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前原 美保 院長の独自取材記事

Miho歯科医院

(堺市中区/深井駅)

最終更新日:2019/08/28

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泉北高速鉄道線の深井駅から徒歩1分、駅前ロータリーの端に位置する「Miho歯科医院」。リラックス空間をテーマにデザインされた院内には、バリ島から取り寄せたという照明やオブジェがアートなエッセンスと輝きを添えている。院長の前原美保先生は豊富な診療経験から、個々の悩みに丁寧に応えることに注力。それぞれのケースに対応した女性目線ならではのわかりやすく明快な説明が患者に好評なのだそう。前勤務先からの患者の中にはインターネットで前原院長を探して、通院圏内とは言えない距離から通う人もいるのだとか。常に新たな知識と技術を吸収するために、休日も勉強会・講習会に参加する勉強熱心な前原院長に、診療への思いや今後の抱負など話を聞いた。
(取材日2019年7月22日)

マタニティ歯科検診で子どもの虫歯予防をスタート

先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?

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歯科治療を受けていた弟に付き添って行った岡山大学病院で、女性の歯医者さんが活躍されている姿を見て憧れを抱いたのが高校2年生の時でした。両親が歯を失って苦労している姿も見ていましたので、歯で困っている人たちの手助けをしたいという気持ちも大きかったですね。岡山大学歯学部に進学後、もともと化学や生物学は好きでしたから基礎的な生化学分野を興味深く学び、歯科医学分野ではなお関心が深まって、卒業後は大学の歯周病科で研修医を務めました。大学病院は研究機関でもあるので、医局の先輩方のお手伝いもしながら、歯周病遺伝子を持つ細菌検出のための研究に関わらせていただき充実した2年間を送りました。その後は、開業歯科クリニックや総合病院で勤務医として一般歯科治療の経験を積んでいきました。

当時のことで今に役立っていることはありますか?

私が大学病院にいた頃すでに、妊娠中のお母さんの歯周病菌がお母さん自身の全身や、胎児にも影響し、健康を脅かす危険性が高いといわれるようになっていました。歯と全身の関連性について学びたかった私は、糖尿病や血管障害のある妊婦さんに歯周病菌がどのような影響を及ぼすのか、英語の論文なども読み知見を深めていきました。今では歯周病菌により低体重や早産リスクが高まる可能性があることがいわれ、マタニティ歯科検診を行うクリニックも増えています。当院にも妊婦の方が検診にいらっしゃいますね。歯周病菌による歯茎の腫れや出血を起こしているケースは若い方にも見られますし、妊娠によるホルモンバランスの変化で歯周病に罹患される方もおられますから、妊婦検診で歯周病の兆候があれば、リスクなどをお話しし、通っていただきサポートに努めています。

妊娠中でも治療が受けられるのですね。

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一番心配なのは低体重や早産の原因の一つに挙げられる子宮収縮が、歯周病菌の炎症性細胞物質によって早くに起こってくることです。そうならないためにも安定期に治療をさせていただいています。歯周病菌の中には妊娠中に出るホルモンを好む菌がいますので、歯に自信がある方でも罹患しやすく、悪化もしやすいのがマタニティ期間です。ですから妊婦検診を受けているかどうかが、子どもさんの歯を守る上で大きな分岐点になると思います。おなかの中にいるときから子どもの虫歯予防は始まっているという認識が浸透することが大事ですね。歯は丈夫なほうが虫歯になりにくいですから、しっかり栄養を取って頂くことはもちろん重要ですが、お母さんにキシリトールを取り入れていただくと、胎児に虫歯菌が感染しにくくなるという報告も上がっていますので、ガムやタブレットもお勧めしています。

少しの変化も見逃さないような診療で病気発見に努める

得意な治療やこだわりについて教えてください。

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勤務医時代幅広く一般歯科治療に携わってきましたが、根管治療を専門とするグループにもおりましたので、歯の根の治療は特に経験豊富です。より精密な治療提供のために視野を確保するマイクロスコープも導入しています。診療方針は歯を残す治療にありますが、すでに歯を失っていて周りに気づかれたくない方、30代でも何らかの理由で歯を喪失されている方、また、入れ歯が合わない方などはインプラントを希望されますので、最近はインプラント治療を担う機会が増えてきました。ただ、全身状態が健康でない場合、特に糖尿病の方ですとインプラントが安定しないため選択していただけませんが、幅広い世代から選ばれる治療の一つになってきていると感じています。

口の中と全身は密接に関係しているようですが。

そのことを踏まえて問診では病気との関わりもお話させていただきます。薬一つとっても、気がかりな疾患をお持ちだと飲み合わせを考えた処方になりますし、他に生活習慣にも着目します。以前、外科的な処置を施した際、出血量が多いと感じた患者さんに内科受診を勧めたところ、高血圧症が判明したことがあります。ご本人は健康だからと半信半疑の受診でしたが、血圧が200近くあり相当悪い状態だと発覚し驚かれていました。日頃から口腔治療において注意深く全体との関連性に気を配っていたことで、体に異常を来している予兆に気づくことができて良かったとつくづく感じました。

歯は食事とも関係が深いそうですね。

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体に良いものが必ずしも歯に良いとは限らないので取り方には注意が必要です。例えば酸蝕症で歯が溶けているケースは、健康のために黒酢やオレンジ・レモン・梅干しなど酸の強いものを毎日摂取されている方や、スポーツ飲料、ワインを好む方に多く見られます。こうした食品や飲料を口に入れた後は、まずお茶や水で流し20~30分後、唾液の働きで酸が中和されてから歯を磨くなど、こまめなケアを心がけていただきたいです。あと、最近は噛まなくていいものが増えましたが、噛むことで十分な唾液の分泌を促し、初期消化を助ける消化酵素が生成されますが、あまり噛むことなく飲み込んでしまうと消化負担が胃腸や膵臓にかかってしまうことに。長い目で見るとダメージが大きいですから意識して噛む食事を取り入れてほしいですね。

予防の果たす役割に着目

どういった患者さんが来院されますか?

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地元の方がメインですが、車で40分強かかる距離からも、さらに遠方からもクチコミで来院されますので、赤ちゃんから高齢の方まで全世代、オールマイティーに対応させていただいています。分院長としてクリニックを任され、小児歯科をメインに母子の治療を行っていた前のクリニックでは、お母さんが希望されるセラミックを用いた審美歯科にも携わる機会が結構あり、口腔内が美しく整えられると、女性は笑顔を取り戻せるのだと実感することができました。それからは自費治療に対しても考えが変わり、こだわりや自信も出てきました。かぶせ物にしても保険診療内では噛み合わせの治療や仕上がりの素材に制限があるため、自費治療を望まれる方を主体とするクリニックもまた、歯科の在り方の一つと言えるのかも知れませんね。

予防歯科にも注力されていると伺いました。

口の中の細菌と戦い、増やさないための生活習慣改善指導や、健全な口腔内の維持に重要なブラッシング指導も歯科衛生士と連携して取り組んでいます。開業から6年が過ぎ、痛くなってから来院されていたような方も、クリニックでの口腔ケアを体験されてからは、定期的に検診に通ってくださっています。また、歯を失う主な原因となる歯周病については、しっかり対策を行った上で治療を進めています。お子さんの歯については、生後から乳歯列が完成する3歳までの間、親や大人を介して虫歯菌に感染しないよう妊婦検診時に注意をお伝えしています。一度虫歯菌が定着してしまうと菌を排除するのは非常に困難です。まずは移さないことが一番の予防策となります。

今後の展望を聞かせてください。

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最終的な理想は、治療の必要なく定期的な口腔管理とケアのみで良好状態をキープできる患者さんが全体を占めるクリニックです。皆さんが生涯を通じて楽しくお食事できる口腔内の状態を維持していただけるように当院では尽力していきます。また、歯の残存数が多い人は認知症にもなりにくいとも言われていますので、口から健康寿命を延ばしていくことは介護予防にもつながると思っています。私が高校生の頃、認知症を患った祖母の介護を母が8年間していました。介護の現実を目の当たりにしてきた分、健康寿命が延びる歯科医療を実践していくことで、今後の高齢社会のお力になりたいと強く思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた審美歯科/3万5600円~
かぶせ物治療/6万4090円~
インプラント治療/45万円~

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