荒木 暁 院長の独自取材記事
あかつき歯科医院
(西宮市/西宮駅)
最終更新日:2025/08/06

西宮大橋のすぐ近くにある「あかつき歯科医院」は、オレンジ色の看板が目印の歯科医院だ。扉を開けると温かな配色の待合室。診療スペースへ続く扉を開けると、外国のカタログに出てきそうな空間が広がる。「口は身体の中で小さな器官です。しかし、食べる・話すなど、日々の暮らしの中で大きな役割を持った場所。だからこそ、大切に守ってほしいし、そのために歯科医院を利用してほしい」と、話してくれたのは荒木暁(あきら)院長。口腔外科で研鑽を積み、幅広い知識を持って治療にあたっている歯科医師だ。理論的な説明と優しい笑顔が印象的な荒木院長に、同院についてさまざまな話を聞いた。
(取材日2019年3月6日)
幅広い症状に対処する、気軽に立ち寄れる歯科医院
あかつき歯科医院の特徴を教えてください。

何かに特化しているわけではなく、本当にごく普通の街の歯科医院です。虫歯や歯周病をはじめとする一般歯科を中心に、矯正や入れ歯、インプラント、審美歯科と幅広く行っています。ご来院いただいている患者さんの年齢層は幅広く、小さなお子さんから高齢の方々までさまざまです。最近は橋の向こうにマンションが増えてきて、若いファミリーも多いです。ほとんどの患者さんは、虫歯や歯の痛みを訴えてご来院くださいますね。診療は保険診療を中心に行っていますが、中には歯の着色や、歯ぐきの色が気になるといった審美的なお悩みをお持ちの方に自費診療をお勧めすることも可能です。しかし、それも患者さんのご希望によりますので、無理にお勧めしたりすることはありませんのでご安心ください。
平日は20時まで、土曜日・日曜日も18時まで診療されているのですね。
そうなんです。お仕事をされている方にもできるだけ通ってほしいなと思い、このような診察時間にしています。歯科医院に通う理由の一つは「痛いから」だと思います。だから痛い時は、皆さんちょっと無理してでも足を運んでくださいます。しかし、少しずつ痛みが取れてきたら、時間に無理をしてまでは……となってしまうことが少なくないと思います。でも、歯科治療って痛みが取れてきたら終わりというわけではないんです。痛くなくなっても、また痛くならないように予防することもすごく大切。仕事帰りに立ち寄れたら、通院の煩わしさも減るのではないかと思いますので、気軽に立ち寄っていただければと思います。
先生が診療において心がけていることは何ですか?

一つは、できるだけ痛くないこと。「歯科治療は痛いもの」というイメージから、歯科治療に苦手意識を持っている人は多いと思います。そうすると、治療に行くのが遅れてしまい、また治療で嫌な思いをするという悪いサイクルになってしまうことが少なくありません。ですから、まずはなるべく痛みに配慮した治療を行い、精神的にも肉体的にも楽に治療を受けてもらいたいと考えています。もちろん痛みの感じ方は人それぞれですから、すべての人が100%無痛というわけにはいきません。しかし、できるだけ痛みに配慮した麻酔方法を研究したり、技術を磨くことで痛みの軽減を図り、さらにしっかりとしたカウンセリングを行い、事前に「どんなことをするのか」「どのくらいの痛みが想定されるか」を説明することで少しでも楽に治療を受けていただければと考えています。
自分の歯を残すことにこだわる治療を
歯科医院が苦手な患者さんと接する時に、特に心がけていることはありますか?

ありきたりですが、患者さんとのコミュニケーションですね。まずは患者さんの目線に立って考えることを第一にしています。僕自身も歯科医院が好きだったわけでもないですし、どちらかというと行きたくないなと思ってきました。だからこそ、まずは歯科医院があまり好きではない患者さんと同じ目線に立ち、「どこが痛いのか」「どんな治療をしたいのか」など細かく聞いて、その気持ちに沿って治療を進めていきたいと思っています。患者さんの希望が聞けたら、客観性をもって判断し、患者さんにわかりやすく治療方針を伝えることを心がけています。自分の体に何だかよくわからないことをされるのは、誰にとっても怖いことだと思います。歯科医院が苦手であればなおさらだと思うので、理解してもらえるようにしっかりお話しします。
痛みの少ない治療の他にも、こだわっていることはありますか?
できるだけ抜歯をしないで、患者さん自身の歯を残すことをまずは第一に考えることです。僕は歯科治療は、基本的なことを積み重ねていくことで成立するものだと考えています。今痛んでいるからといって、削り、抜いてしまっても、それで治療完了ではありません。場当たり的な治療をするのではなく、症状一つ一つを丁寧に診て、原因を探り、今後どうなっていくかの予測を立てて、これからどう対策を行っていくのかを患者さんと一緒に考えることが大切だと考えています。虫歯や歯周病は生まれつきではなく、何らかの原因があったからなってしまったのです。今どのような状態で、治すためにどうしていくのかを患者さんご自身にしっかり理解してもらえるようにと考えています。
先生は口腔外科の経験も豊富だそうですね。

そうなんです。ですから、親知らずの抜歯は得意です。他の歯科医院で「これは大学病院じゃないと抜けない」と言われたような歯があれば、ぜひご相談ください。それから、噛み合わせに関するご相談も受けつけています。特にお子さまの受け口の不安があれば早めにご相談ください。受け口の矯正は大人でももちろんできますが、小児期であればマウスピース型装置などを利用して、顎の成長や歯の生え替わりを利用しながら矯正していくことが可能なことが多いです。ワイヤー矯正よりもお子さんの負担も少ないと思いますし、費用の面にも配慮されています。もちろん、歯並びの悪さが気になるとか、インプラントに関する相談も大丈夫。「こんなこと相談してもいいのかな?」と悩むことなく、何でも気軽に相談してください。
地域住民の歯を守るパートナーでありたい
歯科医師を志した理由は何ですか?

実は僕は最初、大学の経済学部に進学したんですよ。と言っても、特に夢があったわけではなく、正直なところ「何となく」進学したんです。やりたいことがあったわけではなかったので、大学時代は授業に出る傍ら、たくさんのアルバイトをしていました。その時、歯科医院でアルバイトをする機会があり、歯科助手として働きました。それまで歯科に興味を持ったこともなかったのですが、実際にふれた歯科の仕事が何だかとても面白そうな気がして、調べてみたら進路を転換してやっていけるということがわかったので、経済学部を卒業後に歯学部へと進みました。
その頃から開業を考えていたのですか?
熱い思いを抱いて進学したので、と言えたらいいのですが、そういうことはまったくなくて(笑)。正直、最初はぼんやりとしていたように思います。しかし、歯科医師としてやっていくのであれば、大学に残って研究するか、開業するかだろうなと思ってはいました。「自分は歯科医師の両親がいるわけでもなく、継ぐ場所もないので開業するしかないな」といった程度のものでしたが、勤務医を経てさまざまな経験をさせていただき、「そろそろかな」というタイミングでこの場所にご縁をいただき、今はとにかく毎日が必死ですね。当たり前ですが、開業すればさまざまなことを自分でしなくてはならない。毎日、帰路につく時にはくたくたにはなりますが、地域の皆さんとの時間が楽しいのでつい、頑張りすぎちゃいますね。
リフレッシュ方法はありますか?

それが、特にないんですよ。本当に趣味らしいものが何もないんですよね。今、仕事以外で毎日することといったら犬の散歩くらいで、それを趣味かといわれるとちょっと違いますよね。健康づくりもしたほうがいいのかなと思うので、ジムに通うのも考えなくはないのですが、なかなか「よし通うぞ」とはならないです。何かお勧めの趣味があったら教えてほしいくらいですね(笑)。
最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。
将来にわたって、少しでも健康な歯を残し健康な生活を送っていただけるよう、皆さんの歯を守るパートナーとして頑張っていきたいと思っています。それぞれの年齢に合わせた治療、要望に合わせた治療を心がけています。広い知識と技術を持って対応していきますので、これからもよろしくお願いします。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正(小児・大人)/10万5000円~・88万円~、インプラント/22万円~
ガムブリーチング/2万2000円 ホワイトニング/3万5000円