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鰐部 春昌 院長の独自取材記事

わにべデンタルクリニック

(知多市/古見駅)

最終更新日:2023/08/25

鰐部春昌院長 わにべデンタルクリニック main

知多市の中心部、住宅街の一角にある「わにべデンタルクリニック」。広々とした駐車場も完備され、車でのアクセスも便利だ。白と濃い木目を基調とした院内はシンプルで明るい雰囲気。キッズスペースや子どもへのご褒美としてカプセルトイも用意されている。患者からプレゼントされたというワニのぬいぐるみが置かれており、鰐部春昌院長の人柄が感じ取れる。ゆったりとしたスペースを確保した診察台は高いパーティションで仕切られ、プライバシーにも配慮。できる限り歯を残す治療を信条とする鰐部院長は、患者との距離を少しでも近くしたいという考えからコミュニケーションを大切している。歯科医療への思いや診療方針について話を聞いた。

(取材日2017年3月4日)

患者自身の歯を残す“歯内治療”を提供

とても明るい雰囲気のクリニックですね。

鰐部春昌院長 わにべデンタルクリニック1

歯科医院はあまりイメージが良い場所ではありませんよね。痛いことをするところという感覚が強いのではないかと思います。少しでも患者さんにリラックスしてもらえるように、院内は明るい雰囲気にするように心がけました。道路に面した壁は一面ガラス張りにして、光がたくさん差し込む構造にしています。入り口から診察台まで靴を履き替えることなく移動してもらえますし、ゆったりとしたスペースを確保してバリアフリー化していますから、ベビーカーや車いすの方も安心して来院してもらえると思います。私自身の目が全体に届くように診察台は個室ではありませんが、高いパーティションで仕切っています。また患者さんには見えない部分ですが、衛生管理も徹底して行っています。

開業までの経緯を教えてください。

父が医師ですので、将来は医学の道に進むんだと自然と考えていました。小学生の頃は野球が大好きで、プロ野球選手を夢みたこともありますけどね。愛知学院大学歯学部に進学し、歯の治療にもさまざまな分野があることを知りました。大学病院では7年間、歯内治療を専門に学び、いずれは生まれ育った地元で開業したいと考えていましたので、市の中心部であり、開発が進むこの地に2014年に開業しました。同級生もたくさん来院してくれるんですよ。この辺りは数年前から開発が進み、新興住宅地として商業施設などもあります。広い駐車場を完備することで患者さんが来院しやすい環境も整えています。

専門とされている歯内治療について教えてください。

鰐部春昌院長 わにべデンタルクリニック2

歯内治療とは、歯の神経を取ったり、腫れてしまったりしている状態を治すことです。痛みと隣り合わせの治療ですから、患者さんの苦痛を取り除くために適切な根管の処置を行います。分野としては保存科の中の一つで、できる限り患者さん本人の歯を残せるように治療を施します。歯は根っこの部分がしっかりしていないと、きちんと機能を果たすことができません。神経を抜くという処置は、実はとても技術が必要なことで誰がやっても同じではないんです。どんなに高度な技術や高額な素材を用いても、自分自身の歯に勝るものはありませんから、いつまでも本来の歯を残せるように丁寧な治療をしていきたいと思っています。

抜歯のセカンドオピニオンも実施

どのような患者さんが来院されますか?

鰐部春昌院長 わにべデンタルクリニック3

この地域は新興住宅地ですから、お子さんと40~50代くらいの保護者の方が多いですね。ご年配の方も来院されます。家族全員が患者さんという家庭もありますから、ホームドクターのような役割を担えるように、どんなことでも気軽に聞いてもらいたいですね。他の歯科医院で抜歯を勧められて、「本当に抜かなくてはならないのか」「他に方法はないのか」といった相談を受けることもあります。患者さんにとってはとても大切なことですし、一度抜いてしまった歯は元には戻せません。「抜く前に聞きに来ればよかった」と後悔しないで済むよう、当院ではセカンドオピニオンも受けつけていますので、気になることがあればぜひ受診してください。

患者さんと接する上で心がけていることは何ですか?

いざ診察になると緊張してしまい、思っていたことが言えない、聞きたいことがあるのに質問できない、という方もいると思います。なるべく患者さんとの距離を近くして、世間話ができるような関係を築いていけたらよいですね。大学病院での勤務医時代に数多くの患者さんを診療し、人を見る目は養われてきたと思っています。中には話よりも早く治療をしてほしいという方もいるので、そこは臨機応変に対応していますね。患者さんが何か不安を感じたり、疑問に思ったことを、友人に聞くように質問してくれるのが理想の関係性だと考えています。また医療は細分化されてきていますから、専門的な治療が必要だと判断した場合には適切な医療機関を紹介します。患者さんの窓口となるような歯科医師でありたいですね。

本来の歯を残すために、どのようなアドバイスをされていますか?

鰐部春昌院長 わにべデンタルクリニック4

ホームケアとして歯磨きをすることはもちろんですが、メンテナンスを受けることもとても重要です。しかしそれ以前に、歯の神経を取る治療を受けたが、その歯が痛むといった患者さんが来院することもよくあります。これは、きちんと再治療をすれば治る可能性もあると思うんです。神経は取ってしまえばいい、というイメージがあるかもしれませんが、専門的に学んだ歯科医師が診ると残せるケースもあります。また抜歯の基準も歯科医院ごとに違いますから、抜いてしまう前にセカンドオピニオンを受診することも大切です。ブラッシングに関しても、患者さんが「磨いている」のと「磨けている」というのは違います。人間ですから、磨き残しがあっても不思議ではありません。当院ではブラッシング指導も行いますが、定期的なメンテナンスも受けてもらい、きれいな歯を保ってもらいたいと思っています。

気兼ねなく相談、治療を受けられる歯科医院に

歯科医師としてやりがいを感じる瞬間を教えてください。

鰐部春昌院長 わにべデンタルクリニック5

ある日、中学生の患者さんが来院されたんですが、その方の前に小さいお子さんの治療を行っていました。診察台はパーティションで仕切られていましたので、実際の治療を見てはいなかったのですが、お子さんの処置が終わって、その中学生の患者さんの診療に向かうと、「自分も小さい頃に先生と出会えていたら、こんなに歯を悪くすることはなかったと思う」と言ってくれたんです。小さいお子さんを診療する雰囲気や会話を近くで聞いていて、そんなふうに思ってくれたんだと思います。本当にうれしかったですね。お子さんの場合には、すぐに治療を始めるのではなく、まずは練習をすることもあります。一度嫌な思いやつらい思いをしてしまうと歯科医院にトラウマを持ってしまいますから、きちんと順序を踏んで治療を行います。当院では保護者の方も同席可能ですから、しっかりと説明した上で診療するようにしています。

今後の展望をお聞かせください。

治療が一通り済んだら歯科医院に通わなくなってしまう方も多いのですが、良い状態を保つために定期的にメンテナンスに来てもらいたいですね。歯科医院に行くと歯を削られる、というイメージを持っている方も少なくありません。しかし、それは一昔前の話で、現在では口腔内の掃除やメンテナンスをメインとした歯科医院もあります。定期的に状態を確認するために通う患者さんが増えれば、自分自身の歯をいつまでも残せる方も増えると考えています。また治療を行っている途中で、来なくなってしまう患者さんも中にはいらっしゃいます。日々の生活がありますから、通院が難しくなることもあると思います。通院が途絶えてしまったときでも、思い出して、また通ってもらいやすい歯科医院でありたいですね。そのまま放置してしまうよりも、また来てもらえたら治療はできますから、行きやすい場所にしたいと思っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

鰐部春昌院長 わにべデンタルクリニック6

患者さんが聞きたいこと、言いたいことが言えるような雰囲気づくりを大切にしています。スタッフも常に笑顔を忘れずに明るく患者さんと接してくれています。気になることがあれば、どんな些細なことでも気軽に相談してください。大型のモニターを使用してレントゲンなどの画像を見ながら詳しく説明しますが、それでもわからないことはあると思います。疑問を持ったまま治療を受けるのではなく、きちんと理解してもらいたいと思っていますから、気兼ねは必要ありません。歯の不具合や痛みなど、ひどくなる前に相談してほしいですね。患者さん自身の歯を残せるように、全力で治療します。

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