芳野 博 院長の独自取材記事
よしの歯科クリニック
(川西市/北伊丹駅)
最終更新日:2024/10/02

阪急バスの上久代停留所を降りてすぐの場所にある「よしの歯科クリニック」。大型スーパーの隣に2014年に開設した、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、審美歯科、インプラント治療を行うクリニックだ。芳野博院長は「歯学&歯考」をテーマに、日頃より健康な歯を維持するだけでなく、身体全体の健康を一生涯保ち続けるためのさまざまな情報を発信。患者の意識向上をめざし、食育教室を開催するなど予防に注力している。カフェのような明るく開放的な院内は、個室やパーティションによりプライバシーにも配慮。マイクロスコープや歯科用CTなどを積極的に導入している。「患者さんにとって頼れる存在に」と話す芳野院長に、診療モットーや地域の印象などについて話を聞いた。
(取材日2019年9月18日/更新日2024年9月3日)
買い物ついでに立ち寄れる、地域密着型のクリニック
この場所で開院されたきっかけはありますか?

東北の大学を卒業後、新大阪のクリニックで6年間勤務している間、いろいろな講習会や勉強会に参加して勉強を続けていました。そこで勉強会に参加し続けることを考えた時に、大阪も近く、空港も近いために東京で行われる勉強会にもすぐに行けるなどの利点もある、この地で自分のクリニックを開設しようと決めたんです。あと、やはり「地域に根差したクリニック」をという思いがあり、大型スーパーに隣接しているので、地域住民の方が気軽に通いやすいのかなというのも決め手となりましたね。
どのような方がいらっしゃるのでしょうか。
地域の方がほとんどで、家族ぐるみで来られている方が7割くらいです。最初お子さんが通われて、ご両親、おじいちゃんおばあちゃんも……と、ご家族で一緒に通ってくださる場合も多いですね。他にも、家族間だけでなくご友人やご近隣の方の紹介で来られる方も。小さなお子さんがおられる親御さんでも通いやすいように、診療中の一時託児も取り入れており、2022年からはキッズルームを新設いたしました。遠方から電車や車で来てくださる方もいらっしゃいますし、中には仕事の関係で東京から飛行機で来られる方もいたりします(笑)。患者さんのアクセスに関しては、地域の方は車や自転車、徒歩やバスで通われています。車の場合は隣の大型スーパーの駐車場を利用していただけますし、クリニックのすぐそばにバス停があるので、電車の場合はJR宝塚線の伊丹駅からバスで上久代のバス停までいらっしゃる方もいますね。
開院されて、地域の印象はどうですか?

患者さんがとてもいい人が多くて、温かい町ですね。隣のスーパーで買って来てくださったりして、差し入れをいただくことも。以前は夜9時まで診療していたので「おなかが空いたらこれ食べてね」って。もともと新大阪のビジネス街で勤務していたので、この地域の温かい人情味にふれると新鮮で、うれしいですね。一緒に働いてくれているスタッフもみんないい人たちばかりで、患者さんに対してすごく優しく対応してくれたり、細かな心配りで声かけをしてくれる。だから自然に患者さんとスタッフが親しくなっていくんです。そんなこともあって、患者さんとはとても和やかに、いい関係が築けていると思います。
クリニックは治療する場所であり教育する場所でもある
診療内容について教えてください。

一般的な歯科診療から、小児歯科、矯正歯科、インプラント治療、審美面に配慮した診療、口腔外科まで幅広く対応しています。その際、その時点で治療が必要な1本の歯だけを診るのではなく、必ず口全体を診て治療を行っています。年齢を重ねても、自分の歯でごはんが食べられることは食事の楽しみや脳の活性にもつながりますから、歯をなるべく長持ちさせたい、と考えるとお口全体のことを考えて診療しなければなりません。そして患者さんの主訴はもちろん日頃の生活を知ることも大切なので、カウンセリングは個室で時間をかけて行います。歯のこと・生活習慣をお聞きしたり、食生活アンケートなどを行って何を食べたかを知ることで、予防のアドバイスに役立てています。
診療においてのこだわりは何ですか?
都市部から離れた町のクリニックですが、常に世界に通用するようなレベルの設備や治療で患者さんに歯科医療を提供したいと考えています。そのために、設備面ではマイクロスコープや歯科用CTを開設当時から導入。歯面清掃器や、マウスピース型装置で矯正する場合の歯型採取に役立つ口腔内スキャナーも備えています。現在歯科医師は非常勤を合わせて7人、歯科衛生士も8人いるのですが、技術面の研鑽として、私自身もいろいろな勉強会や講習会に参加して学び、歯科医師や歯科衛生士を対象に外部講師を招いてクリニックで勉強会を開いています。
クリニックのロゴに「歯学&歯考」という言葉がありますが、どんな意味があるのですか?

クリニックは、治療をする場所でもあるし、教育する施設でもあると思うんですね。歯に関することを患者さんに幅広くお伝えすることで、歯への意識を高めてもらい、歯のことを考える教室などをして学ぶ場を提供したい。その一方で、スタッフの勉強会も行いスキルを磨いていく場であるとも考えていたので、「歯のことを考え、歯のことを学ぶ場」ということで「歯学&歯考」という言葉をロゴに入れました。
地域の方に向けた歯学の教室や、イベントなども行っているそうですね。
初診のカウンセリングに時間をかけて説明をすることはもちろんですが、待合室に歯に関して知っていただきたいことを、手に取りやすいカードにして置いておいたり、月1回離乳食教室をキッズルームで開いたりしています。定期的に、地域の方々に向けて、歯に興味をもってもらったり楽しんでもらうことを目的に、「歯ッピー夏祭り」やクリスマス会などの季節イベントを開催しています。お子さん向けに歯医者さん体験をしてもらったり、近隣の店舗と協力し、地域を盛り上げる取り組みをしているので、地域の子どもたちが結構集まるんですよ。このような情報発信の場をもっと増やしていきたいですね。現在待合室では、モニターを設置し、歯に関する情報を流しています。歯の健康維持のためには予防がやはり大切。その意識を高く持っていただくために、いろいろな情報をどのようにしたら知っていただけるのか常に模索しています。
一人でも多くの患者に寄り添うための環境づくりも
歯医者が怖いという方や、お子さんも多いと思いますが、診療の際に工夫されていることはありますか?

やはり無理強いをしないことですね。特にお子さんは急に治療をするのではなく、初めは慣れてくれるのを待つ。お子さんのリズムに合わせて興味を持つように、少しずつ進めるようにしています。お子さんの虫歯に関しては、親御さんに歯について学んでいただくことも大切なので、その点も重視しています。まずは時間をかけて歯についてお話をして意識を高めていただけるようにしています。食生活アンケートもその一環で、「どうして虫歯になったのか」を気づいてほしいので、食事の内容を書きだしてもらいアドバイスをしています。あとは日々の歯磨きの方法など、そういったことを学んで、気づいていただくことが虫歯予防になると考えています。
日々お忙しいと思いますが、休日は何をして元気をチャージしているのですか?
元気をチャージ……あまりできていないですね(笑)。3人の子どもがいるので、休日は家族と過ごすか、勉強会に行くかですね。なかなか自分だけの時間が持てないのですが、子どもとは公園に行ったりして外で遊ぶことが多いので、そこでリフレッシュできているのかもしれません。もともとは趣味でサッカーや音楽をやっていたんですよ。音楽は高校・大学とバンドを組んでギターを担当していました。また時間ができたら、メンバーを募ってバンドをやりたいですね。
読者へメッセージをお願いします。

患者さんの増加に伴い、当院は増設を重ねてきました。現在では、歯科技工のラボを設置していますし、広いキッズルームもあります。管理栄養士や保育士など、さまざまなスタッフが常駐しており、お子さん連れの患者さんはもちろん、地域の皆さまに寄り添い、多方面からサポートできるクリニックです。これからも患者さんにしっかりと情報提供をして知識をつけてもらい、自分で歯を守ってもらう意識づけができるように予防に注力し、高いレベルを意識した治療との2本柱で地域の歯の健康を支えていきたいと思います。めざすのは「あそこに行けば大丈夫」と言ってもらえるクリニックですので、何か歯のことで不安があるときにはどうぞ気軽にお立ち寄りください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/49万5000円~、マウスピース型装置を使った矯正/110万円~、セラミックインレー/6万6000円~、ジルコニアクラウン/14万3000円~、小児矯正/49万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。