4

マイクロスコープを用いた根管治療を行っています。これも自身の経験がもとになっているんです。学生時代、歯の根っこの治療に1年半くらいかかっていてなかなか治療が進みませんでした。それが大学病院でマイクロスコープで見てもらったらまだ触っていない、治療されていない部分があることが判明して、1ヵ月で治療が終わったのです。マイクロスコープは肉眼では見えない細かい部分までアプローチできますので、より精密で適切な治療ができます。虫歯が進行して神経まで届いていたり、以前、治療した部分がまた悪くなったりした方に適していると思います。

診療での工夫で歯科へのハードルを低く

診療の際、どのようなことを心がけていますか。

伊組公郎院長 いぐみ歯科・矯正歯科5

一つは痛みや怖さの少ない治療です。歯科治療に対して痛い、怖いというイメージを持っている人は多いでしょう。痛いという感覚は物理的な刺激よりも恐怖心が痛みを増長させている場合も多いですから、怖いと感じないよう配慮しています。もう一つは、妥協をしない治療です。歯を残すためにはどのようにすればいいか、妥協せずに歯の延命にこだわっています。自分が患者さんの立場なら歯を残してもらった方がうれしいですからね。患者さんとのコミュニケーションも大切にしています。口の中というのはプライベートな空間でそこを他人に見せるのは相手との信頼関係がないとなかなか難しいですよね。躊躇せず見せていだたくためにも信頼関係を第一に考えています。特に外国の方は会話に不自由だと不安も増すでしょう。そんなことにも配慮して当院では中国語に堪能な歯科助手が在籍しています。

ところで先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか。

もともと埼玉県の国立大学で教職課程を取っていましたが、大学2年、20歳のときに九州の歯科大学に進路を変更しました。数多くの歯科医院に通った自分の経験や、職人的な技術を身につけることへの憧れもあったのです。「歯医者が嫌いな歯医者」というのもユニークだなという思いもありましたね(笑)。なかなか納得できる歯科医院に出合えなかった私のような人がたくさんいるのではないか、そのような人たちの役に立ちたいとも考えました。当時、大きな進路変更で親は心配していましたが、「自分の決めた道だから」と伝えて納得してもらいました。歯科医師になって母の診療に関わったときは、母親も喜んでいましたし、私も大きな喜びを感じました。

最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

伊組公郎院長 いぐみ歯科・矯正歯科6

歯科に対して苦手意識を持っている人も多いと思います。小さい時の怖い経験がトラウマとなっているかもしれません。そのような方でも安心して治療を受けられるよう患者さんの気持ちに寄り添った治療をしていきたいと思います。自身の経験も踏まえて自分の届けたい歯科医療を患者さん方にしっかり届けていきたいと思っています。私の周りでマウスピース型装置を用いた矯正を始めたいというドクターが増えていますので、自身の経験を生かしてそういった先生方のサポートもしていきたいと考えています。中野区の乳児歯科検診なども始めており、今後はいろいろなかたちで地域社会にも貢献していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた矯正/69万3000円~96万8000円、審美歯科(セラミックを用いた治療)/50000円~、唾液検査/6600円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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