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西尾 拓郎 院長の独自取材記事

西尾歯科

(茨木市/茨木駅)

最終更新日:2025/10/21

西尾拓郎院長 西尾歯科 main

大阪府茨木市上郡のアル・プラザ茨木2階にある「西尾歯科」は、さまざまな歯科疾患に対応する「総合歯科」をめざすクリニック。院長の西尾拓郎先生を中心に、虫歯、根管治療、歯周病、矯正、インプラント治療、入れ歯、小児歯科などそれぞれの診療を担当する歯科医師が在籍し、歯科衛生士や管理栄養士など多職種が連携するチーム医療で、品質の高い歯科診療を追求している。「西尾歯科なら家族みんなが安心だね」と言ってもらえるようなクリニックが目標だと話す西尾院長に、開院の思いやクリニックの体制、注力している診療などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年9月17日)

多様な歯科診療を提供する「総合歯科」をめざす

まず、先生が掲げる「総合歯科」について教えてください。

西尾拓郎院長 西尾歯科1

口腔内のお悩みは、ライフステージによってさまざまです。お子さんであれば歯並びや虫歯予防、大人なら虫歯や歯周病の予防、ご高齢者なら補綴といったように、すべての世代へ総合的で質の高い歯科医療を提供し、ご家族全員を一つの歯科医院で切れ目なく支えていく。それが私たちの掲げる総合歯科です。人生100年時代と言われて久しい現代ですが、末永く健康で充実した日々を送るには、80歳になっても20本以上の歯を残すことがとても重要になってきます。そのためには、幼児期から鼻呼吸を習慣づけていただくことや、顎の発達を促すことも大切です。通院が難しくなられた方には訪問歯科でのサポートも欠かせません。生涯を通して、皆さんの痛みや不安をできるだけ取り除き、年齢や症状に関係なく、どなたでも安心して通い続けられる場所でありたい。そして、「西尾歯科なら家族みんなが安心だね」と言っていただける歯科医院をめざしていきたいですね。

その思いに至ったきっかけは何ですか?

大学卒業後に勤務した「医療法人小室会 小室歯科」での経験です。そこでは、全顎的な視点で診る姿勢が徹底されており、幅広い技術と知識を習得できました。そして「人に喜ばれることを自分の喜びにすることで、歯科医師という仕事が楽しくなる」という言葉に大きな影響を受けたのです。その後、開業する際には、患者さんの通院負担に配慮し、多くの方にとって通いやすい立地を選びました。なぜなら、皆さんの「生涯のかかりつけ医」でありたいと考えたからです。当初は歯科医院に不安や苦手意識を持つ方も多かったのですが、だからこそ「痛くなくて、怖くなくて、行きたくなる」クリニックをつくり、笑顔で帰っていただきたいと考えました。また、歯科医療は日進月歩ですから、これからも患者さんの多様なニーズに応えられるよう学び続け、治療の質向上に努めていきたいですね。近年は、関心が高まっている口腔機能発達不全症の知識も深めているところです。

総合歯科の実現のために、診療体制も充実させているとか。

西尾拓郎院長 西尾歯科2

当院では各分野の歯科医師が在籍し、多様な歯科診療を当院で完結できるよう体制を組んでいます。常勤の歯科医師は幅広く診られることはもちろん、インプラント治療を含む口腔外科、矯正、根管治療など専門的な診療にも対応。義歯、歯周病など、ここから先は専門の先生に診てもらったほうが良いと判断した場合は、非常勤の先生方の力を借りまして、担当の歯科医師と一緒に診ていきます。患者さんにとって、いろんな歯科医院に行くのは大変ですし、さらに大学病院や大きな病院に行くとなるとちょっとハードルが高いもの。しかしいつも診てもらっているクリニックで担当の先生がそばにいながら、なおかつ専門の先生が来てくれて治療できれば患者さんも安心だと思いますし、僕たちも見ていて安心です。世代ごとに変わる歯のお悩みに幅広く対応していき、親しみやすく丁寧な対応を心がけています。

多職種が連携するチーム医療で将来の歯を守っていく

歯科衛生士や管理栄養士など、多職種との連携も特徴だそうですね。

西尾拓郎院長 西尾歯科3

はい。まず当院には食の専門家である管理栄養士が在籍しており、歯を残していくために、栄養や食事の面からお話をしています。例えば入れ歯の方には少しでも楽しく食事をしていただけるような食生活のカウンセリングをしたり、親御さまには、噛む機能をしっかり発達させていくために食形態のアドバイスをしたりしています。そしてカウンセラーは歯科医師と患者さんの間に入り橋渡しをする存在。患者さんに寄り添って伴走することで、歯科医師には言えない不安もくみ上げられると思いますし、それは僕たちの気づきにもなりますので大切な役割を担ってくれています。また歯科衛生士はメンテナンスを通じて、これから悪くならないように少しでも患者さんの行動や意識変容につながる促しを重視しています。これからも歯科医師だけでなく、歯科衛生士、カウンセラーや管理栄養士などと連携して将来の歯を守るチーム医療を実践していきます。

注力している診療について教えてください。

主訴として多い虫歯や歯周病だけではなく口腔機能管理にも注力しています。ご高齢の方の中には、歯は残っているけど噛み砕けない、飲み込めない、水も飲むこともできないとか、ぶくぶくうがいができないといった方たちが多くおられます。嚥下の機能が落ちてしまってからでは、なかなか機能を上げるのは難しいもの。そこでできる限り機能を落とさないようにするために、元気なうちから口唇閉鎖の力や舌の筋肉の力、咬合力、唾液量などを検査して、数値に基づいた適切な治療方針を立てて飲み込む力が落ちないようにしていけるよう取り組んでいます。飲み込む力の維持は誤嚥性肺炎の予防にもつながります。何よりいつまでも主食や主菜・副菜をしっかりと食べ続けられる「常食」を実現してあげたいという思いで、口腔機能の管理体制を整えています。

小児の口腔機能のサポートにも力を入れていらっしゃいますね。

西尾拓郎院長 西尾歯科4

歯並びが悪くなる要因として、鼻呼吸やお口をポカンとしてしまうような癖、顎の成長不足などがあります。保険診療で行えるMFT(口腔筋機能療法)や、口周りの筋肉の機能改善に努めるマウスピース型装置を用いた矯正を小さいうちから行うことで、1期矯正が不要になることも期待できます。また歯が生えていない時期、歯が生えてきた頃、離乳食を始める時など、それぞれの段階で始められることがいろいろとありますので、お子さんが生まれたら一度ご一緒に来ていただければと思います。

「生涯のかかりつけの歯科医院」をめざす

訪問診療で重視していることは何ですか?

西尾拓郎院長 西尾歯科5

歯周病のチェックや口腔清掃はもちろんですが、それだけでは不十分だと思います。食べられない方にも「食べたいもの」があり、家族が心を込めて作ってくれた食事を「おいしい」と感じたいはず。そんな願いをかなえるのも、歯科医師の大切な使命だと思っています。そのためには、入れ歯の作製だけでなく、それを使いこなすための舌や口の周囲の筋肉のトレーニングも重要です。入れ歯が良くても、口腔機能が弱ければ十分に活用できません。さらに、「前歯でも噛める義歯研究会」に所属していることから、前歯で噛む方法の指導や、「しっかり噛んで食べる」ことの支援にも力を入れています。そして、患者さんが食事を楽しめるようになり、ご家族にも笑顔が広がったなら、それこそが何よりの喜びです。

診療で大切にされていることは何ですか?

患者さんに納得した上で治療を受けていだくことです。治療者として理想の治療法はあっても、患者さんが今望んでいることと違えばそれは最良とはいえません。患者さん自身が、今までどうしてきたか、どこが気になっているか、どうなりたいかなど、しっかりとヒアリングして満足いく治療を提供したいですね。「生涯のかかりつけの歯科医院」として長くお付き合いをしていくうちに、予防を通じてまた意識が変わってくる可能性もありますから、「今」大切にしていることを尊重していきたいですね。この先も「また来たい」と思っていただけるよう、丁寧で温かい対応を心がけ、皆さまのお口の健康を一緒に守っていきたいと考えています。

今後の展望をお聞かせください。

西尾拓郎院長 西尾歯科6

「この地域には西尾歯科があるから家族も安心」「通えなくなっても来てくれるから安心」と言っていただけるような、地域に根差した歯科医院であり続けたいと思っています。そのために、広い分野を深く提供できる体制を整え、各分野の診療の品質向上に努めてまいります。訪問診療では、全身疾患を抱える患者さんも多くいらっしゃるため、医科のクリニックや介護・福祉など他職種の方々との連携をさらに深め、安心して治療を受けていただける環境づくりを進めていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/44万円~、マウスピース型装置を用いた小児矯正/82万5000円~

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