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田邉 晃久 院長の独自取材記事

やまと中央循環器内科

(大和市/大和駅)

最終更新日:2020/04/01

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「やまと中央循環器内科」は、2012年に開院した循環器内科、内科、老年内科中心のクリニックだ。田邉晃久院長は、東海大学医学部循環器内科教授まで歴任したキャリアの持ち主。長年取り組んできた医学・医療の研究成果と知見を、地域住民や実父の設立した「社会福祉法人 徳寿会 晃風園」における特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスの利用者など高齢者に還元したいとの思いから開院に至ったという。
(更新日2019年4月25日)

不整脈治療の専門家として、地域の健康維持に貢献

どのような患者さんが多くいらしていますか?

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やはり、私の専門分野である心臓病、高血圧、脂質異常症など、循環器病に関する患者さん、また、現在理事長を拝命している社会福祉法人の関係する老人ホーム、グループホーム、デイサービスなどの利用者など、高齢者・超高齢者が多いですね。一方、大学病院勤務時代専門としていた不整脈の患者さんはかなり遠方からでも定期的に来院されていますし、禁煙運動に長く関わってきた関係で“禁煙専門の外来”の患者さんも少なくないですね。

専門家として患者の紹介を受けることも多いようですが?

東海大学病院で30余年もの長い間、教員・医師としてお世話になったため、多くの学内外の先生方と深い信頼関係を持てる間柄になりました。とくに不整脈を専門としていたためか、心臓病の中でも不整脈関連のご紹介をいただくことが多くあります。ご紹介いただいた患者さんについては、自宅に持ち帰る長時間連続心電図(ホルター)記録法や心エコーなどを駆使し、結果を丁寧に記載し報告するようにしております。特に、発作的に発生する心房細動は血栓塞栓症による脳梗塞発生と深く関係するため、発作時の心電図検出が必須です。そのため、当院では新しく開発された“2週間連続心電図記録ホルター心電図計”を発売直後から取り入れ、心房細動発作が疑われる患者さん、カテーテル・アブレーション後の心房細動発作の検出に力を入れております。

一人ひとりに時間をかけて、検査に頼らない診療を

診療に際して心がけていらっしゃることは何ですか?

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初診では頭の先から足の先まで、全身をじっくり診察させていただいております。顔色や貧血の有無などを診る視診、動脈拍動・腹部などを触れる触診、指先で軽く打って心臓の大きさや肺の空気量を知る打診、聴診器で心音・頸部や腹部の血管雑音を聴く聴診など医師が行う診療の基本です。心臓病専門とはいえ、心臓のみに焦点を当てるのではなく、他の部分の重要な疾患・病態を見逃さないようにしています。専門外の分野はできるだけその分野が専門の医師に紹介するようにしています。高齢者・超高齢者では、身体的機能低下のフレイル、サルコペニアがみられたり、物忘れが進み認知症が疑われる場合には、介護という面から家族の同意もいただいた上で、私どもの特別養護老人ホームのケアマネジャーさんや相談員に対応をお願いしております。

患者さん一人ひとりへの細かい対応を大切にしていらっしゃると?

心臓病については、心臓の周りを走る冠動脈の病気である心筋梗塞や狭心症、心臓の中の心筋肥厚や心内拡張や弁膜異常などの病気、心筋内を走る微小な電気の伝導異常や異常発生などである不整脈があります。特に初診時には用紙に心臓の絵を描きながら、患者さん一人ひとりの問題点を時間をかけて説明するようにしています。この方法は案外患者さんに好評です。心臓の薬は、期待できる効果が大きい半面、副作用が少なくないという側面もあり、注意をしていただくようにお願いしております。血液検査に著しい異常があれば速やかに電話にして連絡するようにしています。また、心臓病はときに突然死などを生じることもあり、救急車の利用はむろん、自動体外式除細動器(AED)について説明し、家族を含めAEDの場所がどこかをあらかじめ知っておくようにお願いしております。

在宅での看取りを支える地域包括ケアの確立をめざして

診療に加えて介護施設の運営や総合病院顧問などとお忙しい毎日ですね?

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当院のほか、海老名総合病院での外来診療・研修医指導、県立学校医、介護認定審査委員、長女のクリニックでの診療、特養老人ホームやグループホームの定期回診など、月曜から土曜日まで、休む暇がないほどです。しかし、幸いなことに、私と一緒に東海大学でともに研究・診療をしていた優秀な医師、臨床検査技師がクリニックや老人ホームの診療を手伝ってくれ助かっています。診療が趣味と言っては不謹慎ですが、実際そのような面もあって、楽しい診療の毎日を、前向きな気持ちで過ごしています。

今後、医院をどのように展開していきたいと考えていらっしゃいますか?

父の遺した市内3ヵ所の“特別養護老人ホーム”“認知症を対象としたグループホーム”“デイサービスセンター”などの介護・在宅福祉施設、ならびに長女の営む皮膚科中心のクリニックと連携し、身体的、精神的ハンディキャップがおありの方々に対し、医療と介護の立場から少しでもお役に立てればと考えております。今後、国の施策としての地域包括ケアシステムがさらに具体化され、高齢者に対する医療、介護、住宅、生活支援などが地域で完結するというシステムが進展すると思いますので、率先してご協力できればと考えております。一方、長年大学病院で取り組んできた“心臓突然死の予知・不整脈死の予防”を生涯のテーマとし、当院の優秀なスタッフと現在活躍する東海大学循環器内科不整脈グループの仲間たちとともに、心臓突然死の予知ができるような研究を進めたいと考えております。

最後に読者に向けてメッセージをお願いできますか?

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加齢とともに身体、精神は確実に退化していきます。しかし高齢になると老化の程度は必ずしも暦の年齢によるものではなく、各人それぞれと思います。「以前に比べ、体のこの面がおかしい、容易にできたことができなくなった」などと感じたら、早期に医療機関を受診してください。早期に診断、治療を受ければ、改善・治癒につながることも少なくありません。心臓病患者さんの突然死の予知についてはなかなか難しい面もありますが、ホルター心電図法を利用したいくつかの新検査法があり、これらが陰性ならばその時期には頻脈性不整脈死は起こりにくいといわれています。当院は今後も医師や看護師、臨床検査技師、事務員、また関連する老人ホームとそれに隣接する長女のクリニックの職員とともに“和”をもってチーム医療・介護を行っていきたいと思います。特に、高齢の方々が心の底から希望に満ちた楽しい生活が送れるよう、職員一同誠心誠意支援してまいります。

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