患者の理解と納得の上で行う
正確性にこだわった歯列矯正
医療法人永山会 永山歯科医院
(大阪市阿倍野区/西田辺駅)
最終更新日:2025/11/14
- 自由診療
乱れた歯並びにアプローチし、審美面や機能面の改善を図る歯列矯正。定番のワイヤー矯正に加えマウスピース型装置を用いた矯正が登場したことで、多くの人がチャレンジするようになったが、実は矯正の途中で離脱してしまう人や、矯正後に後悔している人も少なくないという。阿倍野区にある「医療法人永山会 永山歯科医院」の永山哲史理事長は、「歯科医師任せの矯正をしてしまうとそうなってしまいがちです」と現状を見て話す。長い矯正期間や、装置によって生じる手間や不便など理由はさまざま挙げられるが、一番大きな原因は「患者の矯正に対する理解不足」と永山理事長。歯科医院での調整は月に1回程度のため、患者自身の日々の取り組みや矯正への意識が結果を左右するという。同院の歯列矯正の内容やこだわりについて、永山理事長に話を聞いた。
(取材日2025年10月17日)
目次
矯正の成功には、患者自身の積極的な参加が不可欠。矯正の前には理解と納得を
- Q貴院の矯正の種類や特徴を教えてください。
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A
▲ワイヤー矯正を中心に、患者に合わせた矯正を提案
当院では、長い歴史と豊富な実績を持つ「ワイヤー矯正」を中心に矯正を行っています。マウスピース型装置を用いた矯正に比べると装置が目立つデメリットはありますが、自身での着脱不可のため装着時間に左右されることなく、矯正を進められる点が大きなメリットです。見た目が気になる方には、目立ちにくいセラミックブラケットや白いワイヤーもご用意していますので、カウンセリング時にご相談ください。また、金属アレルギーの方や症例によってはマウスピース型装置を用いた矯正を適用することも。いずれの場合も患者さんと十分に話し合い、必要に応じて専門医療機関をご紹介するなど、安心して矯正を受けていただける体制を整えています。
- Qより良い診療のため勉強会で知識をアップデートされているとか。
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A
▲多くの人に満足してもらうために努力を惜しまない
歯列矯正は、生死に直結するものではなく、ほかの歯科治療に比べて期間も長く、費用も高額です。それでも、世間では矯正を希望される方は多く、矯正後に涙を流すほど喜ばれる方もいらっしゃいます。その瞬間こそ、歯科医療に携わる私たちの大きな喜びであり、やりがいだと思います。だからこそ、私たちは常に学び、技術をアップデートすることが当然のことだと考えています。歯科医療の進歩を取り入れることで、より多くの患者さんに満足いく提案をすることができ、対応できる幅も広がります。患者さんの悩みに応えることで強い信頼関係ができ、口腔の健康を維持するパートナーに選んでいただけるのです。
- Q小児矯正について教えてください。
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A
▲矯正を始めるタイミングを大切にしている
小児矯正の目的は、将来的な歯列や噛み合わせの調整です。顎の成長や歯の生え替わりのタイミングを利用して歯列の拡大と、噛み合わせのバランスを整えることを図ることで、将来の矯正を行う場合に抜歯のリスクを減らしたり、大がかりな処置を不要にしたりすることが見込めます。ただ小児矯正の場合、お子さん自身が矯正に興味がないことも多く、すると、いくら保護者に熱意があっても矯正がうまくいかない場合も。ですから、矯正を始める前に「本当に今矯正をする必要があるのか」を慎重に話し合い、難しいと判断した場合は、本人のやる気が伴ってからスタートしたほうがいいとアドバイスします。ほとんどの場合、矯正を慌てる必要はありません。
- Q成人矯正についてはいかがですか?
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A
▲カウンセリングに時間をかけて、現実的なゴールを共有
成人矯正の場合、多くの方は自分の歯並びや見た目を改善したいという思いから、強いモチベーションをお持ちですが、同時に「完璧な歯並びにしてほしい」「短期間で終わらせたい」といった過度な期待を抱くこともあります。そのため、事前のカウンセリングで、現状の歯の状態や骨格・噛み合わせの限界、矯正期間や装置の特徴などを丁寧に説明し、現実的なゴールを共有することが非常に重要だと考えています。しっかり理解し納得していただくために、カウンセリングには時間をかけていますので、遠慮なく質問してください。成人矯正は、患者さんと歯科医師の信頼関係のもと進めることが、満足度の高い結果につながると考えています。
- Q矯正を始めるときに、患者として理解・納得しておくべきことは?
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A
▲患者自身の協力が必要不可欠となる
矯正には歯磨きや生活習慣の管理、定期通院など、患者さんの協力が欠かせません。忙しい毎日の中で面倒に感じることもあるかと思いますが、日々の取り組みが結果を大きく左右します。矯正中に虫歯(う蝕)や歯周病になってしまうと、矯正にも大きな影響が出てしまいます。食後の歯磨きや歯間ブラシ・デンタルフロス・タフトブラシなどの使用を心がけましょう。また、矯正期間が終わって保定期間に移行すると、「もう大丈夫だろう」と自己判断で保定をやめてしまう人が多く見られます。しかし、これは歯が後戻りする原因。矯正には、患者さんご自身の理解と協力が必要不可欠であることをぜひ知っておいてほしいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/93万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

