栗田 頼生 院長の独自取材記事
どんぐり歯科クリニック
(松山市/三津浜駅)
最終更新日:2021/10/12

松山市内の城北エリアにある「医療法人どんぐり歯科クリニック」。3歳と7歳の2児の父親という院長の栗田頼生(よりお)先生は優しく穏やかな印象。クリニックは北欧風の可愛らしいデザインが目を引き、地域の子育て世代や女性を中心に多くの患者に慕われている。予約制の託児やキッズルームなど、女性や子どもに優しい医院づくりを心がけながら、幅広い世代の患者のニーズに対応できるよう、他に矯正歯科と口腔外科の歯科医師が在籍する。「地域の方に愛していただけるクリニックになれば」と話す栗田先生に、開院の経緯や注力する予防歯科などについて話を聞いた。
(取材日2019年12月17日)
小さな子どもがいても安心して通えるクリニックに
とてもかわいらしい建物ですが、先生のこだわりですか?

クリニックを建てる前に、内外観のデザインや、機能面などを妻と相談して決めました。妻が絵が得意なので、看板のリスは妻が描いたものなんですよ。私も3歳と7歳の子どもの父親ですが、小さなお子さんがいるとお母さんたちは歯科医院に通うのもひと苦労。自分のことは後回しにして治療を諦めてしまう方もいますから、子育て世代のお父さんお母さんも通いやすいデザインになるようこだわりました。男の私ではわからない部分がありますから、妻の意見を大いに取り入れて、院内は靴のまま、ベビーカーでも入れるようにしたり、キッズスペースやおむつ替えシートを設置したりしています。また保育士による予約制の託児もありますので、気軽に通っていただけたらと思います。
この場所に開院された理由をお聞かせください。

私の地元が堀江で、昔から地元での開院を考えていましたので、この近くで場所を探していました。開院前は松山市内のクリニックに6年間勤務をしていて、そちらの院長先生とも相談して決めました。ちょうど開院準備の時期と結婚式が重なって、「どんぐり歯科クリニック」という医院名は、結婚式のアンケートで出席者の皆さんに考えていただいた中から名づけたんですよ。2014年に開院して、地域の方を中心に、特に女性に多く来ていただいています。医院名や建物のデザインからか、お子さんとそのご家族も多いですね。広告はほとんど出していませんから、ママさんを中心にクチコミで来ていただいているようで、ありがたいことです。
3人の先生が在籍しているそうですね。
私が虫歯や歯周病、入れ歯などの一般歯科と小児歯科を担当し、他に口腔外科と矯正歯科の専門の先生にそれぞれ来ていただいています。矯正治療はやはり専門の先生にお願いしたほうがいいですし、口腔外科の先生がいることで、インプラント治療や親知らずの抜歯にも対応しています。それぞれの得意分野や、専門的な知識・技術を生かして、地域の方に幅広い診療を提供していますので、お子さんの歯並びやインプラント治療など、気になることは気軽にご相談ください。クリニックレベルでは対応が難しい症例に関しては、松山赤十字病院など近隣の総合病院や大学病院とも連携していますので、安心していただければと思います。
コミュニケーションを大切にして患者の声を聞く
先生が診療で大切にされていることを教えてください。

「明るい、心地よい、人に優しい」をコンセプトに、インフォームドコンセントを徹底し、患者さんのお話をよく聞くことを心がけています。特に最初が肝心ですから、初診時にはしっかりと聞き取りをするようにしていますね。また小児歯科の患者さんも多いので、お子さんにトラウマを植えつけないようにも気をつけています。歯科に対して恐怖心の強いお子さんに対しては、ご希望があれば笑気吸入鎮静法も行っています。お子さんは音や雰囲気にも敏感ですので、笑気ガスで少し眠くなるような感じになることで、音への恐怖心も軽減されるメリットがあります。笑気ガスは鼻から吸入します。また、お子さんは鼻づまりのことも多いので、鼻呼吸の意識づけや鼻呼吸ができているのか確認できる点もメリットです。極力、歯医者に行くのが嫌いにならないよう心がけています。
予防にも力を入れているそうですね。
すべての世代で歯のケアやメンテナンスを行うことが大切ですが、特にお子さんの場合は小さなうちから口腔内のケアや虫歯予防に取り組むことが重要です。当院の近くには産婦人科がありますので、妊娠中から継続して通ってくださるお母さんも多いですよ。予防では歯石の除去やブラッシング指導を行いますが、お子さんの場合は10歳くらいまでは保護者の方に仕上げ磨きをしていただけると安心ですね。もちろん、普段から丁寧なケアをしていても虫歯になることはありますから、4ヵ月に1回、定期的に検診を受けていただいています。お母さんたちは、お子さんに「健康な歯を守って、苦労してほしくない」という思いが強い方が多く、フッ素塗布を希望される方も多いですね。大人の予防歯科は、それぞれの口腔状態にもよりますので、毎月見せていただいている方もいれば、半年から1年に1回という人もいらっしゃいます。
妊娠中の検診もされているんですね。

妊婦さんはホルモンバランスの変化で歯茎が腫れたり、歯周病になってしまったり、つわりで歯磨きができなかったりと、妊娠中は口腔内の環境が乱れてしまう方も多いです。妊婦検診に来られる時は、つわりが一段落して安定期に入ってからがおすすめです。治療が必要な場合、安定期の方は治療をしますが、妊娠後期の方に対しては痛みがなければ無理に治療をせず経過観察をします。そうして出産後に治療に来てもらうわけですが、お子さんの預け先を確保できなくても安心して来ていただけるように予約制の託児を行っていますし、預けるのが不安という方は、お子さんも一緒に診療室に入ってもらうなどの対応をしています。
より地域の人に愛されるクリニックをめざしたい
小児の歯列矯正はいつ頃から始めたらいいのでしょうか?

一概に「何歳から」というのはないのですが、骨格的な不調がある場合は早い方がいいですね。定期検診に来ていただいているお子さんだと、早い方で4歳くらいで矯正歯科の先生にバトンタッチしています。骨格的には正常でも歯の軸にトラブルがある場合は、生え変わり期まで待って治療に入ります。定期検診に来ていただければ、成長や経過を観察できますのでお互い安心です。矯正は、最初を間違ってしまうとその後もずっと間違って進んでしまいます。そういった“ボタンの掛け違え”が起こらないようにすることが大切なんだと、よく当院の矯正歯科の先生も言っていますよ。
どんな時にやりがいを感じますか?

最初はお子さんの検診で来てくださっていて、次にお母さんが治療に来てくれて、さらにお父さんも来てくれて、家族の皆さんが来てくださると、「患者さんに認めていただけた」とうれしく思いますね。患者さんに対して、常に最善を尽くすことを心がけています。これといって特に大きなエピソードがあるというわけではないのですが、日々の診療の些細なことにやりがいと喜びを感じ、「歯科医師になって良かった」と思っています。
今後の展望とメッセージをお願いします。
歯科医院は、治療にしても定期検診にしても、何回も通うことになるので、近隣でかかりつけの先生を見つけたほうが患者さんも継続して通いやすいのでは、と思います。もちろん相性もありますから、その上で当院を気に入って選んでいただけるとうれしいですね。歯科医師も3人いて、それぞれの知識と技術を生かした包括的な治療を心がけていますので、患者さんの幅広い要望に応えられるよう努力していきたいです。スタッフも本当にいい子たちが集まってくれて、人間関係の良さが患者さんにも伝わっているのかなと思います。今後、地域の方たちにより愛していただけるクリニックにしていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/6万円~、インプラント治療/30万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/50~90万円 ※税別
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。