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黄 聖琥 院長の独自取材記事

KO CLINIC & Lab

(横浜市中区/関内駅)

最終更新日:2023/11/15

黄聖琥院長 KO CLINIC & Lab main

関内駅北口から徒歩2分。にぎやかな大通りに面したビルの8階に「KO CLINIC & Lab」はある。同院は、形成外科・美容皮膚科・美容外科を標榜し、顔の肌トラブルに対する自由診療をはじめ、あざや皮膚腫瘍の治療、眼瞼下垂手術など保険診療にも対応している。黄聖琥(こう・せいこ)院長は、大学病院や数多くのクリニックで研鑽を積んだエイジングケアのスペシャリスト。患者それぞれの肌質や年齢に合わせ、診療内容をカスタマイズするケアを提唱し続ける医師だ。今回は、「女性の幸せな人生のお役に立ちたい」と意気込む黄院長の診療哲学をひもとく。そのまなざしには、美容医療の在り方への飽くなき探求心さえ垣間見えた。

(取材日2023年9月1日)

患者の肌質や年齢に合わせ、治療・ケアをカスタマイズ

まずは診療内容について教えてください。

黄聖琥院長 KO CLINIC & Lab1

お顔のエイジングケアをテーマに、しみやしわのほか、ニキビ、赤ら顔など肌トラブルへの対応に力を入れています。患者さんそれぞれの状態に合わせて、診療方針をカスタマイズするのが当院の大きな特徴です。ほかにも、長年培った形成外科医の経験を生かし、扁平母斑や太田母斑といったあざや、イボやほくろなどの皮膚腫瘍の治療、眼瞼下垂⼿術など保険診療にも対応しています。患者さんは30代から60代の方が中心ですね。横浜市内だけでなく、関東圏全域からも来られています。

院長が提唱する「患者さんごとに診療内容をカスタマイズするケア」について詳しく教えてください。

お顔の悩みは人それぞれです。そのため、まずトラブルの原因を綿密に診断し、一人ひとりに合った診療方針をご提案すべきと考えました。具体的には、受診の度に画像診断機でお肌の状態を細かく分析し、加齢による変化も見極めながら必要な治療、ケアをご提案します。また、日々のスキンケアも大切です。化粧品だけに頼らず、じっくり時間をかけ、トラブルの少ない肌づくりをめざします。ですので、基本的にレーザーのみの施術はお受けしません。また、皮膚トラブルが起こる原理に基づいたケアも重要です。健康的な素肌の実現には、表皮から真皮まで全層に働きかけなければいけません。例えば「このしみだけ取りたい」という人は多いでしょう。ただ、目に見える表皮のみにアプローチしても、真皮が老化すると、しみができやすくなるケースも。つまり、お顔全体の肌が美しく、健康的になるようアプローチする必要があるんです。

顔のエイジングケアをする上で、重視すべき点は何ですか?

黄聖琥院長 KO CLINIC & Lab2

一つは、自然な仕上がりです。お肌のケアは本来、一朝一夕では終わりません。そのため、ケアしている間にも患者さんの年齢は増していきます。もしお肌をきれいにできたとしても、年齢相応の変化を無視すれば、見た目に違和感が生じるでしょう。そこで、当院ではお肌の老化の仕組みを理解し、経年を踏まえたアプローチを心がけています。そして、もう一つ重要なのが個人差です。たとえ年齢が同じでも、お肌の状態やお顔立ちは人それぞれ。その方の個性に配慮したケアでなければ、やはり違和感が出ます。ご家族、ご友人から「お化粧を変えたのかしら」と思われるくらいが実はちょうどいいのです。一方で、美容医療は魔法ではありません。それなりの費用や定期的に通院する手間、合併症などのリスクもありますから、しっかりカウンセリングを行い、メリット・デメリットをご理解いただくことも大切です。

精密な画像診断で、患者の肌の「真実」を可視化

院長は、特に画像診断に注力されているそうですね。

黄聖琥院長 KO CLINIC & Lab3

はい。当院では、さまざまな画像診断器をそろえ、肉眼では知り得ない皮膚の情報から、しみやしわ、ニキビ、ほくろ、赤みなどの肌トラブル、毛穴や血管の状態などを数値と画像で可視化しています。この画像診断で重要なのが「再現性」です。毎回、光量などの条件を合わせて撮影することで、医師の主観ではなく客観的な評価による診断が可能になると考えました。もし治療やケアの経過を緻密に評価できれば、その都度、方針を軌道修正できるはずです。例えば、色素沈着が強い箇所にレーザーを当てるとかえって状態が悪化することがあります。その予防には、経時的に肌の変化を把握することが大切です。また、レーザーを当て続けると、部分的に肌が白抜けする白斑が出ることも。白斑は自然治癒が期待できませんので、紫外線像をきめ細かに確認し、施術による悪化を予防する必要があります。

こちらでは、化粧品だけに頼らないスキンケア指導をされているとか。

ええ。皆さん、化粧は毎日当たり前の習慣と考えているかもしれませんね。しかし、しみを隠そうと厚く化粧を重ねたり、クレンジングで肌に刺激を加えたりすることで、老化やしみ、くすみはどんどん進行します。しみは妊娠時に悪化するなど女性ホルモンとの関連性が指摘されていますが、化粧やスキンケアによる刺激、紫外線の影響で悪化している人も多いようです。そこで当院では、化粧品だけに頼らず、肌本来の機能を生かしながら健やかさを維持するためのスキンケアを提供したいと考えました。具体的には、これまで使用されてきた化粧品を一度すべて見直していただき、肌を「自立」させることを目的としたケアにシフトするためのアドバイスをします。もちろん最初から抵抗がない方はいらっしゃいませんので、ご納得いただけるまでお話しすることが肝心です。

患者さんへの接遇面で、心がけていることはありますか?

黄聖琥院長 KO CLINIC & Lab4

当院では、医師や看護師のみならず、患者さんも含めた「チーム医療」を大切にしています。というのも、お肌の状況は日々刻一刻と変化していくものですし、院内での診療だけでなく、日常のスキンケアが後の経過に大きな影響を与えるからです。ただ、「これをしてください」とお願いばかりしても患者さんのモチベーションは上がりませんよね。受診の度に画像診断の経過を患者さんに共有し、一緒に治療に取り組んでいるんだという意識を持っていただくことが必要と考えています。

日本の美容医療に貢献し、多くの人に幸せを届けたい

一方で、スタッフ教育にも注力されているそうですね。

黄聖琥院長 KO CLINIC & Lab5

当院には、私のほかに女性の医師が2人在籍しており、患者さんの情報をはじめ、医療知識や技術を常に共有しています。また、基本的には主治医制を敷いていますが、時に二診制で診療を行い、互いの診断の見立てや方針についてディスカッションも行ってきました。これによって、患者さんにより適切な治療やケアをご提供できるはずです。さらには、私たち医師の成長にもつながり、医療レベルの底上げも実現できると考えています。また、看護師の教育も欠かせません。なぜなら、医師による方針を受け、実際に施術を行うのは看護師だからです。毎日の手技トレーニングはもちろん、実際の患者さんの診断内容や、ケアの目的についても学んでもらっています。看護師が診療方針を理解していることは、患者さんの安心にもつながるはずですから。

ところで、院長が医師を志されたのはなぜですか?

更年期障害を専門とする産婦人科医の父の姿を見て、私も女性の加齢の悩みを解消するお手伝いがしたいと考えたからです。大学卒業後は、形成外科医として大学病院に勤務しながら美容皮膚科のクリニックでアルバイトもしていました。その時、常々感じたのは、お肌のケアは外科手術のように一度の治療で問題が解決できるわけではないということ。年齢が増せばお肌の状態も変化するので、患者さんと長くお付き合いしながら、ケアを継続していくことが重要なのではと疑問に思ったのです。当時勤めていたクリニックで、個々に合わせた治療・ケア方法をカスタマイズするメニューを特別に用意してもらい、この頃からすでに患者ごとにカスタマイズした診療を行っておりました。そうした経験が、今の診療スタイルのベースになっています。

今後の抱負と、読者へのメッセージをお願いします。

黄聖琥院長 KO CLINIC & Lab6

お顔の健康状態は、見た目に限らず、メンタルにも大きな影響を与えるものです。患者さんが物事を前向きに捉えることができ、人生そのものを明るく楽しいものにしていけるのなら、全力でお手伝いします。また、美容医療の技術は日進月歩です。患者さんにより良い治療やケアをご提供できるよう、自らの技術を高めながら、普段の診療で得られた貴重な知見を積極的に発信していきたいですね。それがやがて、日本の美容医療の発展と信頼度の向上、ひいてはより多くの方を幸せに導くことにつながると信じています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみ・しわのケア、ニキビ治療、赤ら顔の治療等を含むカスタマイズ診療:1回6万円〜7万円
※個人の状況に合わせた診療となります。詳細はホームページをご確認ください。

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