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千田 真 院長の独自取材記事

らく楽歯科クリニック

(高松市/松島二丁目駅)

最終更新日:2023/10/17

千田真院長 らく楽歯科クリニック main

高松市松福町にある「らく楽歯科クリニック」は、社会福祉法人らく楽福祉会グループの医療事業の一つとして2014年に開業。感染症対策を徹底しているという院内は清潔感があり、明るく居心地の良い空間だ。院長の千田真先生は2020年に着任し、スタッフ一丸となり地域の歯の健康に尽力している。クリニックでの外来だけでなく、訪問診療にも力を入れており、非常勤の歯科医師と歯科衛生士が中心となり、グループ内の保育施設や介護施設で歯科検診や治療、口腔ケアに取り組んでいる。千田院長は予防歯科に力を入れており、患者が自ら歯の健康に関心を持ち定期的に歯科医院に通う習慣をつけてほしいと予防や管理の大切さを呼びかけている。千田院長にこれまでの道のりや診療での心がけ、休日の過ごし方など、さまざまな話を聞いた。

(取材日2021年9月16日)

治療前の丁寧なヒアリングで患者の全身の状態を把握

患者さんの年齢層や主訴を教えてください。

千田真院長 らく楽歯科クリニック1

受診される方は近所の方や周辺地域で仕事をされている方が多いですね。最近は近くにある学生寮で暮らす学生さんもよく来てくださいますし、松福町以外の地域から通院される方もいますね。急患や定期検診で通院されるお子さんもいます。患者さん主訴の半数が虫歯や歯周病などの歯の痛みです。また、最近では予防歯科の意識が高まっているのか、検査や歯石取り、クリーニングをしてほしいという新規の患者さんも増えています。初めて受診される方の中には、新型コロナウイルス感染症の影響で定期検診をストップしていた方や、受診を控えていたら歯に痛みが出たという方が多くいらっしゃいます。感染症を恐れて歯科へ行くのを我慢していたという話もよく聞きますね。

初めて受診される方にはどのように対応していますか?

初診の方にはまず問診票を書いていただき、その後スタッフがヒアリングを行い、主訴などをお聞きします。この情報をもとに私が診察するのですが、治療に入る前に再度私から詳細なカウンセリングをさせていただきます。患者さんに診察台に座っていただき、お互いに向かい合って顔を見ながら、主訴のほかにお口の中で気になることや、持病の有無、血圧など、体全体の状態についても伺います。あと、歯の治療に対する考え方、これまでどのような歯科治療を受けてきたのかなどもお聞きするようにしていますね。患者さんのことを正確に知っておかなければ後から治療に影響すると思いますので、診察の最初の段階で時間をかけて患者さんの状態を把握するようにしています。

保育園や介護施設への訪問診療もされているそうですね。

千田真院長 らく楽歯科クリニック2

非常勤の歯科医師と歯科衛生士が中心となり、当院と同じ「社会福祉法人らく楽福祉会」グループの保育施設や介護老人福祉施設で往診しています。保育施設に関しては、保育所、幼稚園など11の園で年に1度出向き、子どもたちや先生たちの歯の健康診断を行っています。介護老人福祉施設では、入所されているお年寄りの中には、寝たきりの方や車いすを使用している方など、さまざまな方がいらっしゃいますので、その方のお口の状態を見て、口腔内の清掃や入れ歯の噛み合わせの調整、虫歯の治療など必要に応じて治療やケアを行っています。

医療スタッフが一丸となり地域住民の歯の健康を守る

クリニックでは予防歯科に力を入れているとお聞きしました。

千田真院長 らく楽歯科クリニック3

患者さん自身に口の中に関心を持っていただくことが大切だと考えています。定期的に歯科に通い、口の中の健康を自分で維持していく。歯科はその手助けをする。歯科医師と歯科衛生士が患者さんの健康な歯を守り、その状態を継続していくことを考えることが、歯科医療の基本であると考えています。理想は、歯を削ったり抜いたりせず、歯石取りやクリーニングをして健康な口腔内を維持することです。衛生士が活躍するような歯科診療が理想ですね。医療ではまず「痛い」などの救急的な理由で受診される方が多いですが、治療して痛みを取り除いた後は、引き続き予防や管理を行っていきます。歯科へは痛みが出た時だけに来るのではなく、定期的に通って健康な状態を管理することが大切であると、患者さんに理解してもらえるようにお話ししています。患者さんの歯の健康に対する気持ちを変えていけるように尽力したいです。

定期的に歯科に通ってもらうためには、患者さんが安心して通院できる環境が必要ですよね。

そうですね。院内は車いすでも移動しやすいような動線になっています。また衛生面を徹底し、以前から感染症対策にも力を入れています。患者さんには院内入り口でのアルコール消毒に加え、診察室に入る前にも手指消毒をお願いしていますし、治療で使用した器具は滅菌器を用いて消毒し、空気中のほこりや細菌が付着しないよう、滅菌パックに入れて保管しています。滅菌できない手袋などは、使い捨てのものを使用しています。スタッフの感染症対策も徹底していますね。診療においては、患者さんの目線に立って話をお聞きし、安心して治療を受けていただけるような対応を心がけています。

スタッフの皆さんとの連携や普段のコミュニケーションについて教えてください。

千田真院長 らく楽歯科クリニック4

現在、歯科医師は私1人。歯科衛生士は6人、受付は1人で対応しています。非常勤の先生には訪問診療をメインにお願いしています。スタッフ間の連携については、毎朝朝礼で1日のスケジュールを確認したり、月1回のスタッフ会議で業務上の改善点などを話し合ったりと、皆で話す場を設けてコミュニケーションをとるようにしていますね。スタッフが私を助けてくれて、クリニックを盛り上げてくれています。

患者が自発的に口腔ケアに取り組めるよう働きかける

30歳の時に歯学部に入学されたそうですね。その経緯を教えていただけますか?

千田真院長 らく楽歯科クリニック5

地元の愛媛の高校を卒業して、近畿大学の理工学部に入学しました。卒業後、高松にある病院で医療事務の仕事を10年ほど続け、その後は測量会社で働きましたが、将来を考えた時、1人でもやっていけるような仕事に就きたいと考えるようになったんです。そこで選択肢として挙がったのが歯科医師だったんです。当時すでに結婚し子どももいたのですが、大学に通うために単身赴任しました。1992年に歯科医師の免許を取得し、現在に至ります。

休日はどのように過ごされていますか?

極真空手の道場に通っています。歯学部在学中の35歳の時に道場に入ってから継続しています。1人でできる武道に興味があったんです。精神的にも肉体的にも鍛えられるのが理想ですね。ほかには、野球やソフトボールも学生時代から続けています。妻はケガを心配していますが、温かく見守ってくれています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

千田真院長 らく楽歯科クリニック6

患者さんの目線に立ってお話をお聞きすること、わかりやすく説明すること、そして患者さんに納得していただける治療を行うことが大事だと考えています。また、患者さんが通いやすい雰囲気づくりも大切だと思っています。長くこの地域で健康な歯を守っていけるようにしたいですし、患者さんの歯の健康に対する意識を変えていけるような対応をクリニック一丸となって今後も心がけていきたいと思います。

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