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小泉 幸司 院長の独自取材記事

産科婦人科ばらのいずみクリニック

(松山市/いよ立花駅)

最終更新日:2021/10/12

小泉幸司院長 産科婦人科ばらのいずみクリニック main

古川はなみずき通りから少し入った静かな住宅街の一角に「産科婦人科ばらのいずみクリニック」はある。かつてはバラ園だったというこの場所で、院長の小泉幸司先生が2014年に開業。“人々の心に大輪の「ばら」を咲かせ、いのちあふれる「いずみ」となるように”。そんな思いを院名に込め、敷地内にたくさんのバラを植えた。出産という大仕事をすべての母親が安全で幸せに成し遂げられるように、一人ひとりの希望に添いながら全力でサポートしつつ、同時に女性の健康を生涯に渡って支えるため、婦人科全般に力を注ぐ同院。細部にまで配慮が行き届いた居心地の良い空間で患者を迎え、女性のトータルヘルスケアに尽力する小泉院長に話を聞いた。

(取材日2020年7月10日)

地域の歴史の記憶を受け継ぎ、新しい心のよりどころに

なぜ産婦人科の医師になろうと思ったのですか?

小泉幸司院長 産科婦人科ばらのいずみクリニック1

父が八幡浜市で産婦人科医院を開業していて、自宅の1、2階がクリニックという環境で育ちました。働く父の後ろ姿を見て、次第に憧れるようになったというのが医師を志したきっかけです。父はいつも、産婦人科というのは「おめでとう」と言うことができる仕事なのだと話していました。そして出産とは、赤ちゃんとお母さん、2つの命に同時に関わることができるものです。これらは私にとって大きな魅力です。ほかの診療科とは違ったやりがいがあると感じています。

開業に至る経緯と、「ばらのいずみ」という印象的な名前の意味を教えてください。

開業前は県内の大規模病院に勤務していたのですが、その際に患者さんたちのさまざまな希望を耳にしました。当時の勤務環境ではかなえることが難しいものもあり、それなら自分のクリニックで実現しようと開業を決意したのです。地域の皆さんに喜んでいただける施設をつくりたかったので、まず場所選びにたっぷりと時間をかけました。ここはかつてバラ園があった場所です。その土地の記憶を受け継いで、院内にたくさんのバラを植え、クリニック名にも取り入れました。ピンクの大輪のバラの花言葉が「赤ちゃんができました」であることも理由の一つです。そして自身の名前の「小泉」と、この辺りの地名「和泉(いずみ)」、さらに松山市が温泉地であるということもかけて、命あふれる泉にという思いを込め、二つを合わせて「ばらのいずみ」と名づけました。皆さんの心に「ばら」を咲かせ、命あふれる「いずみ」でありたいと願っています。

院内の設備や取り組みで重視しているポイントは?

小泉幸司院長 産科婦人科ばらのいずみクリニック2

病室をはじめ院内のあちこちで、美しく咲くバラの花を眺められるようにしています。内装は落ち着いた雰囲気にし、待合室の椅子や病室の設備品は、デザイン性だけでなく機能性と質の高さにこだわって選びました。また入院中は食事が大きな楽しみだと思うので、松山市内の老舗旅館で経験を積んだ料理長が腕を振るい、3時にはアフタヌーンティーも用意しています。一番大切なのは外見ではなく中身です。最初は建物に目を留めて来てくださった方も、医療・サービスの内容と質に満足していただけるとうれしいですね。院内で開催している各種クラスでは、出産に向けて必要なことを学んだり、ヨガで体づくりをしたり、出産後も読み聞かせコンサートなど家族で楽しめるイベントを行っています。出産すれば終わりではなく、その後の育児の過程まで長くサポートします。

人、設備、技術。すべての体制を整え安心の医療を

分娩はどのような方式を取り入れていますか?

小泉幸司院長 産科婦人科ばらのいずみクリニック3

メインは「ソフロロジー」という分娩法です。陣痛は痛くて怖いというイメージがあるかもしれませんが、そうではなく、赤ちゃんを生み出すために必要なエネルギーだよと考えます。頭の中でそう思い描いて痛みを和らげる方法で、「精神的和痛」とも呼ばれます。陣痛をポジティブに捉え、赤ちゃんに会えるのが楽しみだな、というイメージに変えていくのです。イメージトレーニングが大事なので、出産前にリラックス法や呼吸法を練習するクラスを設けています。ほかにも「アクティブバース」といって、お母さんが自由に体位を変えながら楽な姿勢を見つけて分娩する方法などもあり、一人ひとりの希望に沿ったスタイルを選べます。皆さんが安全で楽しいお産ができるように、医師も助産師も一丸となって取り組んでいます。

妊婦さんや家族に向けたさまざまなサポートを行っているそうですね。

LDRと呼ばれる陣痛室・分娩室・回復室が一部屋になった個室を使うので、移動の負担がなく、プライバシーも守られます。立ち合い分娩も推奨しているので、LDRならスムーズです。妊婦健診の時からご夫婦で来院され、2人そろって超音波検査の映像を見られる方が多いですよ。入院の際にご主人が泊まることができる場所もあります。また出産前のお父さんのための「プレパパクラス」という教室も好評です。妊娠中のおなかと同じ重さの重りを身につける妊婦体験、おむつの替え方や沐浴の仕方などを勉強できます。近年は生活スタイルの変化もあり、お父さんの子育ての必要性が高まっているので、参加して良かったという声が非常に多いですね。

医療体制について教えてください。

小泉幸司院長 産科婦人科ばらのいずみクリニック4

産科は時間を選びませんので、医師が1人だとどうしても疲弊してしまいがちです。当クリニックでは複数の医師で体制を組み、いつも患者さんをしっかりサポートできるようにしています。常勤の女性医師や小児科医師も在籍しており、それぞれの医師が培った実績、人脈を生かし、近隣の複数の大規模病院と連携できる太いパイプも持っているので、どんなケースにもすぐさま対応できる体制が整っています。超音波など各種検査についても、設備、技術を備え、患者さんの困っていること、知りたいことに対してきちんと応じていきたいと考えています。

女性の生涯をトータルサポートできる存在をめざして

産科以外の婦人科も含め、どのような患者さんが来られますか?

小泉幸司院長 産科婦人科ばらのいずみクリニック5

やはり出産の患者さんが多いのですが、不妊、不育で悩まれる方などもおられます。ほかにも思春期の年頃の方や閉経後の方など年齢層は幅広く、生理痛やPMSと呼ばれる月経前症候群では、中学生くらいの方もいらっしゃいます。月経困難症の治療は保険適用の薬も処方できます。必要と判断した場合でなければ内診はありませんし、女性医師も常勤していますので、安心していらしてください。私たちは、婦人科の疾患や症状を幅広く診療することで、生まれたばかりの赤ちゃんから老齢期まで、女性の生涯にわたる健康サポートに力を注いでいます。

お忙しい日々の中でのリフレッシュ方法を教えてください。

プライベートでは3人の子どもたちと一緒によく遊んでいます。学生時代にラグビーをしていたので、みんなで試合観戦をしたり、キャッチボールをしたりすることもあります。健康のために毎朝ジョギングもしています。子どもたちと過ごすことが、ストレス解消やリラックスにつながっているようですね。仕事の中でも、例えば長時間に及ぶ大変なお産でも、元気に生まれてきた赤ちゃんの泣き声を聞くと、疲れも吹っ飛びますよ。それが仕事のやりがいにもなっています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小泉幸司院長 産科婦人科ばらのいずみクリニック6

開業時に考えたのは、地域の皆さんに気軽に利用していただけるクリニックにしたいなということでした。近隣の方たちが来てくださって、その方がご友人などに勧めてくださったりして、遠くからの患者さんも増えてきました。少しずつ認知が広がり、今では約1時間もかかる町からわざわざ足を運んでくださる方もいます。本当にありがたいです。ただ、たくさんの方が当院での分娩を希望してくださるのですが、病床数の関係でお断りしなければならないことも多く、たいへん心苦しく思っています。今後何床かでも増やし、より多くの方のお力になりたいです。私たちは産科・婦人科の診療を通して、女性の生涯のトータルケアをめざしていますので、ぜひ気軽にお越しください。

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