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御手洗 聖史 院長の独自取材記事

みたらい歯科

(福岡市早良区/野芥駅)

最終更新日:2021/10/12

御手洗聖史院長 みたらい歯科 main

地下鉄七隈線・野芥駅から車で約10分。車でも公共交通機関でもアクセスしやすい幹線道路沿いにあり、壁に描かれた遊び心のあるイラストがひときわ目を引くのが「みたらい歯科」だ。院長の御手洗聖史(みたらい・やすし)先生は、福岡歯科大学、同大学大学院を卒業後、歯科医院での勤務を経て、長崎県の離島地区で15年にわたり歯科医療に貢献してきた。とても勉強家で、毎週のように勉強会に足を運び、さまざまな分野を学び続けてきたというが、そんな努力をみじんも感じさせない明るく朗らかな笑顔が印象的だ。忙しい日々の傍らで、歯科医師向けの教育DVD制作や歯科先進国アメリカでの講演活動にも積極的に取り組んできた。ユーモアあふれる御手洗院長の話ぶりに、興味が尽きないインタビューとなった。

(取材日2020年6月26日)

離島での15年の勤務を経て、開業へ

歯科医師を志した理由をお聞かせください。

御手洗聖史院長 みたらい歯科1

私の父も歯科医師で、父は縁あって大分県の湯布院で開業していたんです。当時町内には歯科医院が2軒、地域の人たちから「先生」と呼び慕われていました。当時、先生と呼ばれる職業は、学校の先生か、お医者さん、歯医者さんくらいしかおらず、幼心に「お父さんはすごい」と思ったものです。そんな父の背中を見て育ったので、自然と歯科医師をめざすようになっていました。実際に歯科医師になってみて、自分の性格にも合っていると思います。治療でここ一番の集中力が求められる場面では、昔やっていたテニスの試合を思い出し、心の中で「集中」と唱えることも。歯科医師という職業は、そういう一生懸命になれるところが好きです。うまくいった時は「よっしゃあ!」って気持ちになります。だから、歯科医師にはなるべくしてなったとも思えます。

開業前は、長崎県の対馬で離島医療に携わっていたそうですね。

もともと対馬は先祖が住んでいた地でした。そこに町立の歯科診療所があったのですが、前の先生がいらっしゃらなくなり、無歯科医師地区になるということで、私の父が郷里の町に乞われ、湯布院の歯科医院をたたみ継承することになりました。その父も引退することになって、この後継者として白羽の矢が私に立ちました。当時は、福岡市内の歯科医院で勤務医として順調にキャリアを重ねていた時期でしたから、迷いがなかったと言えば嘘になりますが、最終的には縁故の町で働くことを決意し、15年ほど地域医療に従事しました。対馬を離れて6年ほどたった今でも「御手洗先生に診てもらいたい」とおっしゃって、海を越え、電車やバスを乗り継いで、いまだに来てくださる患者さん方もいらっしゃいます。

離島での勤務を終えて、こちらに開業した経緯を教えてください。

御手洗聖史院長 みたらい歯科2

2人の子どもに恵まれ順調な人生を歩んでいましたが、子どもたちの将来の教育をどうするかということで悩みました。結果、子どもたちを福岡の小学校に入学させ私一人対馬で診療を続けていましたが、「お父さんは一緒に住まないの?」という話になりました。そのタイミングで紹介されたのがこちらの建物でした。母校福岡歯科大学の裏手で、妻の実家がある長崎方面へ行く際にもよく通っていた道沿いにあるので、この場所には親近感がありました。当院を開業する前まで別の歯科医院が入っていたのですが、院長先生が急な病で倒れ、仕方なく閉院することになったそうです。先代の先生が30年近く大切にされてきた想いやご縁を引き継ぐという大きなミッションを課せられ、身が引き締まる思いで新たな一歩を踏み出しました。

予防を主軸に「広く深い」歯科診療を実践

どのような患者さんが多いですか?

御手洗聖史院長 みたらい歯科3

この辺りは農業を主体とした地域でしたが、最近では住宅地としての開発も進み、古くからお住まいの方に加えて、新しく越してこられた若いママさんなども増え、幅広い年齢層の方が来院されています。割合でいうと、子どもが3割、高齢者が3割、その他の方々4割といったところでしょうか。男女比では女性のほうが多いですね。開業する時に、頑張るお母さんたちを応援したいという思いがあったので、お子さん連れの方も楽しみながら通っていただけるような歯科医院をめざしています。患者さんの年齢層が幅広い分、主訴もさまざまですが、どんなお困りごとにも全力で尽くしていきたいです。わざわざ街なかに行かなくても「みたらい歯科」に行けば良質な治療と予防とメンテナンスが受けられると思ってもらえたら何よりの励みになります。

先生が得意とする治療について教えてください。

ほとんどすべての分野において、一定水準以上の治療を提供していると自負していますが、その中でも根管治療には自信があります。大学院卒業後、根管治療で知られる先生のもとで働くチャンスがあり、恩師の技術や姿勢にふれ根管治療の極意を学んだからです。そのかいあって、高価な機器を使わずとも、歯の根にぴったり合う根充材を詰められるテクニックを見出し、難症例でもできるだけ歯を残すことをめざした治療を行っています。有難いことに、これらのノウハウに注目してくださる全国の同業者の先生方もいらっしゃって、歯科医師を対象としたDVD教材の制作や、治療方法を伝えるセミナーなども開催しています。

予防についてはどのようにお考えですか?

御手洗聖史院長 みたらい歯科4

歯科医療を行う上で、予防に力を入れるのはもはや当たり前のことです。一昔前に比べると、患者さんの意識も高くなったと実感しています。皆さんのお口の健康を守れるよう、お子さんからご高齢の方、往診を必要とされる方まで、いつでもメンテナンスのできる診療システムにしています。お母さんたちは「自分が歯のことで苦労したからこそ、子どもに同じ思いをさせたくない」という考えをお持ちです。お子さんの場合、むし歯予防に関しては定期検診や歯磨き指導で、ある程度コントロールできますが、現在の歯科医療の中でも難しいのが歯並びの育成です。当院では「咬合育成」といって、幼児期の子どもたちの口元を診て、その歯並びが将来どうなるのか、悪化を防ぐにはどのような対処が必要なのかを判断し、乳幼児期から成長期を利用した矯正を行っています。気になることがあれば、気軽にご相談いただきたいですね。

コミュニケーションを重視して、患者主体の治療を実践

診療の際に心がけていることはありますか?

御手洗聖史院長 みたらい歯科5

患者さんとのコミュニケーションを大切にすることです。最近では、インターネットでいろいろ検索してから来院される患者さんが増え、患者さんご自身が治療法を選ぶ時代になってきています。ただ、インターネット上で発信されている情報が、誰にでも当てはまるわけではありません。歯の専門家として「こんな治療法もありますよ」と患者さんにわかりやすくお伝えすることが、私たち歯科医師の責任かなと思っています。もちろん、できるだけ患者さんの希望をくみ取りながら、時間をかけてお話ししています。話を最後まで聞いて、ご本人が安心、納得できるよう心がけています。

歯科医師になって良かったことは?

私には幼い頃から「世界で羽ばたく日本人になる」という夢がありました。世界で通用する歯科医師になろうと、ほぼ毎週のように有料の勉強会に参加して、週末も家にはいないという生活を10年ほど続けていました。「勉強会で御手洗を見かけない時はない」と言われるくらいでしたね。30歳で結婚し妻からも「歯医者さんになったのに、まだ勉強しないといけないの?」とあきれられる始末でした。しかし、がむしゃらに努力したおかげで、夢であったアメリカで研究発表をし、世界各国の先生方とも公私ともにお付き合いさせていだだく機会に恵まれ、「世界で羽ばたく日本人になる」という夢をかなえられたことが、私の歯科医師人生におけるハイライトの一つかもしれませんね。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

御手洗聖史院長 みたらい歯科6

たくさんの患者さんに来ていただき、いずれは法人のような大きな歯科医院にしたいと考えています。個人の歯科医院だと、私が診れなくなったらその後患者さん方が困ることになります。うちの前にあった歯科医院の先生も、地域の人たちに信頼されていたのに、ご本人が病気になり歯科診療を続けられなくなってもいます。患者さん方のためにも、大きな歯科医院をつくって、地域に根差した歯科医療を永続的に提供することをめざしています。今後は思いを継いでくれる後進の育成にも力を入れていきたいですね。最後に、私の姿を見て「歯科医師になりたい」と言ってもらえたらうれしいです。子どもたちの目標になれるような人間でありたいです。父が私にそうしてくれたように。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科/15万円~ インプラント治療/25万円~、セラミック治療/4万5000円~

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