5つの専門的な部門で
心・精神の悩みを総合的に支援する
フォレストガーデンクリニック
(福岡市西区/九大学研都市駅)
最終更新日:2024/10/11


- 保険診療
適応障害やうつ病、発達障害、認知症など幅広い心・精神の悩みに対応する精神科、心療内科。実際にちょっとした悩みや不安があるときに、どのクリニックにどんな相談をしたらいいのかわからないという人も多いのではないだろうか。「フォレストガーデンクリニック」の橋本崇史(はしもと・たかし)院長は、勤務医時代から精神科、心療内科を専門とし、開業医としての診療経験を経て、より総合的なアプローチをしたいという思いから2024年5月にクリニックをリニューアル。5つの部門を設けてさまざまな心・精神に関する悩みを支えていこうとしている。気分が落ち込む、普段の自分とちょっと違う気がするといった時点での相談はもちろん、もっと踏み込んだ相談や認知症のケアまで対応している。同院の5つの部門について詳しく話を聞いてきた。
(取材日2024年9月4日)
目次
ちょっとした心のささくれの相談から、リハビリテーション、訪問診療まで。心・精神の総合的な相談窓口に
- Q外来診療の内容やこだわりを教えてください。
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A
▲何でも話せる昔ながらの開業医として気軽に相談してほしいという
心に不安を抱えている、睡眠に問題がある、普段の自分と何か違う、などのお困り事のある方を中心にお越しいただいています。誰でも心の病になってしまう可能性はあるので、誰もが来やすい相談場所として広く門を開いてお待ちしています。精神科、心療内科の治療というと薬物療法をイメージされると思いますが、当院ではそのほかに漢方を用いた治療、認知行動療法や対人関係療法などのアプローチもご用意しています。ちょっとした心の不安から、適応障害、うつ病、発達障害の方の診療まで幅広く対応していますのでお気軽にご相談ください。
- Q外来診療だけでなく、訪問診療も行っているんですね。
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A
▲通院することが困難な方を対象に訪問診療、訪問看護を行う
当院では、精神科に特化した訪問診療も行っています。さまざまなご事情により、クリニック、診察室まで足を運ぶのが難しいという方のために、医師や看護師がご自宅まで伺って診療・ケアを行うというものです。クリニックで行うような診療をご自宅で行えるので、患者さんにとっても気持ちを楽にしてお受けいただけると思います。訪問診療については限られた枠の中で行っておりますので、あくまでも訪問診療でないと対応が難しい方のためのセーフティーネットとして実施しています。医師である私の訪問は月に1回、その間に提携している看護師が週に1回から2回ほど訪問しています。
- Qリニューアル開院に伴い、心理療法部を新設されたと伺いました。
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A
▲医師とともに公認心理師が心理検査をはじめカウンセリングも実施
カウンセリングという形で話を聞いてほしいという方、薬での治療にちょっと抵抗があるという方、発達障害などの診断のための心理検査を希望される方のために心理療法部があります。これまでは心理検査を外部の機関にお願いしていましたが、リニューアルに伴い患者さんのご負担を減らすためにもクリニック内で完結できるようにしました。もちろん、私だけでなく新たに加わってくれた専門のスタッフのおかげで今の体制ができあがっています。検査だけでなく、認知行動療法を中心とした治療も行います。当院には公認心理士が在籍していますので、心理的な問題の解決をめざすためのアプローチの一つとして取り組んでいます。
- Q認知症患者とそのご家族のための認知症デイケア部もありますね。
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A
▲スタッフ一同、患者と家族の悩みに寄り添うことを心がけている
認知症の患者さんにとって、当院のデイケア部に来ることは一つの脳の刺激となります。ご自宅にずっといるのではなく、場所を変えて活動をすることで脳に良い影響があるんですね。当院では作業療法士が常駐しているので、さまざまな訓練も適宜行うことができます。そして患者さんのご家族のためを思い、入浴まで支援できる体制をつくりました。患者さんのためとはいえ、介護につきっきりでお疲れの方も多くいらっしゃいます。そこで、少しでもご負担を減らしていただくために、クリニックでの入浴サポートも行っているんです。医療保険、自立支援制度などに対応しているので、ご利用回数を気にすることなくご活用いただけます。
- Q復職や復学など社会復帰を支援するプログラムもあるそうですね。
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A
▲多職種のサポートによるリワークプログラムを構築
当院の精神科リハビリテーション部で実施しているものです。大きく「デイケア」と「リワーク」の2つの軸があります。デイケアは患者さんにとってのサロンのような役割で、作業療法士とともにご自身の病気について向き合い学ぶ心理教育を行ったり、患者さんの要望に応じてさまざまなプログラムを実施したりしています。リワークとしては、患者さん一人ひとりのこれまでを振り返りながら、認知行動療法、対人関係療法を通して、社会復帰を行うためのプログラムを実施しています。模擬職場という形で、他の患者さんと一緒にグループワークをするものもありますよ。幅広い年齢層の方にご参加いただける内容となっています。