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前原 美保 院長の独自取材記事

Miho歯科医院

(堺市中区/深井駅)

最終更新日:2020/09/02

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泉北高速鉄道線の深井駅から徒歩1分、駅前ロータリーの端に位置する「Miho歯科医院」。リラックス空間をテーマにデザインされた院内には、バリ島から取り寄せたという照明やオブジェがアートなエッセンスと輝きを添えている。院長の前原美保先生は豊富な診療経験から、個々の悩みに丁寧に応えることに注力。それぞれのケースに対応した女性目線ならではのわかりやすく明快な説明が患者に好評で、通院圏内とはいえない距離から同院に通う人もいるのだとか。スタンダードプリコーションに基づいた感染対策で、患者に安心の歯科診療を提供することに努め、新しい知識の習得のため休日も勉強会・講習会に参加する勉強熱心な前原院長に、診療への想いや今後の抱負など話を聞いた。(取材日2019年7月22日/更新日2020年9月1日)

全身の健康も視野に、妊娠期の歯科診療や予防も実施

先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか?

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高校生の頃、歯科治療を受けていた弟に付き添って行った岡山大学病院で、女性の歯医者さんが活躍されている姿を見て憧れを抱いたのがきっかけでした。岡山大学歯学部に進学後、もともと化学や生物学は好きでしたから基礎的な生化学分野を興味深く学び、歯科医学分野ではなお関心が深まって、卒業後は大学の歯周病科で研修医を務めました。大学病院は研究機関でもあるので、医局の先輩方のお手伝いもしながら、歯周病遺伝子を持つ細菌検出のための研究に関わらせていただき充実した2年間を送りました。その後は、開業歯科クリニックや総合病院で勤務医として一般歯科治療の経験を積んでいきました。

当時のことで今に役立っていることはありますか?

歯と全身の関連性について学びたかった私は、糖尿病や血管障害のある妊婦さんに歯周病菌がどのような影響を及ぼすのか、英語の論文なども読み知見を深めていきました。歯周病菌により低体重や早産リスクが高まる可能性があることがいわれており、今ではマタニティ歯科検診を行うクリニックも増えています。当院にも妊婦の方が検診にいらっしゃいますね。歯周病菌による歯茎の腫れや出血を起こしているケースは若い方にも見られますし、妊娠によるホルモンバランスの変化で歯周病に罹患される方もおられますから、妊婦検診で歯周病の兆候があれば、リスクなどをお話しし、通っていただきサポートに努めています。

妊娠中でも治療が受けられるのですね。

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一番心配なのは低体重や早産の原因の一つに挙げられる子宮収縮が、歯周病菌の炎症性細胞物質によって早くに起こってくることです。そうならないためにも安定期に治療をさせていただいています。歯周病菌の中には妊娠中に出るホルモンを好む菌がいますので、歯に自信がある方でも罹患しやすく、悪化もしやすいのがマタニティ期間です。ですから妊婦検診を受けているかどうかが、子どもさんの歯を守る上で大きな分岐点になると思います。おなかの中にいるときから子どもの虫歯予防は始まっているという認識が浸透することが大事ですね。歯は丈夫なほうが虫歯になりにくいですから、しっかり栄養を取って頂くことはもちろん重要ですが、お母さんにキシリトールを取り入れていただくと、胎児に虫歯菌が感染しにくくなるという報告も上がっていますので、ガムやタブレットもお勧めしています。

歯の健康を一生涯守るため、継続的な予防にも注力

得意な治療やこだわりについて教えてください。

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勤務医時代は一般歯科治療に幅広く携わる一方で、根管治療の専門グループに所属し、治療実績を積みました。現在の診療でも歯科用マイクロスコープを導入し、より精密な根管治療の提供に努めています。私の診療方針は「歯を残す治療」にありますが、すでに歯を喪失されている方、入れ歯が合わないという方には、希望に応じてインプラント治療にも対応しています。また以前、小児歯科をメインに母子の治療を行うクリニックの分院長を務めていたことがあり、セラミックを用いたかぶせ物の治療など、審美性を求めるお母さん方の要望に応えてきました。口腔内が美しく整えられると、女性は笑顔を取り戻せるのだと実感し、それからは自費治療に対する考えが変わりました。保険診療内では噛み合わせの治療や仕上がりの素材に制限があるため、自費治療を含めて患者さんのニーズに応じていくことも、歯科診療の在り方の一つだと思うようになりました。

予防歯科にも注力されていると伺いました。

お口の中には虫歯菌や歯周病菌などさまざまな細菌が棲んでおり、せっかく治療を終えてもきちんと予防をしなければ菌が増殖し、また歯が悪くなってしまいます。治療後の健康な口腔状態を維持するために、当院では患者さんの状態に合わせて定期検診を呼びかけ、虫歯チェックやクリーニングのほか、歯周ポケットと呼ばれる歯ぐきの溝の深さを測定し、しっかり対策を行った上で歯周病治療を進めています。口腔内の細菌を増やさないために、ブラッシング指導や生活習慣改善指導も、歯科衛生士と連携して取り組んでいます。

予防歯科で大切なことはなんですか?

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開業から7年が過ぎ、今では痛くなってから来院される方よりも、痛くなる前に予防目的で通われる方が増えました。ただ今年に入り、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で歯科への足が遠のいてしまった方もおられます。ある患者さんは歯周病ケアに毎月通い、良好な状態をキープされていましたが、緊急事態宣言後に通院間隔が空いてしまいました。数ヵ月ぶりにお口の中を診させてもらうと、状態はかなり悪化していて愕然としました。予防は継続的に行ってこそ効果が表れるものです。定期的な口腔管理によって、患者さんが生涯を通じてお食事を楽しめる口腔を維持していきたいというのが私の切なる想いです。

スタンダードプリコーションに基づいた感染対策を実践

患者さんが安心して通院を継続できるような取り組みを行っておられるそうですね。

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すべての人が感染していることを大前提に感染・衛生管理を行うことを、スタンダードプリコーションといいます。日本ではまだそれほど浸透してはいませんが、EU諸国や欧米では標準的な予防策として実践されています。当院では新型コロナウイルス感染症が拡大する前から、スタンダードプリコーションに基づいた感染対策、衛生管理を行い、使用する器具の適切な滅菌・消毒処置、グローブやエプロン、紙コップなどはすべて使い捨てにするなど、衛生管理対策を徹底してきました。患者さんに安心して受診していただくためにも、今はさらに感染リスクのある本や雑誌はすべて撤去し、定期的な換気を心がけ、私を含めスタッフ全員が健康状態を万全に整えて診療を行っています。

衛生面だけでなく、全身の状態まで考えた歯科診療もまた患者さんに安心感を与えていますね。

口の中と全身は密接に関係しており、口腔状態から体調不良や異変に気づくこともあります。以前、ある患者さんに外科的な処置を施した際、出血量が多いと感じ内科への受診を勧めたところ、高血圧症が判明したことがあります。ご本人は健康だからと半信半疑でしたが、検査をすると血圧が200近くあり、相当悪い状態であることが発覚しました。口腔環境と全身の健康との関連性について、日頃から注意深く観察するようにしているので、その時もいち早く異常に気づけたのだと思います。また全身状態が健康でない場合や糖尿病の方は、インプラントが安定しないためインプラント治療が選択できないこともあります。初診時の問診ではそうしたことも踏まえ、服用中のお薬や気がかりな疾患をお持ちでないか、生活習慣も合わせて伺うようにしています。

最後に、今後の展望を聞かせてください。

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質の高い治療と継続的な予防を通じて、患者さんの口腔内を良好な状態に保ち、さらには口腔の健康から全身の健康へとつなげていきたいと思っています。噛むことは唾液の分泌を促し、酵素の働きによって消化を助けます。しっかり噛むことなく食べ物を飲み込むように摂取していると、胃腸や膵臓などの消化器に負担がかかってしまいますから、全身の健康維持に向けても、しっかり噛める歯を維持することが大切です。また、歯の残存数が多い人は認知症にもなりにくいとも言われており、お口の健康を守ることは、介護予防にもつながると思っています。私が高校生の頃、認知症を患った祖母の介護を母が8年間していました。介護の現実を目の当たりにしてきた分、健康寿命が延びる歯科医療を実践していくことで、今後の高齢社会のお力になりたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックを用いた審美歯科/3万5600円~
かぶせ物治療/6万4090円~
インプラント治療/45万円~

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