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小山 直子 院長の独自取材記事

フィリオン矯正歯科 東京

(港区/広尾駅)

最終更新日:2021/10/12

小山直子院長 フィリオン矯正歯科 東京 main

広尾駅から徒歩1分の場所にある「フィリオン矯正歯科 東京」。院長の小山直子先生は裏側矯正の専門家であるフィリオン氏のパリにあるクリニックで、技術を研鑽。パリ、ロンドン、ジュネーブに展開するフィリオンクリニックのアジア第1号院として、2014年11月に開院。同院では力を入れている裏側矯正をはじめ、マウスピース型装置を用いた矯正などさまざまな方法に対応。また、矯正の選択肢が豊富なだけでなく、サロンのような院内の雰囲気と、親しみやすくフレンドリーな小山院長の人柄も同院の特徴。「私自身、裏側矯正の経験者。患者さんのお悩みや不安を共有しながら、その方の人生がますます豊かになるお手伝いをしたい」と語る小山院長に、現在の想いや今後の展望について聞いた。

(取材日2014年12月9日)

裏側矯正を深く学ぶためにフランスへ

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

小山直子院長 フィリオン矯正歯科 東京1

私は大阪の出身なのですが、地元にとてもすてきな女性の歯科医師がいたんです。クリニックはいつも患者さんでいっぱい。治療を受けに行くたび、先生がとても輝いて見えました。私も将来は手に職を持ち、女性も男性も関係なく、誰でも第一線で活躍できるような仕事に就きたいと思っていましたから、やがて「私も歯科医師をめざしたい」という気持ちが芽生えていました。

大学卒業後の経歴を簡単に教えてください。

日本歯科大学を卒業後、大阪歯科大学矯正科に入局。大学の付属病院で10年間勤務しました。その間に、フィリオン先生との運命的な出会いがあったんです。フィリオン先生はフランスのパリでクリニックを開業している、裏側矯正の専門家。フィリオン先生は日本で講習会を行うため、来日していたのですが、たまたまそれに参加したときとても感銘を受けたんです。矯正治療のテクニックはもちろん、会場に映し出されていたクリニックがとてもシックで、おしゃれな雑誌に出てきそうな感じ。こんなクリニックで働きたいと思い、早速、フィリオン先生にコンタクトしたら「いつでもパリへ来なさい」とおっしゃったんです。私は喜んで、すぐにフランスへ飛びました。でももしかしたら、それは先生なりのリップサービスだったのかもしれませんが……(笑)。

フランスへ行かれた後は?

小山直子院長 フィリオン矯正歯科 東京2

パリに着き、クリニックの前で先生をお待ちしていたのですが、クリニックは閉まったまま。もしかして閉院してしまったのかなと不安になっていたら、同じ建物にお住まいの方が「先生はバカンスに行っているから、しばらくお休みよ」と教えてくださったんです。ショックでしたね、本当に(笑)。でも、ここで帰国したらまたいつ来られるかわからないと思い、先生が戻っていらっしゃるまで待つことにしたんです。毎日毎日、クリニックの前で先生を待ち続けました。するとある日、先生が現れたんです。私を見て驚く先生に、「4ヵ月間、ここで働きたい。掃除も雑用もなんでもやります!」と交渉しました。もともと、中学・高校はフランスに本部のあるミッションスクールに通っていましたから、フランス語には困りません。先生も最初は戸惑っていたようですが、私の熱意に負け、なんとか働くことを了承してくれました。

親子で気軽に来院できるようキッズシッターも常駐

フィリオン先生のクリニックで学んだことや印象的だったことを教えてください。

小山直子院長 フィリオン矯正歯科 東京3

毎朝7時に開院するのですが、その時間、冬のパリは真っ暗なんです。でも、7時にはすでに患者さんがユニットに座り、口を開けて先生が来るのを待っている。歯科治療に対する患者さんのモチベーションの高さに、本当に驚きました。また、クリニックはまったく堅苦しさがなく、サロンのように和やかな雰囲気。治療を終えた患者さんと先生がシャンパンを飲みながらおしゃべりしていたり、患者さん同士が待合室で談笑していたり……。そんな雰囲気がとてもすてきで、私も開業するときにはこんなクリニックにしたいと思ったんです。フィリオン先生の勧めもあり、矯正歯科の技術をさらに研鑽するため、パリ第5大学でリンガル矯正歯科学修士課程修了。2013年に帰国し、2014年11月、こちらを開院しました。

開院するにあたり、コンセプトとしたことは?

フランスの、ある有名なパティスリーを見本にしました。そのお店のサロンはカフェというより、まさに社交場といった雰囲気で、お客さんはおいしいマカロンや楽しい会話を楽しんだ後、必ず笑顔になってお店を後にするんです。私もそんなクリニックをつくりたいと思い、壁紙はそのお店のシンボルでもある、淡いグリーンで統一。柔らかく、温かみのある雰囲気にしました。また、お子さんと一緒のママ世代にも気軽に足を運んでいただきたいと、キッズスペースを完備してキッズシッターも常駐。キッズシッターは幼児教育のプロの方にお願いしているので子どもの相手をすることはもちろん慣れていますし、また、ママたちの子育ての悩みにもお応えできます。ただ治療しておしまいという、機械的なクリニックではなくて、患者さんとスタッフ、あるいは患者さん同士が触れ合う機会の多い、アットホームなクリニックにしたいと思っています。

先生の専門である裏側矯正について、教えてください。

小山直子院長 フィリオン矯正歯科 東京4

歯の裏に矯正装置をつけ、舌側から治療を行うため、人の目が気になりにくいというメリットがあります。やはり、器具が目立ってしまうのを気にされて、なかなか矯正に踏み切れない方もいらっしゃいますからね。当院ではこの裏側矯正に特に力を入れています。表側でも裏側でも矯正期間はそう変わりませんし、装置も小型化することで、装着時の違和感をなるべく抑えられるようにしています。また、目立ちにくい矯正方法として、透明なマウスピース型装置を使った矯正もご用意をしていますよ。パリ、ロンドン、ジュネーブに世界展開するフィリオンクリニックのアジア第1号院として、歯並びに悩む人々の期待に応えなくてはと責任を感じますね。

矯正経験者として、患者の悩みに共感したい

今後の展開について教えてください。

小山直子院長 フィリオン矯正歯科 東京5

現在、患者さんの治療時間はお一人あたり1時間を確保しています。患者さんの層はお子さんを連れたママ世代や、近隣で働くビジネスパーソンの方が中心ですが、これからは男性の方や中高生、ご高齢の方にもたくさん通っていただきたいですね。パリで勤務していた時、矯正治療を受けた方の最高齢は82歳の女性でした。ここでの治療が新しい人生の第一歩になればうれしいですし、さらに人生がすてきになるよう私たちスタッフも応援したい。将来的には待合室で音楽コンサートなどのイベントも開催したいと思いますし、ここが患者さんにとって社交場となり、もっと人生を豊かにするための出会いの場になったら、と思います。

先生のプライベートについてお聞きします。休日はどのように過ごされるのですか。

今は開業したばかりなので、時間がなくて……。以前はスポーツクラブへ通い、汗を流すこともあったのですが、もう少し時間に余裕ができたら、再開したいと思っています。学生時代は競技スキーを続けていたので、もともと体を動かすことは大好きなんです。ただ、スキーだと手をケガしてしまう可能性があるので、今はちょっと難しいですね。体のケアについていえば、現在は自分で作ったお弁当を持参するようにしています。やはり、健康維持には良い食べ物を摂ることがとても大切。どんなに遅くなっても、必ず自炊するようにしていますし、そうした健康に対する意識を持つことが、心の健康や充実した生活にもつながっていくのではと思っています。

読者の方へ、メッセージをお願いします。

小山直子院長 フィリオン矯正歯科 東京6

パリでの勤務時代、駐在員やそのご家族、また、フランス人と結婚して現地に住んでいらっしゃる方など、多くの日本人を治療する機会がありました。そうした方が「これ、クリニックに飾って」とお餞別をくださったり、「日本の友人に紹介しておくね」と声をかけてくださったり、たくさんの方の力を得て、開院することができたんです。たくさんの方の想いを大事にしながら、フィリオン先生の矯正治療を日本でも広く普及していきたいと考えています。実は、私も裏側矯正の経験者です。矯正治療による痛みや経過など、実体験から患者さんへアドバイスすることができますし、痛みや悩みなどを共感することもできます。ぜひ、興味のある方は無料カウンセリングを受けていただきたいと思いますし、私自身、どんな小さなことでも気軽に相談できる歯科医師でありたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

裏側矯正/99万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/38万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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