新海 正碁 院長、田中 達啓 先生の独自取材記事
アイル歯科クリニック
(横浜市青葉区/青葉台駅)
最終更新日:2024/06/25
「アイル歯科クリニック」の「アイル」は、「I'll(私は~するつもりだ)」の意味だという。未来へのポジティブなイメージを感じさせる院名をつけたのが、院長の新海正碁先生。「将来歯を失わず、症状の再発を防ぐことも考えた治療を心がけています」と、患者の未来を見据えた治療に携わる。青葉台駅から徒歩2分の通院に便利な場所にある同院は、院内がホワイトで統一され洗練された雰囲気に満たされている。診療のコンセプトは、精密治療。虫歯や歯周病などの一般歯科をはじめ、歯科口腔外科、インプラント、根管治療、矯正など、どの分野にもマイクロスコープを駆使し、肉眼だけでは到達できない治療レベルを追求している。明るく快活な語り口が印象的な新海院長と、その右腕として活躍する田中達啓先生に、精密治療にかける思いを聞いた。
(取材日2024年5月24日)
マイクロスコープを駆使し、専門的な精密治療を提供
まずは、クリニックについてご紹介ください。
【新海院長】当院は、2010年に開業した歯科クリニックです。当時は青葉区の住宅地に位置していたのですが、少し手狭になったので、2023年にこちらへ引っ越しました。青葉台駅から徒歩2分なので、患者さんも通いやすくなったのではないでしょうか。診療内容は、一般歯科を中心に、予防歯科、小児歯科、矯正歯科、口腔外科、インプラント、審美歯科など幅広くカバーしています。
【田中先生】院内のデザインは、全体的にホワイトを基調としてシンプルな印象です。そのため清潔感があり、患者さんからも、「きれいで気持ち良いクリニックですね」と言われることがありますね。設備としては、オペ室を設置し、専門性を要する治療も対応しています。診療ユニットはオペ室を含めて5台設置しました。
マイクロスコープを使用した精密治療に特化しているそうですね。
【新海院長】虫歯、歯周病といった一般的な治療から、インプラントや歯科口腔外科などの専門性の求められる治療まで、幅広い治療や検査に、マイクロスコープを使用しています。マイクロスコープは歯科用顕微鏡とも呼ばれ、最大約20倍の拡大画像を見ることが可能で、歯科治療には必要不可欠な医療機器です。
【田中先生】一般的な虫歯治療は再治療になる人が多い傾向にあります。理由の一つは、歯科医師が肉眼で確認して患部を削ることで、虫歯の原因となる細菌を取り残すことがあるからです。マイクロスコープを使用すると患部が詳細に見えるので、削る範囲が最小限になるよう、取り残しがなくなるよう配慮した処置ができるようになる上に、治療後の確認にも役立つのです。
マイクロスコープはどのような治療で活躍するのでしょうか。
【新海院長】例えば虫歯治療でクラウンなどのかぶせ物をする時に、かぶせ物と歯にほんのわずかな隙間があった場合、そこから細菌が入って再び虫歯になる可能性があります。マイクロスコープを使えば、患部がよく見えている環境で治療を行えるので、歯とかぶせ物の密着性の向上が期待でき、再発のリスクの低下が見込めるのです。現在、来院される患者さんは、当院の妥協のない歯科治療の取り組みに共感してくださって、精密な歯科治療を求める方が多いですね。
患者のさまざまな価値観も考慮し、治療の選択肢を提示
田中先生は、精密治療を専門的に勉強されているそうですね。
【田中先生】マイクロスコープを専門的に扱える歯科医師をめざしているので、新海院長の治療を見るだけでも勉強になりますし、常日頃からご指導を受けています。それだけでなく、マイクロスコープを使用した虫歯・歯周病治療、根管治療などに対する外部の勉強会にも積極的に参加しています。新海先生は、当院でも他院の歯科医師のための勉強会を開くことがあるので、学ぶ機会は多くあります。
【新海院長】私自身も、まだまだ勉強は欠かせないと思っているので、外部の勉強会に参加しているんですよ。マイクロスコープの精密治療はもちろん、歯周病、インプラント、矯正など、新しい情報や技術を学び、スタッフと共有してクリニック全体の技術向上に役立てています。
予防歯科にも力を入れていると伺いました。
【新海院長】歯科の二大疾病である虫歯と歯周病は慢性疾患なので、症状が出る前に細菌がジワジワと浸食している時期が長くあります。この時に原因を突き止め排除できれば、進行するリスクの低減が図れるでしょう。当院では歯科衛生士もマイクロスコープを使用して、お口の中を観察しています。歯と歯の間に残されたわずかな歯垢を取り除くことをめざして、予防に尽力しています。肉眼では発見が困難だった早期の虫歯に気づくことも期待できます。歯のクリーニング、リスク診断、歯磨き指導、フッ素塗布などで、まずは歯のトラブルを未然に防ぐことが大切と考えています。
【田中先生】治療が必要のない状態を維持することが理想なので、予防歯科は非常に重要です。虫歯や歯周病だけでなく、歯並びや噛み合わせ、舌粘膜、唾液量の不具合、磨き残しなど、患者さんが気づきにくいお口の中の状態や異常も早期に発見できるでしょう。
患者さんと接する上で、配慮していることはありますか?
【新海院長】患者さんには症状の話をするだけでなく、患者さんの持つさまざまな価値観について話し合うことを重要視しています。生活スタイル、仕事、お金、健康意識などにどのような価値観を持ち、何を優先するかで、治療をする・しない、保険診療・自由診療など、選択が変わってくるからです。「この治療が良いですよ」と押しつけることはせず、選択肢を提示して、患者さんの納得する治療を選択してほしいと思っています。
【田中先生】会った初日から、患者さんの心の内をすべて打ち明けていただくのは難しいので、言葉をたたみかけるような接し方は致しません。その方に合わせたコミュニケーションを重視し、お話が苦手そうな方には軽いお声がけはするけれど、それも嫌がりそうな方には聞き役に徹するといった臨機応変な対応を心がけています。
後進の育成に尽力し、地域医療の向上に貢献する
新海院長は、青葉区歯科医師会の理事を務めていると伺いました。
【新海院長】青葉区歯科医師会の理事は、昨年拝命しました。とはいえ特別なことをするのではなく、現在の診療を当たり前に丁寧に継続することが最大の務めだと思っています。その他に後進の育成にも力を入れたいです。私は6年ほど前からさまざまな歯科クリニックへ赴き、マイクロスコープを使用した精密治療の指導をしています。精密治療はマイクロスコープを備えているだけでは成り立ちません。ミラーなどの医療器具はすべて専用のものが必要で、歯科医師はそれらすべてを使いこなせなければならないのです。そのため、多くの若手の歯科医師の知識と技術の向上のお手伝いをしているんです。
地域医療に対する新海院長の思いをお聞かせください。
【新海院長】非常に落ち着いた雰囲気が気に入って、この街での開業を決めました。青葉区は全国的に見ても健康長寿の街で、住民の健康意識が高いのです。私は歯科医療を通して、皆さんの健康寿命の延伸をサポートしたいと考えています。現在、指導している若手の歯科医師が育ち、青葉区全体で、将来的に上質な治療技術を持つ歯科クリニックが増えれば、患者さんのさらなる健康意識の向上につながるでしょう。地域住民のニーズに合わせた妥協のない歯科医療の実現に、全力で貢献したいと思っています。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
【新海院長】たった1本の歯が、全身に与える影響は少なくありません。1本の歯が抜けるだけで歯列が乱れて体のバランスが悪くなったり、歯周病が全身疾患のきっかけになったりすることも考えられます。皆さんが少しでも 健康を長く維持するために、私たちはマイクロスコープを使用した精密治療で医療レベルを上げる努力を惜しみません。当院の院名「アイル」は英語の「I’ll」。未来を視点に入れたワードです。生涯にわたり、自分の歯で食事や会話を楽しみ、自分の未来を患者さん自身が自由に選択していただきたいという気持ちを込めました。私たちは、そのお手伝いができると自負しています。
【田中先生】少しでも歯のトラブルで悩みがあったら、ぜひご相談にいらしてください。皆さんのかかりつけ医として、長期の歯の健康を維持するサポートをいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/インプラント埋入:13万2000円~、上部構造:5万5000円~、矯正/小児矯正38万5000円~、セラミックインレー/8万8000円~ ※詳細はクリニックへお問い合わせください