全国のドクター8,884人の想いを取材
クリニック・病院 161,496件の情報を掲載(2020年1月18日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 中野区
  4. 中野駅
  5. 医療法人社団慈泰会 中野皮膚科クリニック
  6. 松尾光馬 院長

松尾光馬 院長の独自取材記事

医療法人社団慈泰会 中野皮膚科クリニック

(中野区/中野駅)

最終更新日:2019/08/28

170808 df 1 main 1415862626

JR総武・中央線中野駅南口から徒歩2分の好立地に今年8月に開業したばかりの「中野皮膚科クリニック」。立川にある「立川皮膚科クリニック」と同じ医療法人社団慈泰会の皮膚科専門クリニックだ。院長を務めるのは東京慈恵会医科大学付属病院皮膚科で約20年にわたる勤務医経験を持つ松尾光馬先生。休診日の水曜には、母校の非常勤講師を務め、新しい医療に触れる場としても活用している皮膚科のスペシャリストである松尾先生に、クリニックの特徴や専門とされているヘルペス治療、アンチエイジング治療について聞いた。
(取材日2014年9月25日)

20年の大学病院勤務で培った高度な皮膚科治療

こちらのクリニックは今年8月に開業されたばかりということですが、院長に就任までの経歴をお聞かせいただけますか?

170808 df 1 1 1415862626

東京慈恵会医科大学医学部を卒業してからは母校の付属病院の皮膚科に入局しました。父が大学の皮膚科で教授をしていたこともあって、僕にとって皮膚科は馴染み深い科だったのです。4年間の臨床を経た後に恩師から留学を勧められ、富山医科薬科大学ウイルス学教室に所属し、ヘルペスウイルスの研究に携わりました。人に感染するヘルペスウイルスは8種類あるのですが、主に研究していたのは口や性器に感染する「単純ヘルペスウイルス」と水ぼうそうや帯状疱疹を引き起こす「水痘・帯状疱疹ウイルス」の2つです。単純ヘルペスウイルスを感染させたマウスに薬剤を投与することで潜伏ウイルスがどのように変化するか、水痘・帯状疱疹ウイルスの種々のタンパクを作成し、抗体がどのように反応するかといった基礎的な研究を行っていました。その後は大学病院に戻り、今年の3月まで皮膚科学講座の講師として勤務医をしていました。大学を辞める際、ヘルペス外来で一緒だった「立川皮膚科クリニック」院長の伊東秀記先生に「分院を開院したいので一緒にやらないか」と誘われ、当院の院長に就任した次第です。

大学病院と街のクリニックでは扱う症例もかなり違うのではないでしょうか。

そうですね。大学は入院が必要だったり、悪性腫瘍を発症して手術が必要だったりと、主に街のクリニックでは扱えない患者さんが来院されますから。皮膚科といっても、疾患は湿疹や水虫など、外用や内服などのお薬で治るものや、レーザー治療が必要な疾患、最悪、原病で亡くなってしまうケースもある悪性腫瘍まで幅広くあります。患者さんは重症な方が多いという傾向はありますが、当時培った診断技術が今も役立っているのは間違いないです。大学の良いところは症例を皆で検討を重ねて診断し、最適な治療方針を導きだせるところ。診断能力も培われますし、治療に関しても市中のクリニックだと保険適応のあるものに限られてしまうケースでも海外で認可された薬や、治験薬と言われるような新しい薬も使えます。僕は今でも水曜の午後だけ大学の非常勤講師をしているのですが、最新の治療に触れるためにも必要な時間だと思っています。

どのような症状の患者さんが来院されますか?

170808 df 1 2 1415862626

全般的にはにきびや虫さされ、かぶれなどが多いですね。虫さされは蚊、ダニ、毛虫など時期、環境によって原因が異なります。夏にはアトピー性皮膚炎やあせも、水虫などの疾患も増えてきます。皮膚科というとお子さんの患者さんが多いという印象があるかと思いますが、当院にもイボや水イボ、アトピー性皮膚炎、乾皮症、とびひなどを発症されているお子さんがけっこう来院されます。成人の方の中には、紫外線を多くあびることにより生じる老人性色素斑や肝斑といったシミで悩まれている方もいらっしゃいます。肝斑は妊娠中やピルを服用している時、強い紫外線に当たったときに発症しやすく、レーザー治療はタブーと言われていますが、当院にはダメージを最小限に抑えて色調を改善するレーザートーニングを行える機器を備えています。他には、赤アザの血管腫や茶色のシミである老人性色素斑も治療可能です。あと力を入れているのがニキビの治療です。ビタミンCやビタミンEを皮膚に浸透させるイオン導入、ある波長の発光ダイオードを利用した光線照射、熱によりニキビ菌を減少させるクリアタッチなどが行えます。自費治療になりますが、治癒後のニキビ跡を治すレーザーもありトータルな診療が可能です。もちろん、保険で治療もできますし、それだけで済むにこしたことはありませんが、どうしても治りにくい方もいますからね。日本のニキビ治療はすごく遅れていて、海外では日常的に用いられている薬を使えないことも少なくありません。そうなってくると、今挙げたような保険外の治療が必要になってくるというわけです。

ヘルペスの治療はどんな症状を知っていただくことから

得意な治療についてご説明いただきたいのですが、まず帯状疱疹からよろしいですか?

170808 df 1 3 1415862626

帯状疱疹は、痛みがずっと残るということが患者さんの一番嫌がる点です。早期に治療を開始して痛みを早く取ってあげる事が大事になります。初期は前駆痛と呼ばれる痛みのあとに、体のどこにでも半分のみに発疹が出ます。頭に出た場合は頭痛、胸だと心臓の病気、背中だと腰痛などと勘違いし、内科や整形外科に行ってしまう患者さんが非常に多いんです。そのため、まずそういった病気があるということを知り、片側にのみ痛みがあって発疹が出た場合には皮膚科を受診していただきたいと思います。高齢であればあるほど痛みが残る確率も高くなります。人によっては何年にも渡って痛みがずっと続き、それだけでQOLが下がってしまいます。痛みの治療はすごく難しく、例えばぴりぴりする痛みと刺すような痛みでは効くお薬も変わってきます。こうした痛みは普通の痛み止めは効かないので、抗てんかん薬やオピロイド、抗うつ薬などを組み合わせて通常の生活ができるくらいまで痛みを抑えてあげるように心がけています。

ヘルペスの治療ではどのような点に気をつけているのでしょうか?

帯状疱疹と口の周りや性器に発症する単純ヘルペスは違う種類のウイルスで、発症する回数もまるで違います。帯状疱疹を発症するのは通常一生に1回で、複数回出現する可能性は数%。一方、口唇ヘルペスは年に3、4回、性器ヘルペスになると7、8回発症することもあります。そのような患者さんは再発抑制療法といって毎日長期的にお薬を飲み続ける必要があります。性器では一度発症すると、性行為を含めとても生活が制限されてしまいます。継続的にお薬を飲む治療は再発を抑えてQOLを上げる点、他の人への感染を抑える点からもすごく大切になってきます。単純ヘルペスはストレスや風邪など、口唇の場合、日光の暴露で症状が出ることがあります。強い紫外線というのは免疫を落としますからね。他にも免疫抑制剤、ステロイドといった免疫を抑えるお薬を飲んでいる人では出現しやすい傾向にあります。外的な刺激も要因となり、歯科治療時や顔にレーザー治療を施した場合に出やすいので、再発を繰り返している患者さんでは、先にヘルペスの治療を行ってからレーザーを打つこともあります。

アンチエイジング治療の特徴についてご説明いただけますか?

170808 df 1 4 1415862626

当院でアンチエイジング治療を行う場合、無料カウンセリングをまず受けていただきます。ご納得頂ければ、診察の後に外用薬、レーザーやピーリング、イオン導入といった治療を選択していくことになります。一般的な皮膚科の治療をされている患者さんで「このシミちょっと気になるんですけど」という方にカウンセリングを受けてみますか、という感じでお勧めしています。シミの除去などをされるのは40代以上の女性に多いですね。その年代を超えるとこれまでの紫外線暴露の蓄積により一気に出てくるケースがありますから。中には70代の方もいらっしゃいます。もちろん、若いうちから治療するとより良いことは言うまでもありません。当院には女性エスティシャンが2人在籍しており、アンチエイジング治療の補助から脱毛、ピアッシング、化粧品のアドバイスと幅広く美容に関するお悩みに対応しています。

お子さんの患者さんにもっと来ていただきたい

皮膚科というのは他の科に比べて患者さんの転院が多いと聞きます。その対策のようなものは考えていますか?

170808 df 1 5 1415862626

転院の理由はいろいろあると思うんですが、まず第一に通っても治らなかったというのが挙げられますよね。どのような疾患でも原因を見つけて治してさしあげるというのが大事だと思いますが、そのためにはまず患者さんが一番気になっている部分を短い期間で治療し信頼関係を築くことが必要なると思います。もし長くかかる疾患であれば治療に入る前に「こういった理由で長くかかります」と説明し、薬も徐々に副作用の少ないものに変えていき、長期でも耐えられるような治療に移行していくなど。逆に最初から負担の少ない弱い薬で治療していると治りが遅く、待ちきれずに転院してしまうこともあると思います。他院から当院に転院されてくる患者さんにお話をお聞きすると、「全然治らない」に続いて「待ち時間が長かった」や「患者の数が多くて診察が雑だったから」という理由を挙げられた方もいました。当院は幸い、開院したばかりですので、患者さんひとりの診療に時間を多く取れますが、今後はなるべくお待たせせずにかつ丁寧な診療を心がけなくてはなりません。口で言うほど容易いことではないと思いますが、スタッフ一同力を合わせて両立させていきたいですね。

趣味や休日の過ごし方についてお聞かせください。

今年の12月に子どもが生まれることもあり、できたたばかりの当院を長く続けるためにも体力作りはなるべく行うようにしています。なので、週に2回はジムで汗をかいています。あとは体力の温存のために寝ることぐらいですかね(笑)。ただ、母校の教授が釣りが好きだったので自分も覚え、今でもたまに海釣りに行くことがあります。先日も相模湾でアジ釣り、その前はカツオを釣りに行きました。たまにであっても休日に外に出るのはすごくリフレッシュできますね。今、休みが日曜日と水曜日の2日あるのですが、先ほどもお話ししたように水曜の午後は母校の非常勤講師をやっているので実質、週に1日半ですね。それでも、平日の朝に早起きしなくても良い日が一日あるのはすごく楽です。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

170808 df 1 6 1415862626

まずは多くの方に当院を知っていただきたいと思います。治療の土台はやはり保険治療。どのような皮膚の悩みでも保険診療をベースにしっかり診断、治療し、必要があれば自費診療も気軽に相談できる、皮膚をトータルに診ることができるクリニックになればと考えています。僕は手術も好きですので、全身麻酔による処置が必要なもの以外はなるべく当院で完結するようにしたいと思っています。また、赤アザや毛細血管拡張を治療するレーザーを導入しているクリニックは少ないと思いますので、そのようなお悩みを抱えている人も含めて皮膚に関してあらゆる悩みに対する治療を提供させていただきたいと考えています。最後に、僕は子ども好きなのでお子さんにもっと気軽に来院いただきたいですね。

Access