石井 英明 院長の独自取材記事
石井歯科医院
(八王子市/八王子みなみ野駅)
最終更新日:2025/12/29
「石井歯科医院」は、JR横浜線八王子みなみ野駅南西に約1.5キロメートルほどの七国六丁目交差点の角にある。曲面の白い壁に窓が並んでいる姿が印象的な建物で、同院のロゴマークにもなっている。同院は、2012年の開院以来、地域に住むファミリー層の口腔の健康を守り続けている。駅からコミュニティーバスも通っているため通いやすい。院内に入ってまず目につく明るく広々としたキッズルームは、同院の特徴の一つ。院長の石井英明先生は「若いファミリー層の患者さんが多いので、お子さん連れでも気軽に受診できるようにしました」と話す。診療室はすべて個室仕様で、プライバシーに配慮されている。穏やかで謙虚な話しぶりが印象的な石井院長に、開業の経緯や診療に対する熱い思いについて聞いた。
(取材日2025年11月18日)
受診への抵抗を減らし、予防意識を高めてもらいたい
こちらに開業された経緯を教えてください。

この場所は、自宅を建てようと思って探していたときに見つけた場所なんです。自宅には少し広すぎたので、「開業場所にいいのではないか」と思い、決めました。周囲にはマンションが多く、昔から住んでいる方もたくさんいらっしゃいます。さらに、徒歩圏内に小学校が3校あるので、若いファミリー層の患者さんも多いです。そこで、開業にあたっては広々としたキッズルームを作りました。お母さん方が治療中も安心してお子さんを遊ばせておくことができるように、室内の様子がわかる素通しの設計にしています。
キッズルームが印象的な院内ですね。他にこだわったポイントはどこでしょうか。
威圧感を与えないことを意識しました。あまり白すぎても、いかにも病院という感じになってしまうので、オフホワイトと木目を生かした内装で、ナチュラルで温かみのある雰囲気にしました。また、診察室はすべて個室仕様でプライバシーに配慮している他、段差を作らず、ベビーカーや車いすもそのまま入ることができます。お父さん、お母さんが一緒に部屋に入っていただくこともできますし、すぐそばにベビーカーを置きながら治療を受けていただけるよう、安心できる環境づくりを心がけています。
診療室とは別に予防室が設置されているのですね。

はい。私が重視している「予防」を、治療とは分けて考えていただきたかったため、専用の予防室を設けました。歯科医院は、歯を削ったり麻酔をしたりと、どうしても「嫌な場所」というイメージを持たれがちです。そこで、メンテナンスで来院される患者さんが治療室を通らなくてもいいように、待合室に一番近い場所に予防室を配置しました。なお、緊急で治療が必要な場合に備えて、予防室でも治療できる設備を整えています。予防に関しては歯科衛生士が主役となります。スタッフはみんな人柄も良く、患者さんに優しく接しながら、少数精鋭で活躍してくれています。
正しい歯磨きが、将来にわたり歯を残すことにつながる
どんな主訴で受診する患者さんが多いですか?

若い年齢層の患者さんが多いため、虫歯で受診する方が多いです。昔に比べると、親御さんが仕上げ磨きをしっかりしてくれるようになり、お子さんの虫歯はかなり減ってきています。しかし、虫歯ができやすい「好発部位」があるため、完全に防ぐことは難しいです。また、一度治療すると再発のリスクを伴います。そのため、できるだけ削ったりかぶせたりといった処置を避けることが、歯を長持ちさせるためのポイントです。もちろん私たちも、再治療を前提として治療することはありませんが、口の中に人工物を入れて、天然歯と接着したりはめ込むことで、どうしても歯がもろくなりやすいんです。当院に来院されるお子さんたちは、1歳半健診や3歳児健診で虫歯が見つかり、治療が必要になるケースが多いため、どうしても治療ががメインになりがちです。それでも、できるだけ削らないようにし、詰め物やかぶせ物の適合にこだわり、長持ちする治療を心がけています。
ということは、やはりできるだけ虫歯を作らないことが大切なのですね。
そうですね。やはり自分の歯に勝る物はありません。今は予防意識が高い親御さんも多いので、メンテナンスやフッ素塗布に来院するお子さんも増えているように思います。子どもの歯は大人になったときのお口に直接影響し、噛むだけでなく、発音を助けたり、口元の形や姿勢にも影響します。日頃から正しい歯磨きができるよう、親御さんも含めてしっかりと指導させてもらっています。やはり、日々の歯磨きをしっかりと行っていただくことが一番の予防ですからね。その上で、定期的な来院でうまく磨けているかをチェックするのがいいと思います。歯ブラシだけでなく、できれば歯と歯の間を磨くフロスや、歯間ブラシなども使っていただきたいです。部屋を掃除するときも、広い面や隙間に合わせて掃除の道具や形状を使い分けていると思います。歯磨きも、ぜひ自分の歯に合わせて、道具を使い分けてほしいですね。
お子さんの治療の際に特に気をつけていることはありますか?

初めて歯科医院に来るというお子さんが一定数いますから、その子たちが「もう歯医者さんなんて行きたくない!」と、思うことがないようにというのは、まず心がけています。中には、不安感がとても強いお子さんもいますので、初回は話すだけにして治療は次回に持ち越すこともあります。焦らずとじっくり向き合う姿勢を大事にしています。
わかりやすい説明で患者に納得してもらえる治療を
先生はなぜ歯科医師になろうと思われたのですか?

父方の家系は理系の人が多く、父も薬剤師でした。本当は歯科医師になりたかったそうですが、当時は家業を継ぐのが当たり前で、その夢は諦めたと聞いています。だからこそ、父は私に「好きな道に進んでいい」といつも言ってくれていました。私が小学生のときの文集には「10年後の自分は試験管を振っている」と書いていたくらいで、当時から理系に進みたい気持ちはずっとあったのだと思います。最初は医師をめざしていて、歯学部を受験するつもりはなかったのですが、父から「歯学部も受けてみたらどうか」と勧められ、それならと挑戦しました。結果的に、父の言葉がきっかけで歯科医師の道を歩むことになりましたが、今ではこの選択に心から感謝しています。
先生が治療の際に心がけていることは何ですか?
患者さん一人ひとりに合わせた治療を行うこと、そして麻酔を打ったり歯を削ったりするときは、必ず一声かけてから行うことを心がけています。患者さんの中には、「なぜ痛いのかがわからない」という不安を抱える方もいらっしゃいます。だからこそ、患者さんの話をしっかりと伺い、なぜ今こうなっているのか、これからどのような治療をしていくのかなどを、わかりやすい言葉で説明します。治療内容についてはいくつかの選択肢をご提案し、ユニットの前のモニターを使って視覚的にわかりやすくお伝えするなど、できる限り情報を提示させていただいています。患者さんに納得していただくことが何より大切ですから。もちろん、患者さんのご希望であっても、医学的にできないことは「それはできません」と、きちんとお伝えします。
最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

地域の方々のかかりつけ歯科医院として、虫歯治療をはじめとする一般歯科から小児歯科、矯正歯科まで、幅広く対応しています。私たちは治療のお手伝いをしているだけで、お口の中は、皆さん一人ひとりで守っていかないといけません。口腔内の環境を健康に保つために、ぜひ、自分に合った歯科医院を探してみてはいかがでしょうか。信頼できる歯科医院を探すために、実際に何軒か回って、先生と話すことをお勧めします。今や技術的な部分はどの歯科医師も持っていると思うので、信頼できる歯科医師を見つけて、定期的に検診をしていくことが、自分の歯を守るために欠かせないことだと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/60万円~、ホワイトニング/1万円~

