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飯谷 麻里 院長の独自取材記事

もんなか皮膚科クリニック

(江東区/門前仲町駅)

最終更新日:2024/11/29

飯谷麻里院長 もんなか皮膚科クリニック main

門前仲町駅3番出口から歩いて1分の「もんなか皮膚科クリニック」がめざすのは、「皮膚の悩みであればどんなことでも気軽に相談できるクリニック」。飯谷麻里院長はこの理想像を実現するために、まずはスタッフ皆で笑顔で患者を迎え入れることを大切にしているという。診療時には患者が受けた過去の治療に対する満足度を類推しながら説明方法や治療方針を検討し、皮膚科領域で重要な薬の塗り方については飯谷院長が実際に塗って見せる。同院では乾癬やアトピー性皮膚炎に対して光線治療も行っており、この治療を目的に遠方から来院する人も。「患者さんが皮膚のことで何か気になることがあった時に、相談相手としてすぐに思い浮かぶ存在になりたい」と話す飯谷院長に、診療への思いや取り組みについて聞いた。

(取材日2019年2月7日)

勇気を出して来院してくれたことをまずは認識する

初めに、こちらに開院された理由をお聞かせいただけますでしょうか。

飯谷麻里院長 もんなか皮膚科クリニック1

私が生まれ育った場所だからですね。もともと、母方の曽祖父が大正時代にここで診療所を開いていたんです。曽祖父の高齢に伴って診療所は閉じましたが、その後も平屋の住居として活用を続けていて、私も3歳までは住んでいたんですよ。それから26年ほど前に建て直して、大学教授だった父が語学スクールを開き、つい最近まで運営していました。私の開業に合わせて譲ってくれたんですね。母も医師で神奈川県で開業していましたが、私の開業に合わせてそこは閉じ、今は当院の副院長として診療にあたっています。

現在はどんな患者さんが来院しているのでしょうか。

近くにお住まいの方と電車で千葉方面からいらっしゃる会社員の方がちょうど半々くらいです。近くから来院される人はご高齢の方や子連れのお母さんが多いのですが、当院はバリアフリーで入り口も広いので、車いすやベビーカーでも入りやすいと喜ばれています。私にも8歳の娘がいて同じ保育園に通っていたママさんなども来院されます。主訴は一般的な皮膚科クリニックと同じように、夏は水虫やあせも、冬は肌の乾燥が目立ちます。また、当院では乾癬(かんせん)やアトピー性皮膚炎に有用な光線治療も行っているので、インターネットで調べてピンポイントにこの治療を希望される方もいることが特徴です。

開業して5年。先生は今までどんなクリニックをめざして日々の診療に臨んできたのでしょう。

飯谷麻里院長 もんなか皮膚科クリニック2

皮膚のお悩みならどんなことでも一番に相談できる、相談したくなるクリニックでありたいと考えています。何か気になることがあったときに「とりあえずあの先生に聞こう」とぱっと思い浮かぶ存在になれるとうれしいですね。患者さんが気軽に相談できるためにも、まずはスタッフみんなで、笑顔で迎えることを大切にしています。私も歯科医院に行く時は緊張するんですね。「虫歯になっちゃったから先生に怒られるかな」なんて思いながらついつい先生の顔色を見てしまいます。当院に来る患者さんも多くの人はドキドキしているでしょうから、まずは「よく勇気を出してご相談にいらっしゃいましたね」と私たちが思っていることが伝わるよう、患者さんの緊張が少しでも和らぐよう、笑顔で対応することを心がけています。

患者に薬の塗り方を見せ、理解度と満足度の向上を図る

診療時に心がけていることをお聞かせください。

飯谷麻里院長 もんなか皮膚科クリニック3

他院を経由して受診された患者さんに対しては、その時に受けた治療の満足度を把握して、当院での治療に生かすようにしています。仮に不満に思っていたとしてもその気持ちを率直に話される方は少ないですから、どんな薬を使ったか、経過はどうだったかと話を継いでいく中で、その方の気持ちをくみ取るようにしていますね。それと、デモ的に薬を塗ってもらって正しい塗り方をされているかどうかも確かめます。その上で、その人に合った説明の仕方や治療の方法を検討するようにしています。

「患者に薬を塗ってもらう」というのは特徴的ですね。

塗り薬を「はい」と渡されたとしても、患者さんはそれをどのくらい取り出してどんなふうに塗っていけばいいかはわかりませんよね。市販薬などには「適切に塗るように」と書かれていますが、患者さんは何が適切かわからないわけです。ですから、患者さんにとっては面倒かもしれませんが、まずはご自身で普段の方法で塗る様子を見せてもらったり、私が直に塗り方をお見せしたりします。皮膚疾患の治療は薬の塗り方が大切で、それは市販薬でも同様です。患者さんに対しては塗る頻度を伝えるだけでなく、必ず見てわかる形にして十分に理解してもらえるようにしています。

先生が得意とされる光線治療とは具体的にどんなものなのですか?

飯谷麻里院長 もんなか皮膚科クリニック4

乾癬やアトピーに適しているナローバンドUVB療法は、紫外線の一種であるUVBと呼ばれる光線を照射するものです。紫外線にはさまざまな波長がありますが、中でもUVBは症状の軽減に有用で副作用が少ないというバランスの良い光とされています。当院ではこの光を全身に照射できる大型の機器を備えている他、部分的な照射に向いている小型のものも備えています。また、エキシマライト療法にも対応しています。乾癬のスタンダードな治療は塗り薬ですが、光線治療を加えることでより効果が見込めると考えています。大学病院には置いてあることが多いのですが、場所を取ることもあって、導入しているクリニックはまだ少ないのが現状です。私は開業前の3年間は乾癬の治療を専門とする先生に師事し、重症例を含めて多くの患者さんを診てきました。光線治療にも携わりましたから、これらの機器の扱いにも慣れているわけです。

何でも聞いてほしい気持ちでいることを知ってほしい

先生が医師を志した理由をお聞きしたいのですが、それはやはりお母さまに影響を受けたのでしょうか。

飯谷麻里院長 もんなか皮膚科クリニック5

そうですね。私が子どもの頃から母は医師として勧めていて、「女性の仕事としては良い」と常々話していました。小学生くらいの頃はあまりピンと来ていなかったのですが、高校生になって母の言うこともわかるようになり、東京女子医科大学に進みました。実は母の白衣姿ってほとんど見たことがないんです。母は仕事とプライベートを分けたかったのか、小学生の頃に一度職場に行ったら怒られまして。でも、自然と医師の道を選びました。母は軽々と完璧にこなしているように見えましたが、子どもを持った今からするととんでもなくて、私のお弁当を毎日作って祖母の介護もして、医師としてバリバリ働いて。母はすごかったんだなと痛感していますね。

お忙しい中、休日はどんなふうにお過ごしですか?

木曜日と日曜日が休診日ですが、木曜日は朝からこちらに来て診療以外の仕事をしていますから、日曜日はずっと子どもと過ごすようにしています。抽選でコートを借りられるのですが、テニスや卓球をして体を動かすことが多いですね。自宅近くの隅田川沿いを一緒に散歩したりもします。個人的な時間がもっとあれば、本や雑誌をゆっくり読みたいですね。私は雑誌が好きで、昔はよくファッション雑誌の写真を切り抜いてノートに貼ったりしていたんですよ。本の好きなジャンルはミステリーで、最近もある小説のどんでん返しに驚かされました。休日にリフレッシュすることで日々の診療に集中できているんだと思います。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。

飯谷麻里院長 もんなか皮膚科クリニック6

患者さんの一次的な窓口になりたいと考えていますが、当院での対応が難しいこともあるので医療連携がとても大切。大学病院や同じ皮膚科のクリニックだけではなく、他の診療科のクリニックとも顔の見える関係を築いていきたいです。例えば手や足に膿疱ができる掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気の原因には喉や歯が関わっていることもありますから、耳鼻科や歯科の先生ともつながりたい。これからは医師会や勉強会をきっかけにするだけでなく、自ら気になる先生にご連絡してご相談にも伺いたいと考えています。読者の方に対しては、何でも聞いてほしいと私が思っていることを一番に伝えたいですね。当院ではスタッフみんなで治療に臨むことを大切にしているので、仮に私に聞きそびれたことがあっても、スタッフにご質問いただければ気さくに答えてくれますよ。

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