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古賀 純 院長の独自取材記事

こが内科クリニック

(横浜市泉区/下飯田駅)

最終更新日:2020/04/01

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内科全般を幅広く学び、多くの試験をクリアして得られる「日本内科学会 総合内科専門医」と心臓を中心とした循環器を治療する「日本循環器学会 循環器専門医」。この 二つの資格をもつのが「こが内科クリニック」の古賀 純(あつし)院長だ。20年程前、大学病院でも内科が専門別に細分化されていない時代から、循環器を専門としながら内科全体にも幅広く関心をもち、研鑽を続けてきた。「病気だけを見るのではなく、患者全体を診るべき」と考える古賀院長にとって、総合医療と専門医療は別ではない。患者に納得してもらい、押しつけではなく、二人三脚で治療に取り組みたいと願っている古賀院長。取材者に対しても、わかりやすい言葉や例えを選び、ゆっくりと丁寧に話をしてくれる、誠実な人柄が印象的だ。
(取材日2014年11月19日)

専門に限定せず、総合的に患者を診たい

こちらに開業されたいきさつを教えてください。

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私の専門としている診療科目は慢性疾患で高齢の患者さんが多いので、開業する時には駅前よりは住宅街で、近隣の方々が通いやすい場所がいいのかなと思っていました。ここはどこの駅からもバスで20分かかる交通の便はあまりよくない地域で、ドリームハイツという巨大団地のそばにあります。ここに30年以上も続く診療所があったのですが、院長先生が急逝され突然閉院となってしまいました。近くに内科診療所がなく、困った近隣の方々の「後継者を探して欲しい」という声に対して、私に話がきました。私がやりたい医療ができる環境だと考え、こちらを再開院して開業することにしました。建物は痛みも大きかったため、フルリフォームして温かい色合いの内装にしました。閉院した診療所で働いていたスタッフも引き続き勤めてくれることになりました。以前からの通院患者さんには慣れ親しんだスタッフの顔を見て涙する方がいるくらい、安心してくれたようです。

ご専門について教えてください。

専門は「循環器内科」と「内科の総合診療」です。私が母校の内科に入局した当時は、まだ大学病院でも内科が臓器別に細分化されていませんでした。専門として循環器を選びましたが、呼吸器、消化器、血液、神経疾患など幅広く内科の修練を積むことができました。今でいう総合内科診療ですね。その後、内科が細分化されて循環器内科の医師となりました。大学病院や地域中核病院で、主に心臓カテーテル治療やペースメーカー手術、重症な心臓疾患の入院治療などに携わってきました。専門の循環器だけでなく、常に「総合的診療ができる内科の医師でありたい」という気持ちで内科全般を幅広く診療してきました。特に生活習慣病、とりわけ糖尿病は奥が深く、興味深く取り組んできました。

専門と総合を両立されているのですね。

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私はまず総合診療の医師であり、その中で循環器という専門をもつというスタンスで診療してきました。これは患者さんを診る上でとても重要だと考えています。例えば心臓病の治療が上手くいっても、その元になる生活習慣病の治療が上手くいかなければ、結局は心臓病を再発してしまいます。治療としては片手落ちですよね。一部分の病気だけではなくて、患者さんの全体像を診て治療するよう心がけています。複数の病気をお持ちの方は、通常いくつもの診療科を受診しなければなりませんが、できれば一人の担当医師が、患者さんを総合的に診療できることが理想的だと思っています。大きな病院では専門科以外は仕組みとして診られない場合が多いのですが、診療所でしたらこういったことが可能だと思います。

薬を出すだけでなく、患者のモチベーション維持も仕事

どのような患者さんが多いのでしょうか。

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高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病で、60〜80歳代の方が多いですね。大きな病院に定期的に通われ、日頃の管理はこちらでお引き受けするケースも多いです。時々「薬だけ出してほしい」という方もいますが、そういうご希望は一切お受けしていません。私の仕事は薬を出すことではなく、患者さんと一緒に病気に向き合って一番良い方向に向かっていくことだと思っています。患者さんに病気を理解していただき、やる気になってもらうのが仕事なんですね(笑)。

治療の工夫や心がけていることはありますか。

医師から一方的な押しつけではなく、患者さんと一緒に考えて治療していくよう心がけています。生活習慣病の人は自覚症状がないので、まずは治療しようという意識を持っていただけるようお話をします。例えば糖尿病なら、運動を2000歩増やすだけでも数値をだいぶ下げることにつながりますから、いかに生活態度が大事かと意識づけをするんですね。高脂血症の人は、採血の数字だけだとピンとこないので、脈波検査で動脈硬化の進行具合を説明したりします。そして悪くなった時は危機感を、良くなったときは喜びを感じていただけることを大切にしています。数値が悪くなった時は、どうしてそうなったのか一緒に考える。「そういえばこんなことがあった」と患者さんの口から出てくると、理解もしやすいし、ご自分で気をつけようという気持ちになります。薬を出すだけではなく、患者さん自身がモチベーションを維持していけるよう心がけています。

医師をめざした理由や医学生時代のことを教えてください。

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生まれは東京ですが、父の仕事の関係で高校時代までは福岡で過ごしました。親戚に医師はおりますが、両親は医師ではありません。医師をめざした理由は、「人の役に立つ仕事をしなさい。」と育てられてきたことから進路として選びました。学生時代はヨット部に所属していました。470(ヨンナナマル)というエンジンのついていない風の力だけで走る小さな船です。年に100日も海に出ていたのですが、今の時代に同じことをしていたら卒業できません(笑)。ヨットは卒業と同時にやめて、その後は年1回後輩達のレースの応援に行く位です。

運動の大切さを伝え、悪くならないための治療をしたい

思い出に残る治療があれば教えてください。

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生死に関わる重症患者さんの治療は思い出深いです。人工呼吸器や心臓補助ポンプをつけた集中治療のために、何日も病院に泊まり込んだり、帰宅してもすぐ呼ばれたりということはよくありました。ギリギリの厳しい病状でもあきらめないで、最終的に退院できた時は嬉しかったですね。

お忙しいと思いますが、休日はどう過ごされていますか。

大学を卒業してからは海も卒業し、登山を始めました。北アルプス槍ヶ岳の3000m越えのところに夏だけボランティアで運営されている診療所があるんです。片道2日かかるのですが、そこに参加するのも面白かったですね。目指せ百名山で、以前は休みのたびに登山に出かけていましたが、最近は子供が小さいので行けていません。子供が大きくなって体力がついたら、一緒に行きたいですね。休日は、近所の河原で子供と遊ぶことが、いいリフレッシュになっています。自分自身の健康管理のために、最近は加圧トレーニングへ通っています。加圧すると関節や筋肉への過度の負担をかけずに、たった30分ほどで十分な効果が得られます。短時間ですので忙しくても続けやすく、体型も維持できて満足しています。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

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地域の皆さんの健康サポートのお役に立ちたいと思っています。健康診断で毎年異常がでるものの、自覚症状がないため放置されている方がいらっしゃいます。悪くなってからでは手遅れになることもありますので、ぜひ一度御相談ください。医者に行くと薬を出されるから行かないという方もがいますが、無理に薬を出すことはしませんし、できるだけ薬に頼らずにできることから治療を行なっています。しっかりコミュニケーションをとって、一緒に納得のいく方法を探していきます。また、私自身が加圧トレーニングの素晴らしさを実感しているので、運動療法やリハビリに取り入れることが出来たらいいなというのが夢です。運動の必要性や内容について、診療では話し切れないことをお伝えしていけたらと思っています。

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