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佐貫 康裕 院長の独自取材記事

川越駅西口歯科

(川越市/川越駅)

最終更新日:2025/09/10

佐貫康裕院長 川越駅西口歯科 main

川越駅西口から徒歩2分、大通り沿いのビル2階にある「川越駅西口歯科」。友人とともにNGO法人を立ち上げ、カンボジアで歯科ボランティアに従事したりなど、世界を一周し各国の歯科を視察した院長の佐貫康裕先生が、帰国後の2012年11月に開業した歯科クリニックだ。白と木目を基調にした明るい院内には、小さな子どもから90代まで幅広い世代が通い、佐貫院長とともに口腔内の健康維持に取り組む。一般歯科診療から矯正・審美歯科まで幅広く対応し、「口腔内を健康に保つためのトレーナー」でありたいという佐貫院長の信念のもと、ライフスタイルや気持ちに寄り添った丁寧なカウンセリングを実施。ときには患者と本音でぶつかりつつも、「楽しみながら支えていきたい」と語る佐貫院長の想いを聞いた。

(取材日2025年7月23日)

一人ひとりに寄り添い本当に「意味のある診療」を提案

こちらのクリニックは開業して13年目を迎えられるのですね。

佐貫康裕院長 川越駅西口歯科1

大学卒業後は付属病院の口腔外科に入局し、虫歯や歯周病といった一般的な治療に加え、親知らずの抜歯や顎関節症、口腔がんなど専門的な外科処置も数多く担当しました。口腔外科を選んだ理由は、将来の開業を見据えて、どんな治療にも自信を持って向き合えるよう、より高度な知識と技術を身につけたいと考えたこと。おかげで多くの症例を経験できたことは、今の診療にも大きく生かせています。その後、大学時代の仲間とともにNGO、NPO法人を立ち上げ、カンボジアで歯科のボランティア活動を行いました。現地で志の高い医療従事者たちと出会い、開業への意識がより明確になったのもこの頃です。帰国後は1年間世界を旅し、各国の歯科事情を見て回った上で、「歯科医として自分にできることを後悔なくやろう」と決意。一般歯科や矯正歯科での勤務を経て、地元・川越で開業に至りました。

幅広く包括的な診療をめざしていると伺いました。

歯科診療では、治療の種類によって担当が分かれる分業制が一般的です。矯正、インプラント治療、審美歯科など、それぞれ専門の歯科医師が診療にあたるケースが多く、一人の歯科医師が総合的に治療を行うことはあまりありません。私もインプラント治療に関しては専門の歯科医院をご紹介していますが、それ以外の診療はできる限り当院で対応するようにしています。それは、患者さんにとって本当にふさわしい治療を提案するには、専門にとらわれず多くの選択肢の中から考えることが大切だと思っているから。例えば、入れ歯を作るときに矯正の視点を加えて、噛み合わせにも配慮するようにしています。かぶせ物も、必要以上に削らずに済む場合があります。口腔外科の知見を生かせば、歯の移植や再植といった選択肢も広がります。これまで積んできた経験を生かして、患者さんのお悩みや希望に応えられる、一つのクリニックで完結できる診療を心がけています。

「意味のある診療」を心がけているとか。それはどんな診療なのでしょうか?

佐貫康裕院長 川越駅西口歯科2

簡単に言えば、患者さん一人ひとりのライフスタイルや背景に合わせて、その方にとってベストな治療法を選ぶことだと思っています。例えば、虫歯で神経を残せるかどうか悩んでしまう場合。出張が多く通院が難しい方なら、今後のリスクを見越して神経を取ることを第一選択にすることも。一方、頻繁に通院できる方なら、神経を残しながらレーザー治療などで進行を抑えるための治療を提案することもあります。「今、患者さんにとってどんな選択が最善なのか」を一緒に悩み考えていく。それが「意味のある診療」だと思っています。私はまずしっかりと話を聞いて、お互いが納得した上で治療を進めたいと思っているので、丁寧なカウンセリングは欠かせません。必要であれば、セカンドオピニオンをお勧めすることもあります。患者さんが、自分に合った診療を受けられる場所を選べることが一番だと思っていますから。

カンボジアでの医療経験で知った歯を想う大切さ

最初にカンボジアでの活動についても伺いました。このきっかけは何だったのでしょう?

佐貫康裕院長 川越駅西口歯科3

はい、小さな頃から一ヵ所にじっとしていられない性格で(笑)。初めての1人旅はなんと3歳。習っていた合気道の合宿に、親なしで参加したんです。行かせた親もすごいですが、連れて行ってくれた大人たちにも感謝ですね。途中で寄ったお土産屋さんの店員さんの顔まで、今でも覚えています。それくらい、強烈な体験でした。そこから、本当に国内外のあちこちを旅してきました。初の海外旅行だったトルコでは、野宿も経験しました。今振り返ると無謀でしたが(笑)、その時その時を全力で楽しむのが好きなんです。カンボジアにも、最初は歯学部の学生時代に旅行で訪れました。そこで、ある日本人看護師の方に出会ったんです。国際機関から派遣され、今はラオスで活躍されている、国際貢献に熱心な方で、その方に「歯科医師になったらおいで!」とお声がけいただいたことが、カンボジアでの第一歩になりました。

そこからNGO法人設立へと至ったわけですね。なぜ思い切った決断をされたのでしょうか?

バックパッカーとして訪れたインドで、施設でのボランティアを勧められたのに断ってしまい、後悔が残りました。覚悟がないのに関わってはいけないと自分に言い聞かせたのですが、やってみれば良かったと。だからこそ、次に出会ったカンボジアでの医療ボランティアにはすぐに飛び込みました。国際協力団体にも相談し、アンコール小児病院を拠点に現地スタッフと連携して、歯科関連のNGOを立ち上げたんです。都市部ではフッ素や歯磨きの習慣が少しずつ広がってきているものの、農村部ではまだ十分とはいえず、予防啓発が欠かせません。でも実際に重度の虫歯が多いのは都市部。食生活や生活習慣が歯や体に与える影響の大きさをあらためて学ぶ経験になりました。

そんな大きな経験は、今の診療にも影響していますか?

佐貫康裕院長 川越駅西口歯科4

もちろんです。まずコミュニケーションの大切さを実感しました。現地ではお互いの母国語が違うのですから、伝えたいことは積極的に伝えていかなければいけません。また、以前、アフリカで助産師をしている患者さんとお会いしたことがありました。その方もおっしゃっていたのですが、大切なのは私たちの常識を押しつけないこと。現地には現地の考え方がありますから、基本的には自立支援が目標です。ただ、この2つは日本国内でも同じだと考えています。患者さんには患者さんの考えがありますし、事情があります。どれだけ自分の診療方針に自信があったとしても、納得していただけない状況で押しつけることは間違っていると思っています。ですから、当院ではとにかくカウンセリングを重視。初診には1時間以上かかることもあります。信頼関係があるからこそ、いい治療ができる。それが私たちの一番の診療方針だと思っています。

口腔環境を健やかに保つためのトレーナーとして

歯科医師は知識を供給する存在だと考えているそうですね。

佐貫康裕院長 川越駅西口歯科5

そのとおりです。私は常々、患者さんは「一緒に山を登る仲間」だと考えています。登山で例えるなら、痛いところだけ虫歯を治療し、かぶせ物など患者さんの希望することだけを行うのは「高尾山」。口腔環境の大切さを知り歯磨き指導を受け、虫歯だけではなく予防につながる診療を受ける「富士山」。そして、インプラント治療や矯正を経て口腔内を整えることをめざす「エベレスト」。めざす山の高さによって、時間も体力も費用も変わります。だからこそ、治療方針はしっかり話し合って決めたい。歯を削ってかぶせて終わりではなく、どうすれば歯科医院に来なくてもいい状態を保てるかを伝えることが、歯科医師の役目だと思っています。緊急性のある治療が終わった後こそ、本当の意味での「予防」がスタート。そのための知識をお教えしたいと思っています。

診療方針に共感してくださる方も増えていると伺いました。

ありがたいことに、私の考えを受け止めてくださる患者さんが増えています。中にはスノーボード仲間になるなど長いお付き合いをしていただく方も。ただ、話せないほど忙しくなってしまっては意味がないので、基本は予約制で、混雑しすぎないように配慮しています。

患者さんへのメッセージをお願いします。

佐貫康裕院長 川越駅西口歯科6

めざすのは「歯の知識を持ったトレーナー」のような存在になることです。フロスを使って出血があれば歯周病の可能性、引っかかる箇所があれば虫歯かも、といった情報を交えながら、一緒にお口の中を整えていく。まずは気軽に話すところから始めましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた補綴治療/2万7000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/6万7800円~

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