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町田 なな子 院長の独自取材記事

南浦和駅前 町田クリニック

(さいたま市南区/南浦和駅)

最終更新日:2020/04/27

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南浦和駅西口から徒歩約1分。西口交番の裏手にある「南浦和駅前 町田クリニック」は、町田なな子院長が「思い立ったときに気軽に、安心して駆け込める場でありたい」との思いで2014年に開業。幅広い年齢層の患者がさまざまな悩みを抱えて来院する。薬だけではなく、リワークの中で行うアサーションや認知行動療法などさまざまなアプローチを提供。現在、複数の心理師が在籍し、町田院長とタッグを組んで患者を支えている。日々のクリニックでの診療や老人ホームへの往診で多忙な町田院長のリラックスのもとは水泳とピアノ、子どもと映画を観ることだそう。そんな町田院長に、クリニックでの治療のことややりがいなど、さまざまな話を聞いた。
(取材日2019年11月16日)

早期発見・早期治療によって状態を回復させていきたい

どのような悩みを抱えた人が多く来院しますか?

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不安障害や、躁うつ病やうつ病などの気分障害、そして睡眠障害の患者さんが主体で、「最近不安が増している」「電車に乗ると動悸がしてくる」「疲れやすく会社を休みがち」「眠れない」などの症状で来院される方が多いですね。外来は小学生以上が対象で、10代後半から50代の方々が中心です。月経前後にイライラしたり落ち込みがちになるなどのPMSや更年期症状など女性特有のお悩みの相談や、仕事と育児の両立に苦労されている働き盛りの男性や女性からの相談も多いですね。それぞれの症状に対する治療法は必ずしも1つではなく、治療に対するご希望などをお聞きした上で相談しながら方針を決めていきます。薬は必要最低限の処方を心がけ、漢方薬を使うことも。生活のリズムを整えるだけ、あるいは心理療法で改善をめざしていく方もいます。

診療の際に大切にされていることはなんですか?

人には言えずに一人で悩んでいるケースが多いので、患者さんが一番困っていることを親身に聞き取り、なるべく早く良い状態に回復していただくことを大切にしています。不安が高まっていたり眠れなかったりしても、心療内科や精神科の扉を叩くというのはそれなりに勇気がいるものです。思い切っていらしていただいた方に対して、わかりやすい説明をしてご希望に沿う治療を行うよう心がけています。初診時には問診票を書いていただいた後、話を伺って患者さんの全体的な状況を把握します。中には内科的な問題が隠れている場合もありますので、血液検査をして体に悪いところがないかを調べます。また、必要に応じて心理検査や知能検査を行う場合もあります。

心理検査とはどのようなものですか?

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心理状態や性格の傾向をつかむものから、知能や才能を測るもの、発達の特徴や病気の兆候の有無をみるものなど、さまざまなものがあります。思春期の方で家族内葛藤がある場合などには、心理傾向を見るための書き込み式テストを行うこともあります。初診時には、現在の生活で気分や意欲、睡眠がどんな状態で生活にどの程度支障が出ているかを知るために、〇をつけるだけの心理テストを受けていただいています。その上で診察では、問題点が人間関係にあるのか、労働環境にあるのか、あるいは才能のアンバランスから起こっているのかなどを探っていきます。心理テストは結果や分析を出して終わりではなく、必ず状況を改善するための指針とセットにしてご本人やご家族に説明を行っています。

どんな悩みでも気軽に相談できるクリニックをめざして

南浦和に開業された理由をお聞かせください。

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東京医科歯科大学大学院を修了後、付属病院での研修を経ていくつかの都内の病院に勤務しました。都心型の神経症の方を多く診察する病院や、高齢者専門に医療を行う病院、警察が絡むような症例を24時間体制で受け入れる精神科救急病院など、幅広く経験したことが現在とても役に立っています。その後は、埼玉県の久喜すずのき病院で幅広い疾患を診療し、大宮、浦和にも勤務したので、なじみがあり地域特性やニーズがわかっている埼玉県内での開業を考え、現在の場所を選びました。南浦和周辺は住宅地が多いので子育てをしながら働いている世代が多く、お子さんも多いです。壮年期から初老期の方々もいて、人生の各ステージに密着した診療ができる地域ですね。

どんな時にやりがいを感じますか?

一言で説明するのは難しいのですが、患者さんの生き生きとした姿を見られると、本当にうれしくなりますね。以前は心療内科の病気について周囲の理解が得られないこともあったのですが、最近は職場の方やご家族にも通院治療の必要性を理解して配慮してくださる方が増えてきたので、ご家族や職場の方への説明も大切に考えています。結果として職場全体の雰囲気が改善したり家族の関係性が良くなった時なども、達成感がありますね。心療内科の病気は他の科と比べると目に見えにくく改善スピードがゆっくりなこともありますが、それだけに改善が感じられ、患者さんの笑顔を拝見すると、最高に幸せな気分になりますね。

特徴的な診療などありますか?

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当クリニックでは睡眠時無呼吸症候群の検査と治療を行っています。睡眠時無呼吸症候群を疑う兆候としては、日中の眠気や集中力の低下、夜間のいびきや無呼吸などがあります。ご家族の方が夜間のいびきを心配し検査を勧めて来院される方もいらっしゃいますね。検査は、ご自宅でモニターを装着して寝ていただくだけ。一定数以上の無呼吸・低呼吸が確認された場合、将来的な脳血管障害のリスクが通常より数倍高くなってきますので、その場合はCPAP(シーパップ)療法という就寝時に空気を鼻に送り込むマスクを装着していただきます。この装置で就寝時の無呼吸・低呼吸を防止していき、その後は1ヵ月に1回通院いただき様子を確認していきます。一家の大黒柱となる働き盛りの中年以降の男性に多いので、ご家族の安心のためにも、心配な兆候があったら早めに検査を受けられると良いと思いますね。

スタッフが一丸となって行う多彩なプログラム

「リラックス&リワークプログラム」は、どのようなものですか?

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治療によって症状が改善に向かい、その後は自分の力で仕事や家庭へ戻れる方はいいのですが、そこにもう一押しが必要な方もいらっしゃいます。リワークは職場で想定されるストレス状況、例えば、上司から強いことを言われた、たくさんの課題を一度にやるように言われたなど、さまざまな状況を想定し、そこでつぶれてしまわないでやっていけるように、いろいろなシミュレーションをしています。リラックスのプログラムでは、ぞれぞれの状態に合わせて自律神経のバランスを整えて心身をリラックスさせていく訓練を行います。ヨガやアロマテラピーもプログラムの一部です。「リラックス&リワークプログラム」は、医師、看護師、心理師、精神保健福祉士からなる多職種のスタッフがチームを組んで運営しております。

認知症にも対応されているそうですね。

認知症の進行を完全に食い止めることはできませんが、進行を薬で数年程度遅くすることは可能です。また記憶や認知の面が衰えてくると、感情の混乱や興奮、時には周囲に迷惑となる行動が出てくることがあります。このような症状を、介護の工夫と少量のお薬で穏やかにしていくことも、とても重要。ご家族の方には、ご本人のできなくなってしまった部分が気になってもそれを指摘せずに、現状を受け止めてご本人の気持ちに寄り添っていただけるようお願いをしています。ご自宅で介護されるご家族の大変さは言葉で言い表せないほどですので、ショートステイやデイケアの利用、老人ホームなどを検討していただくようなアドバイスもします。

読者に向けてメッセージをお願いします。

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頑張りすぎてしまう方は、まず今の自分を認める、今の自分に自信を持つことが大切です。常に相手を優先してしまうと、自分が休むべき時に休むことができなくなります。まずは自分を大切にしてください。人それぞれ置かれている状況が違いますが、無理をしないことが重要。実際にはなかなか難しいと思いますが、ちょっとしたきっかけで方向が変わることもあります。当クリニックがそのきっかけになって、その方が少しでも楽になるお手伝いができたらいいなと思っています。心療内科や精神科は来院しにくいと思われている方も多いかと思いますが、生活のちょっとした悩みを伺う場所でもありますので、どうぞお気軽にいらしてください。

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