水尻 大希 院長、水尻 美香 副院長の独自取材記事
あおばヒロ歯科クリニック
(西宮市/西宮北口駅)
最終更新日:2023/12/27
ベージュを基調にしたシンプルな内装が、リラックスできる空間を演出する「あおばヒロ歯科クリニック」。院長の水尻大希先生と副院長の水尻美香先生は、夫婦二人三脚で同院を運営。歯科が苦手な人、子どもをはじめ幅広い年齢層の患者が通える歯科医院をめざし、スタッフと協力しながら日々まい進している。
(取材日2019年2月7日)
患者が最初の一歩を踏み出せるような歯科医院へ
学生時代には何を学ばれたのですか?
【水尻院長】 私は東北大学を卒業後、同大学院歯学研究科の高齢者歯科学を専攻しました。研究テーマは脳梗塞と口腔状態の関連性でした。先端の海外論文を大量に読み、英語で研究テーマを発表したりなど刺激的な大学院生活でした 。歯の健康がこんなにも全身に影響を及ぼすのかとワクワクして学んでいたのを思い出します。
【美香副院長】私は新潟大学を卒業後に東北大学の大学院へ進み、補綴を専攻しました。入れ歯の作製やかぶせ物の治療など、歯科治療の最後の段階である補綴に興味があったのです。それが現在のかぶせ物やインプラント治療のノウハウへとつながっていると思います。
開業のきっかけを教えてください。
【水尻院長】開業のきっかけは、自身の手でより多くの症例に対応したいと思ったからです。そのためには、地域に密着した開業医としてじっくりと患者さんに向き合い、地域貢献していくのが理想的だと考えました。
【美香副院長】当時の歯科医院はシックな内装にするのがはやっていましたが、ナチュラルな内装にこだわりました。これは、歯科医院に苦手意識を持つ方に対し、落ち着いてリラックスできる環境を提供したかったためです。院内は入り口から診療室まですべてバリアフリー設計にして、車いすの高齢患者さんやベビーカーを利用する子ども連れの方でもスムーズに来院できるように動線を工夫しています。
どのような患者さんが来院されますか?
【水尻院長】当院の患者層は幅広く、乳児から高齢の方まで来院されます。特にお子さんが増えていますね。当院のある西宮市の人口はほぼ横ばいで推移していますが、若い人が転入してくる反面、高齢化も進んでいるのが現状です。患者さんの主訴は虫歯や歯周病など多様なので、開業医としてオールマイティーな対応を心がけています。
予防歯科にも注力されているそうですね。
【水尻院長】はい、現在では日本の患者さまにおいても予防の意識は高まってきていると感じています。歯科疾患は予防がめざせる疾患であり、さらに歯の健康が全身の健康に影響することが理解され浸透してきたことも、皆さまの予防歯科へのご理解を後押ししていると思います。当院では予防歯科を題材にしたわかりやすい漫画を作成し啓発していますが、実際に当院の定期検診にお越しになられる患者さまは、定期検診により期待できるメリットを熟知されていると思います。また、当院は歯科衛生士にプロデュースしてもらった予防専用ルームも完備していますが、リラックスして治療を受けられるよう、個室で防音性がある壁にしています。患者さんからも「静かで、リラックスできる」と喜んでいただています。
患者の幅広いニーズに応え、適切な治療の提供をめざす
子どもの患者さんと接する際に心がけていることはありますか?
【美香副院長】子どもから怖がられないことです。どうしても泣いてしまう子や、口を開けてくれない子もいるんですよ。だから、常に笑顔で治療するように心がけていて、治療後にはしっかりと褒めるようにしています。また、1歳6ヵ月健診をきっかけにいらっしゃる方も多く、その時期には、親御さんのお子さんの歯に対する意識が高まるため、来院された方には予防目的で定期的に通院するようお願いしています。虫歯になってから受診すると、どうしても治療には痛みが伴い、歯科医院が怖いというイメージが刷り込まれてしまいますからね。
地域のニーズに応えるため意識されていることはありますか?
【水尻院長】できるだけ幅広い分野に対応できるよう意識しています。患者さまのニーズは極力痛みのない治療のみならず、予防歯科、審美歯科、矯正歯科、インプラント、訪問診療など幅広いですから、地域医療を担う歯科医師として、頼りになる存在であれるよう常に研鑽を積んでいます。西宮北口は英語のみを話される患者さまもいらっしゃいますから、最近は英会話の診療対応にも力を入れています。
【美香副院長】ご縁があって来てくださった患者さんなので、できる限り寄り添っていくのが大切だと考えています。歯の治療で皆さんがしっかりと噛んで食事ができ、健康寿命を維持できるのが理想だと思いますし、もしお口の中のことで体調を崩されたとしても、しっかりとフォローできる体制をめざしています。
日々の診療で意識されている点は何ですか?
【水尻院長】患者さまの気持ちや意向をくみ取り、優しく丁寧にご説明し対応すること、また、患者さまの「いつまでも自分の健康な歯で食べたい」に是非とも応えるべく診療にあたっています。患者さまごとにリスクはさまざまです。われわれは今後どうすれば更なる病気に悩まずに済むかなどを考えながら、患者さまの人生において歯科の伴走者であるとスタッフ全員で意識し、仕事をしています。
お二人の仕事での役割分担はあるのですか?
【美香副院長】全体の指揮と広報は院長が、労務関係などは私が担当しています。スタッフたちに気持ち良く働いてもらい、頑張ろうと思ってもらうのが私の仕事だと考えています。また、治療が長引いた場合、院長に次の患者さんの対応をお願いすることがあります。納得いくまで治療を行い、患者さんへ提供する治療の質を下げずに済むのも、2人で診療しているメリットだと思います。
【水尻院長】副院長が裏方を支えてくれているので、私は当院の運営における今後のビジョンをしっかり考える時間が取れています。今後も、二人だからこそできる連携の強さを持ち味に、治療もスタッフとの連携もレベルを向上させていきたいです。
歯科医院を夫婦二人三脚で支え合う
やりがいを感じるのはどんなときでしょうか?
【水尻院長】1つ目は、患者さまから感謝の言葉をいただけたときはやはり率直にうれしいですね。2つ目は、定期通院されている患者さまがずっと健康な歯を保たれているのを確認できるときです。患者さまご自身の日々の努力によるもので、それを確認できるときはうれしく思います。歯のトラブルは命に直結することはありませんが、生活の質に大きく影響します。是非ともわれわれと一緒に健康なお口を保っていきましょう。
美香副院長はいかがでしょうか?
【美香副院長】私は2つあって、お子さんがクリニックで頑張った瞬間にみんなで喜びを共有できることです。お子さんによってステップは異なりますが、頑張ったことは、みんな一緒です。「頑張ったよ」と達成感に満ちた表情で帰っていく姿を見るとすごくうれしくなります。もう1つは、患者さんが治療後に定期検診に来てくださること。当院のスタッフへの信頼感からではと思いますし、予防歯科への意識が高まったのだと感じてうれしいです。
リフレッシュ法はありますか?
【水尻院長】音楽が好きで、もともとはバンドを組んでドラマーでしたが、最近はたまに自宅でロック系の下手なピアノを弾いています。あとは、毎日英会話の勉強をすることと、3日に1回はランニングをして頭を空っぽにしています。
【美香副院長】子どもとふれあったり、読書したりしています。あとは家庭菜園をやっていて、植えた花を子どもたちと手入れするのがリフレッシュできる時間です。
読者へのメッセージをお願いします。
【水尻院長】地域の皆さまにもっと貢献できるよう対応していきたいです。院内や医師、スタッフの雰囲気をまず知ってもらうだけでも来院しやすく感じていただけるかと思いますので、歯のクリーニングなどお気軽にお越しください。
【美香副院長】お子さんが歯科医院を怖がりご苦労されている親御さんが多いと聞きました。「歯がぴかぴかになる」「歯を強くしてもらおう」など、お子さんがワクワクしそうな言葉で伝えてみてください。お越しいただれば当院で、責任をもって診療いたしますので、こちらもお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは審美歯科/オールセラミック:4万9500円~、インプラント治療/38万5000円~、矯正/小児矯正 一期治療 ・二期治療:33万~、成人矯正:88万~、矯正管理費:月4400円~5500円、オフィスホワイトニング/1万1000円~、ホームホワイトニング(上下)/3万800円程度
※すべて税込み価格。クリニックにご確認ください。