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稲葉 周作 院長、稲葉 雄作 先生の独自取材記事

稲葉医院

(川崎市川崎区/京急川崎駅)

最終更新日:2021/10/12

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医師家系の3代目という「稲葉医院」稲葉周作院長と、4代目の稲葉雄作先生。2人とも専門は消化器外科で、がん診療や内視鏡検査を得意とする。「自分や家族も幸せでなければ、患者さんを大切にできない」と家族を大切にしながら、患者に寄り添う診療を実践してきたという稲葉院長。その背中を見て同じ道を歩んだ雄作先生は、医院を引き継ぐことを視野に近隣病院で診療経験を積み、2018年4月からは常勤医として診療に加わった。専門である内視鏡治療や消化器科に力を入れるとともに、稲葉院長が対応してきた幅広い診療科についても学び「稲葉医院に来れば安心と、信頼されるようになりたい」と語る。診療理念を共有し、互いを尊重しながら二人三脚で歩む両先生に、医院や患者への思いについて聞いた。

(取材日2018年2月27日)

地域の総合診療科的な存在。医師2人体制でより充実

まず、開業までの経緯やこちらの医院の成り立ちを教えてください。

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【稲葉院長】もともと祖父と父が医師で、川崎で病院を経営していましたが、私がまだ研修医の頃に父が急逝し、結局病院は閉院となりました。そこで私は、大学病院での勤務を経て、社会保険横浜中央病院(現・JCHO横浜中央病院)などで診療に携わっていました。その後1986年に開業しました。3歳から川崎で育ち、知り合いも多かったので、この場所を選び、地域医療に貢献しようと開業したのです。専門は父と同じ消化器外科で、息子も同じ道に進みました。
【雄作先生】僕は父の姿を見て自然に医師を志しました。実習ですべての診療科を回ったときに「自分の手で治療ができる」というところに惹かれ、やはり消化器外科に進みました。ゆくゆくはこの医院で診療することを視野に、消化器外科や外科だけでなく内科なども習得できるように、近隣の総合病院で経験を積んできました。2018年4月から、こちらで本格的に診療に携わっています。

では、こちらの医院の特徴を教えてください。

【稲葉院長】患者さんは近隣の方、そして高齢の方が多くなってきました。開業当初から来られている方も多く、横須賀などに転居されてもわざわざ来てくださるのは、医者冥利に尽きますね。診療面では、私が消化器外科出身のため、消化器がんの早期発見、早期治療に主力を注いできました。治療が必要な患者さんは、希望される病院に紹介しています。そのために周辺の病院と緊密に連絡を取り合いながら、総合的、効果的、かつ継続的なケアを行えるように病診連携を進め、患者さんのための医療をめざしています。息子は総合病院の消化器科などで専門的な研鑽を積んできましたので、これからは内視鏡治療にもいっそう力を入れていく予定です。またこのような専門性を追求する一方、地域の開業医として、患者さんやご家族の健康状態をいつでも相談できるホームドクターを心がけています。

消化器科だけでなく、幅広い診療に対応されているんですね。

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【稲葉院長】そうです。こうしたクリニックには、内科や循環器科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、整形外科などさまざまな症状の患者さんが来られます。最近、特に多いのが、高血圧症、糖尿病、高脂血症など生活習慣病の患者さんなので、私も、新しい医学を勉強しながら対応しています。息子から最新の情報なども入ってくるので、そういう点でも心強いですね。狭心症や脳梗塞などの患者さんは、息子が勤務している総合新川橋病院に紹介することも多いんです。近いですし、彼を通して他の先生方とも緊密に連携できるので安心ですからね。

患者の痛みやつらさに寄り添う診療を心がける

診療をされる上で、大切にされていることは?

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【稲葉院長】実は、12年前に駅で転倒して大腿部骨折となり、いまだにあまり歩行ができず、痛みもあるのです。痛みとともに生きるのは、体も心も大変であることを経験して、本当の意味で患者さんに寄り添えるようになった気がしています。患者さんには失ったものをいつまでも嘆いていないで、今、残っている健康な部分に感謝しましょうと申し上げます。特に高齢の方は、体の痛み、心の痛みをこちらも感じ、うれしい時にはともに喜び、悲しい時にはともに悲しむという在り方を大切にしています。スタッフも患者さんにいつも寄り添う気持ちを大切にしています。幸い、スタッフも長く勤務していて、私以上に患者さんの痛みを理解して寄り添ってくれる人ばかりなので、ありがたいと思っています。

雄作先生はいかがですか?

【雄作先生】僕も父と同じ気持ちです。何か困ったら、稲葉医院に行けば大丈夫と思っていただけるように信頼され、心の面でも寄り添うことを大切にしていきたいと思っています。子どもの頃から、多くの患者さんに父が信頼されているのを見てきて、患者さんとの絆や、父の偉大さを感じてきましたので、自分もいつか近づけるようになりたいと思っています。またスタッフは父より患者さんの情報をよく知っていますので(笑)、いろいろ教えてもらって診療に生かしていきたいと思います。

患者さんとの忘れられないエピソードがあれば教えてください。

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【稲葉院長】外科は手術が成功して、家族に患者さんを帰すのが何よりの喜びです。私が勤務医だった頃は、まだ検査方法や治療法も進んでいない時代で、開腹したら進行がんということも珍しくありませんでした。しかもがんの告知をしない時代だったので、最後まで患者さんに嘘をつくのがつらかったですね。小児がんのお子さんに「先生助けて」と言われたのに助けられない子もたくさんいて、それを思い出すとつらいですね。
【雄作先生】医学は進んできましたが、それでもやはり救えない患者さんはたくさんいらして、私もそれを思い出してしまいますね。だからこそ、こうした地域のクリニックできちんと内視鏡検査などを行い、早期発見に役立てていきたいと思います。

何でも相談できる、地域のホームドクターとして

ところで、先生方の趣味なども少しお聞かせください。

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【稲葉院長】私の父は、医師会の活動にも熱心でとても忙しく、じっくり医療の話をする機会もないままに亡くなってしまいました。ですから、私は家族と過ごす時間を大切にしてきました。自分も家族も幸せだからこそ、きちんと患者さんとも向き合えると思うんです。60歳を過ぎてからダイビングを始めて、海の中では痛みがなく動けるので、今はダイビングが得意分野ですよ(笑)。また、20年ぐらい前に、ピアニストが弾くショパンを聞いて「どうしても弾けるようになりたい」と思い習ってきました。ピアノを弾いている時は、貴重な癒やしの時間になっていますね。
【雄作】昔から体を動かすのが好きで、学生時代は水泳と陸上をやっていました。今も休みがあればジムに通ったり、走ったりしています。父とダイビングにも一緒に行くこともありますが、とにかく今は忙しい毎日ですね。

これからの展望について教えてください。

【稲葉院長】医学の世界は日進月歩で進んでいますから、そろそろ世代交代で息子に頑張ってもらいたいと思いつつ、私自身は生涯現役のつもりで、2人で地域医療に貢献したいと考えています。
【雄作先生】内視鏡領域は目覚ましく発展し、今まで発見できなかった腫瘍の発見や治療も可能になってきましたので、専門性を生かして内視鏡検査に積極的に取り組みたいですね。また、私も消化器科以外にも対応できるように研鑽を積んで、まずは父の診療のレベルに到達したいと考えています。父と一緒に診療していろいろ学ぶのも楽しみなんです。あとは高齢化が進んでいますので、ゆくゆくは訪問診療も手がけたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【稲葉院長】何でも相談できる地域のホームドクターをめざし、地域医療に貢献したいと考えています。患者さんやご家族と一緒に、一番よい方法を考えていきますので、気軽にご相談ください。生活習慣病については、主治医は患者さん自身で、医師はそのサポート役です。ご自分の病気をよく理解し、納得できる医療を一緒に考えていきましょう。
【雄作先生】ここまで父がつくりあげてきた医院なので、僕の代になっても、地域の皆さんに認めてもらい、信頼されるよう頑張りたいと思います。当院のように幅広い診療科に対応できるクリニックは少ないと思いますし、近隣の病院との連携体制もしっかりとれていますので、困ったことがあれば相談してください。また消化器がんは早期発見すれば治ることが多いので、ぜひ当院の内視鏡検査を役立てていただきたいと思います。

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