草野 弘揮 院長の独自取材記事
草野歯科医院
(岡山市北区/岡山駅)
最終更新日:2025/02/21

柳川電停から徒歩3分の場所にある「草野歯科医院」は、長年地域住民の歯の健康を守り続けている歴史ある歯科医院だ。岡山駅からも徒歩圏内で、住宅や店舗、会社などが多く、にぎわいのあるエリアにあり、駐車場も完備しているため車での通院にも便利だ。草野弘揮院長が父の代から続く同院を継承したのは2010年。地域のかかりつけ歯科として、一般歯科・予防歯科・矯正歯科・審美歯科など、口内の健康に関する相談に幅広く対応している。草野院長が診療にあたり大切にしているのは、「一人ひとりに丁寧な対応をすること」。予約制を採用し、一人あたりの診療をゆとりある時間設定にすることで、可能な限り治療を進めて来院回数を減らすよう配慮しているという。真摯に診療に向き合う草野院長に、治療にかける想いなどを聞いた。
(取材日2025年1月16日)
地域に根差し、予防歯科で地域住民の口の健康を保つ
院長は2代目とのことですが、長年このエリアで診療を行ってきたのでしょうか?

当院は私の父が、柳川の交差点付近で開業しました。1989年に移転し、現在の建物は父が院長を務めていた時代に建てたものです。私にとっては子どもの頃からなじみのある地域でもあります。この辺りは駅から近く車通りも多く便利なエリアですが、住宅も多く地域の患者さんに来院いただいています。現在は、父の代からの患者さんだけでなく、近隣にお勤めの方が仕事の前後に来院されることも多いですし、遠方からいらっしゃる患者さんもいるので、ありがたいですね。私が大学を卒業後、歯科医師として修行中の期間に、一時的に閉院していた時期もありますが、2010年6月に院長を引き継いだのと併せて院内をリニューアルしました。昔からの患者さんのことも考え、造りは大きく変え過ぎず、落ち着いた空間でリラックスしてもらえるような内装を意識しました。エントランスには記念樹も植え、緑があって心が和む、そんな通いやすい歯科医院をめざしました。
力を入れている診療はありますか?
地域のかかりつけ歯科として、虫歯の治療や歯石除去、歯周病の治療やメンテナンス、入れ歯の作製や調整、抜歯など、お口に関するご相談に幅広く対応していますが、開業当初から最も力を入れているのは予防歯科です。やはり、「痛くなってから治療する」を繰り返していては、悪くなるたびに歯を削るか抜くかになってしまいます。歯周病も一度悪くなってしまうと、完全に元に戻すことは難しく、進行を止めるための治療となります。ですから、そもそも悪くならないことが大切です。なるべく皆さんの歯が良い状態をキープできるように、働きかけていますね。初診の来院のきっかけは、「歯が痛い」といったトラブルで来院される患者さんが多いので、一通りの治療が終わる際には、予防処置を体験していただき、その後も定期的なメンテナンスで通っていただくことをお勧めしています。治療終了後に、自然と予防歯科へ移行できるように、取り組んでいます。
予防歯科はどのくらいの頻度で通うのでしょうか?

一人ひとりのお口の状態によって、個別に提案しますが、一般的な状態の方であれば3ヵ月に1回程度のメンテナンスをお勧めしています。例えば、歯周病で歯がグラグラしている状態ですと、家で歯磨きを頑張っても、どうしても磨き残しができてしまうんですね。いくら歯磨きをしてもきれいな状態をキープすることが難しい場合には、もう少し頻繁なメンテナンスをご提案します。反対に、年1回のメンテナンスで大丈夫な場合もあります。個別で次回のメンテナンス時期のご提案をしますが、すべての患者さんに半年に1度はお知らせを送っています。当院で取りそろえている歯磨き剤などは、予防に有用ですし、安心してお使いいただけるよう製品を厳選しています。お口の中は粘膜なので、皮膚に比べて敏感ですから、製品に含まれる添加物なども慎重に確認していますので、ご安心ください。
時間をかけて、精度の高い治療の提供に尽力
診療を行う際に心がけていることは何ですか?

一人ひとりの患者さんを、時間をかけて丁寧に診ることですね。せっかく予約して行ったのに、1時間も待って診察は5分や10分だったなどということが起こると、がっかりしますよね。当院では、わざわざ来院してくださった患者さんにはしっかり時間をかけて診察し、可能な限り治療を前に進めることを心がけています。半年通ったのに全然治療が終わらないというのは、申し訳ないですし、遠方から通ってくださる患者さんもいらっしゃるので、1度の来院の中でできることはさせていただくように努めています。そのため、当院は予約制で、1人あたり60分程度と時間に余裕を持って診療を行っています。もちろん治療内容にもよりますが、通常の大人の患者さんなら、30分でしっかりきれいにするのは難しいと考えているため、説明や準備などを考慮しても1時間は必要かなと考えています。
衛生面にも細心の注意を払っていると伺いました。
開業以来、衛生管理は徹底しています。特に新型コロナウイルス流行以降、消毒・滅菌などに注力するクリニックは増えたと思いますが、当院は、開業当初から、診療器具の滅菌・消毒はもちろんのこと、グローブや筆記用具の取り扱いまで細心の注意を払っています。取引のある歯科材料業者さんから、「この器具まで滅菌・消毒するのですか」と驚かれたこともあるくらいです。
他に、アピールポイントはありますか?

他には、早朝診療が好評をいただいておりますね。ご予約は来院時はもちろん、電話やウェブからでもできますので、ご利用ください。診療時間は、基本的に朝8時からとなっていますが、通勤・通学前の時間を有効活用したいなど、ご希望があれば、それよりも早い時間に対応することも可能なので、お気軽にご相談ください。
繊細でこまやかな気遣いのある診療を
歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

大学受験の際、親と将来について相談しましたが、実は歯学部進学は第一志望ではありませんでした。東京大学が第一志望で、最終的に岡山大学歯学部へ進学することになりました。歯科医師をめざすことになり、3人兄弟の中で私だけが医療の道に進んだので、いずれは開業することも視野に入れていました。10代の頃は、父とは普段から多く会話するわけではなかったのですが、歯学の道へ進み、歯科医師免許を取得する頃から父の晩年にかけて、いろいろと大切なことを教わり、その後の仕事にも役立っていると感じていますし、自分にとって大きな財産になっていると思います。父は正直、経営がうまい歯科医師ではなかったと思いますが、一人ひとりの患者さんに対して、本当に丁寧な治療をする人でした。
新たな取り組みや今後の展望についてお聞かせください。
歯並びや噛み合わせ、骨格などを整えるための矯正歯科において、マウスピース型装置を用いた矯正を導入しました。口の中に器具を取りつけるよりも、気軽に取りかかりやすいので、最近、ニーズが増えています。どんな患者さんにも合うわけではありませんが、興味のある方は、ぜひ一度ご相談いただきたいですね。当院は、これからも患者さんに「来て良かった」と、思っていただける歯科医院であり続けたいと思っています。最初は、「歯科治療は怖い」「歯科医院が嫌だ、好きじゃない」と皆さんおっしゃいます。しかし、通っていただくうちに、「歯科医院は苦手だけど、ここは気兼ねなく来やすい」といったうれしいお声をいただくことを目標としています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

私たちは来院される患者さんとのコミュニケーションを大切に、「とても痛いのではないか」「どんな治療をされるのか」といった不安を取り除くことに尽力しながら、丁寧に治療を進めます。地域のかかりつけ歯科として、お口にまつわるお悩みは何でも相談に乗りますし、もちろん急なお困り事での応急処置もいたします。また、もしも当院の方針が合わないと感じられる場合は、他院でもいいので最後まで治療を続けていただきたいと願っています。治療途中で中断してしまうと、弱い部分がむき出しのまま放置されることになり、最悪の場合は抜歯になってしまう可能性もありますから。ずっと健康を保ちたいという患者さんの想いにしっかりとお応えし、私たちも最後まで責任を持ってきちんと治したいと思って処置させていただきます。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、セラミックを用いた補綴治療/4万8400円~