乳歯のグラグラが気になったら
早めに小児専門歯科医院に相談を
abc dental
(大田区/田園調布駅)
最終更新日:2024/11/15


- 保険診療
- 自由診療
子どもの口の中は大人では考えられないさまざまな問題が起き得る。例えば、乳歯のグラグラ。誰もが通ってきた道とはいえ、いざわが子が直面すると「家で抜いてもいいのだろうか?」と迷うことも多いものだ。「そんなときは遠慮なく小児歯科を頼ってください」と話すのは「abc dental」の坂田圭史院長だ。歯科医師と患者や家族との橋渡し役を務めるトリートメントコーディネーター・にしむらさんとともに、きめ細かな診療を実践している。自分のこと以上に心配が尽きないと言っても過言ではない子どもの歯。どんな悩みが多いのか、子どもをスムーズに治療に向かわせるコツとともに詳しく教えてもらった。
(取材日2024年10月30日)
目次
乳歯のグラグラなどの問題をチェックするためにも小児歯科を定期的に受診しよう
- Qグラグラしている乳歯は自宅で抜いても問題ないですか?
-
A
▲子どもがわくわくするようなレントゲン室
【坂田院長】基本的に乳歯がグラグラしてくるのは永久歯に押されるからです。すでに永久歯が出ていて乳歯は今にも取れそうならば自宅で抜いても問題ないでしょう。気をつけなくてはいけないのが、お子さんが「歯がグラグラする」と訴えていても、診察してみるとまったく揺れておらず永久歯も顔を出していないというケースです。本来、まだそこに生えているべき歯を抜いてしまうと顎の成長も滞るので注意しなければいけません。しかし、抜いても構わない乳歯なのかどうかの見極めは小児を専門としている歯科医師でなければ難しいところもあり、私も一般歯科の友人に相談されることもあります。
- Q自宅で乳歯を抜くのはリスクもあるのでしょうか。
-
A
▲乳歯を抜くタイミングはしっかり見極める必要がある
【坂田院長】歯のかけらが歯肉に残ってしまうことも結構ありますが、一般的には時間経過とともに異物として排出されます。まれに残留したままで外科的に除去しなくてはいけない例もありますが、緊急性はありません。予防などで歯科医院に通っていればいずれ見つかりますし、その時点で処置すれば十分です。ただし、先天性心疾患や川崎病などで血栓予防のための抗凝固剤を服用していると、抜歯後に血が止まらなくなる危険があります。また、花粉症の舌下免疫療法では口腔内に出血があると過剰に薬を取り込んでしまうリスクがあることがわかってきました。これらの場合は、必ず歯科医師に相談するようにしてください。
- Qなかなか乳歯が抜けず、生え替わりが遅くて心配です。
-
A
▲乳歯は永久歯が生えてくるまで大きな役割を果たす
【坂田院長】歯の生え替わりは個人差が大きく、一番早い子と遅い子では約4年もの幅があるものです。遅ければ永久歯が虫歯になりにくいというメリットもありますし、過度に心配せずに見守ってください。そうとはいっても、永久歯が生えてくるべきタイミングを逃してしまい、手術で取り出さなくてはいけなくなってしまう例もあります。そうならないために、乳歯を早めに抜いて生え替わりを促進することも時には必要です。レアケースではありますが見逃さないためにも、最低でも年に1回は歯科医院に通うことを習慣にしていただければと思います。
- Q生え替わり以外の心配事も相談できますか?
-
A
▲些細な相談から専門的な悩みまで幅広く対応してもらえる
【にしむらさん】もちろんどんな小さなことでも遠慮せずにお話しください。最近増えているのが「お口ポカンが気になる」というご相談です。口が開いたままだと、出っ歯になりやすい、舌の筋肉が弱くなる、発音が不明瞭になるなど、さまざまな弊害があります。ただ「お口を閉じなさい」と叱り続けるのも大変ですし、歯科医院なら咬合誘導や口腔筋機能トレーニングなど改善を図る方法をご提案できます。指しゃぶりをはじめ歯並びに悪影響を与える生活習慣の見直しの指導も行いますが「指しゃぶりをしないと寝てくれない」とお悩みの方もいらっしゃいます。無理なくフェードアウトできるよう、3歳過ぎは防止用マニキュアを紹介することもできます。
- Q子どもが歯科医院に行きたがらないというケースも多いのでは?
-
A
▲思いやりと遊び心がつまった院内作りにも力を入れる
【にしむらさん】歯科医院が苦手なお子さんのためにも、当院は診察の前にトリートメントコーディネーターと話す時間を設けています。どんなに小さなお子さんに対しても、何のためにどんな治療をするのか正直に話し、納得してもらえたら、先生が待っている診察室にご案内しているんです。確かに、最初は泣いてしまうお子さんも少なくありません。でも「ここは痛いことや怖いことはしない」と信じてもらえたら、その後の診療はとてもスムーズです。これからも「子どもだからわからない」などと考えず、うそをつくことなく信頼関係を築いていきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは咬合誘導/75万6800円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。